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メガネとタッチパネルのクリーニングに

2012年5月8日  2012年5月8日 
使い込んだキョンセーム
皮脂などが付着した場合に目立つ光学製品やツルテカ仕上げのガジェット類など、なんでもOKなクリーニング・グッズ。それが"キョンセーム"です。

キョンというのは、哺乳綱偶蹄目シカ科ホエジカ属に分類される小型のシカで、なんでもこいつの皮を原材料として使ったのが良い物なのだとか。セールストークに関してはこちらをご覧くだされ。

当方が愛用しているのも、上記メーカの品です。随分前にメガネのクリーニング用として購入したものですが、最近はその圧倒的な皮脂量からタッチパネルの方で大活躍。もっとも、使用比率が変わっただけでメガネでもちゃんと使用しております。

そのクリーニング力がひとつの売りではあるのですが、当方の使い方においては人工繊維のクリーニングクロスとさほど変わらない雰囲気が。どちらを使っても普通にキレイになります。

使用する前に、対象となる部分のホコリを除去しなければならないのも同様。「クロスで拭いたら傷がついた!」という事故の多くは、対象に付着した砂粒などの硬いホコリによるモノです。それを除去せずに使用した場合、"キョンセーム"であっても対象にキズを付ける可能性が高まります。

では"キョンセーム"ならではのアドバンテージは何なのか。個人的には「使い込むことで成長する道具である」点にあると思っております。ちょうど板前さんが自分の包丁を研いでいく内に独特な形となって自分だけの使いやすい道具になる。そんなイメージで。

初期段階では少々ゴワついた感じもあるのですが、使い続ける内に良い感じで柔らかくなってきます。また、購入当初は細かな繊維が抜けたり、毛玉のようなゴミが出たりしますが、これも使い込む内に収まってきます。この辺も成長を感じられるところ。

一方で天然皮革ゆえの注意もいくつかあります。主に手入れ方法。詳しくは製品添付のマニュアルを見ていただくとして、当方で実施しているやり方をご紹介。

まず、洗い方ですが、水で濡らした後に手洗い用の石鹸を使って洗っています。ゴシゴシする訳ではなく"キョンセーム"を手のひらで挟み、普通に手を洗うような雰囲気でやさしく。

脱水には注意が必要です。製品の個体差もあるのですが、革に伸びやすい方向/伸びにくい方向があるため、雑巾を絞るようにすると、あらぬ方向に革が伸びてしまい、かなりいびつな形になってしまいます。

なので、ウチでは適当に丸めて手の中で握りつぶすように脱水します。当然"キョンセーム"はシワシワになってしまうので、適当に伸ばして乾燥させます。

さらに注意が必要なのは、そのままの状態で完全に乾燥させてしまうとゴワゴワというかパリパリな状態になってしまう点。乾燥後にしなやかな状態を保つためには、生乾きの状態で揉みほぐしてあげる必要があります。

ほぐし作業後の状態
このため、ある程度乾いた"キョンセーム"を適当に丸め、両手のひらでゴロゴロと転がすようにもみほぐします。ちょうど団子を丸く整形する作業の雰囲気で。

この作業でも"キョンセーム"がシワシワになってしまいますので、丁寧に伸ばしてさらに完全乾燥させます。洗った時とは異なり、こちらの"伸ばし"は乾燥後の状態を決める作業となるため、作業は慎重に。

たまにほぐし忘れてパリパリな状態にしてしまうこともあるのですが、こうなってしまうとどうしようもありません。その際には、再び水で濡らして脱水作業からやり直すことになります。

こんな感じで、少々の手間がかかりますが、道具を自分なりにカスタマイズするのが好きな方にとっては苦になるほどの作業ではありません。特に革製品のエージングを楽しめる方にはお勧めの製品であります。

店頭で売っているシーンを見たことはないのですが、通販での購入なら楽天市場や、Amazon.co.jp辺りがお手軽でよろしいかと思われます。



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