[Nexus7] SmoothROMを試してみる
カスタムROMは山ほどリリースされており、その選択に少々惑いましたが「なんか速そう」、「タブレットUIサポート」の2点で"SmoothROM"を試してみることに。
サクッと作業に入りたいところですが、まずはTWRPでのnanroidバックアップとTitaniumBackupによるアプリのバックアップを実施。さらに変更したフォントおよび関連ファイルも手動でバックアップしておきます。環境の再構築がラクになるうえ、万一の際に後戻りできますので。
なお、"SmoothROM"では初期設定の段階から日本語の選択は可能ですが、"iWnn IME"は含まれておりません。Playストアからのダウンロードも不可能なので、必要な方はこちらのブログを参考に必要なファイルを退避しておくか、こちらのインストーラをありがたく使わせていただきましょう。
そんなこんなで、準備が整ったらさっそくインストールの開始です。TWRPにて"SmoothROM-v3.4.zip"を指定して実行すると、いきなり画面が一変します。
それは、"AROMA Installer"というカスタムインストーラが起動するため。"SmoothROM"には、カーネルの選択やUIの指定など、いくつかのオプション要素があり、この"AROMA Installer"でそれらをチョイスしていきます。
オプションの指定が終了したらそのままインストールが始まりますので、後は見ているだけ。最後に"Finish"ボタンが表示されるので、これを押すとTWRPの画面に戻ります。で、リブートを実行すれば、起動後には"SmoothROM"が使用可能になると。
インストール時のオプションでタブレットUIを指定していたので、起動後にはすでにそれが有効になっておりました。dpiは213のままなのでフォントもアイコンも大きめ。dpiが160の画面に慣れていたので逆に大きすぎると感じるほどです。
ランチャーには"Nova Launcher"が採用されており、ホームやドロワーのカスタマイズ機能も豊富。カスタマイズデータのバックアップ機能も用意されており、ROMの変更後などにも素早く以前の環境が再現できます。
「肝心のスムーズさはどうなのよ?」な件ですが、体感的にはストックのROMとそれほど変わらないような。冒頭のスクリーンショットを見ても分かるように、数字的には速くはなっているので、それなりにはスムーズ感が増しているのだろうと思われます。
ちなみに、カーネルにはFraco版をインストールしました。このカーネル、GPUは少々のOC(オーバークロック)仕様となっておりますが、CPU自体はOCナシ。にもかかわらず、良い結果を出すのだから驚きです。
OSとしても不安定な様子はなく、普通に使用可能。今のところ気が付いた不都合といえば、ウィジェットのサムネイル画像が表示されないことがある、といった程度です。これは、画面を回転させれば再描画されてきちんと表示されます。
ウチでは発生していないのですが、過去のバージョンにおいてファイルの書き込みに問題がありました。そのせいで、約2日間で3回のアップデートが実施されるハメに。迅速な修正はありがたいのですが、さすがにインストール疲れが出てきます。
ちょっと嬉しかったのは、電源ボタンを長押しした際の挙動。
標準ROMでは機内/マナーモードやシャットダウンしか用意されておりませんが、こちらにはスクリーンショットの撮影ならびにリブート機能が追加されております。
スクリーンショットは、後ろに見えている画面をキャプチャしてくれる機能。電源ボタン+ボリューム(-)よりもお手軽です。ファイルフォーマットもpngで標準のスクリーンショットと同じになっております。
リブートは、単純な再起動に加え、リカバリやブートローダーを起動可能。シャットダウンと同様の終了処理が入るため、少々のタイムラグはありますが、他アプリを使用せずに各モードで起動できるのはありがたいところ。
まだ、それほど使い込んではいませんが、致命的なバグなどは見当たらず、使い勝手もよろしい感じ。また、インタフェース類にはほとんど手が加えられておらず、純正ROMから移行しても違和感はありません。
なかなかに気に入ったのでしばらく使ってみようと思います。
***Edit***
2012/10/22にバージョンアップが実施され4.0となりました。今度はCM10ベースとなっております。詳しくはこちらから。
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