[Nexus7] ポータブルWi-Fiアクセスポイント(+α)を試してみる

現在使用中の"USB ROM"というカスタムROMでは、テザリングが使えるようになっております。用意されているのだから使ってみたくなるのが人情というもの。

ウチの"Nexus7"はWi-Fiモデルなので、常識的に考えればサービスを受ける側になります。けれども、今回試そうとしているのは、"Nexus7"がサービスを提供する側になるという逆パターン。

「その方法を活用できるシチュエーションなんて存在しないだろ」と自分でも思ったりする訳ですが、実際の運用と実験的な可能性は別の話。ということで、"ポータブルWi-Fiアクセスポイント"を試してみます。

この機能は、Android端末をWi-Fiルータにするモノで、有効化するとクライアントとしてのWi-Fi接続は自動的にOFFとなります。Wi-Fi専用機においてはインターネットにアクセスできなくなることを意味し、存在価値が希薄となる機能であります。

けれども、上流(インターネット)への接続がWi-Fiでなければ話は変わってきます。そこで用意したのがUSB 3GモデムであるL-05A。こちらの投稿で試したのと同じ構成になります。接続の手順などはそちらをご参照いただきたく。

L-05Aでネットに接続した状態で"ポータブルWi-Fiアクセスポイント"をONにすると、他のデバイスから"AndroidAP"というアクセスポイントが見えるようになります。一般的なアクセスポイントへの接続と同様、SSIDと暗号化キーを入力すればOK。あっけないぐらい普通に使えました。

続いて、"Nexus7"をUSB LANアダプタ経由で有線LANでインターネットに接続し、この状態で"ポータブルWi-Fiアクセスポイント"が使えるかどうかをチェック。使用機器の詳細などは、これまた以前の投稿をご参照いただければ。

で、この方法、最終的には使えたのですが、セッティングが少々面倒なことになりました。"ポータブルWi-Fiアクセスポイント"を使用すると、サービスを受ける側のデバイスには独自のIPアドレスが割り振られます。すなわち、インターネットに接続しているLANとは異なるセグメントになるということ。

このため、ルータが隣のネットワークを認識できず、アクセスポイントとしての"Nexus7"には接続できるものの、インターネットへのアクセスは不可という事態が発生しました。

これを解決するために必要なのがスタティックルートの指定。ルータにちゃんと道を示してあげれば問題なくインターネットに接続できました。

ということで、実験的には使えましたが、ルータをいじることができない環境(例えばホテルの有線LANポートを使用したい場合など)では難しいかも。こればっかりは現場でやってみないことにはなんとも言えません。

ついでに"USBテザリング"も試してみることに。

こちらは主にPCと接続して使用する機能。その名の通り、データ通信が可能なUSBケーブルでPCと接続することで、"Nexus7"経由でのインターネットアクセスを可能にする技術です。

今回は、Wi-Fiでインターネットに接続している"Nexus7"をPCに接続。ちょうどPCにUSB接続の無線LANアダプタを装着したようなイメージとなります。

という訳で早速実行。USBケーブルを挿し込むとPCからドライバを要求されてしまいました。ウチで使用しているPC(Windowos Vista)では事前の準備が必要となるようです。

そこで、こちらのページから設定ファイル(tetherxp.inf)をダウンロード。説明ではWindows XP用となっておりますが、他に手は無さそうなのでこちらを使ってみます。組み込み方に関しては、ほぼ上記ページの通りでOKです。

結果的に、上記設定ファイルはVistaでも使えた様子。ドライバがロードされると、デバイスマネージャには"Android USB Ethernet/RNDIS"が組み込まれました。

つながってしまえばこちらも普通に使用可能。速度は計測しておりませんが、レスポンスに関してはいつもと変わらず、快適にインターネットできました。

今回試した2つの機能が直接的に何かの役に立つとは思えませんが、1回体験しておけば、別の機会において何かのヒントになるハズ。

個人的に活用法が思いつかなかっただけで、もちろん機能としては有効です。なので、もしそういう使い方を探している方がいらっしゃいましたらば参考にしていただきたく。

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