スマートフォンとタブレットを連携させてみる
すると、Android端末を2台を使用し、片方をカメラ、もう片方をワイヤレス・ビュワーとして使えるアプリを発見。早速試してみることに。
アプリには、カメラ機能を担当する"Ubicam Lite"、およびそのビュワーとなる"Ubicam Player"があり、これらをペアで使用します。このほかWi-Fi環境が必須で、2台の端末が同じLANに属している必要があります。
本アプリでは、β版の機能としてクラウド経由での接続も実装されているのですが、今回はローカルなWi-Fi環境内での接続のみ試してみます。
使用機材には、カメラ役として"Xperia Ray"を、ビュワー役として"Nexus7"を用意しました。逆でもとりあえず動作はするのですが、イメージ的にはどう見てもタブレットがビュワーに適しておりますので。
もちろん、アプリが動く端末であれば、基本的にはカメラ側とビュワー側のどちらにもなることができます。それぞれの端末で起動しているアプリによって役割りが決まる訳です。ということで、セットアップを実行します。
まずは各アプリを端末にインストールして起動。初めて使用する際には、利用条件(法律にそって適切に使うこと)が表示されるので"Agree"をタップします。
以降のセットアップ操作はアプリ別にご紹介。まずはカメラ側から。
アプリを起動するとクラウドサービスへログインするためのダイアログが表示されるのですが、今回はローカル環境を使用するので"Not Now"をタップします。
すると、真っ暗な画面にいくつかのアイコンが表示されます。画面左上のビデオカメラアイコンをタップすると映像の送信がスタート。
その際、ビュワーにカメラ側のIPアドレスを知らせるための送信ダイアログが表示されますが、今回は不要なので"OK"をタップしてスルー。画面にカメラが捉えた映像が映し出されたら準備は完了です。
続いてビュワー側のセットップなど。アプリを起動すると"Ubicam Lite"が起動している端末が表示されるので、これををタップ。
こちらでもクラウドサービスのダイアログが表示されるので"Not Now"でスルーすれば、カメラ側の端末が捉えた映像を確認することができます。
これで、両デバイスのセットアップは完了。試しにカメラ側の端末をグリグリと動かしてみると、少々の遅延はあるものの、ビュワー側でもグリグリと動く様子が確認できます。
カメラおよびビュワーの画面には、現在のフレームレートが表示されますが、Lite版の制限で15fps(Frames Per Second)までしか上がりません。ついでに、解像度もVGA(640×480ピクセル)までに制限されております。
準備が完了したところで、それぞれのアプリの機能を簡単にご紹介。まずはカメラ側から。
画面左上にあるのが音声/映像の送信ボタンで、ONにすると音声/映像がビュワー側で確認できるようになります。
画面右中段にあるのがスナップショットボタン。カメラ側の操作で画像を残すことができます。その上にあるのが、音声モニタボタン。ビュワー側で音声を送信している場合にその音をカメラ側で聞くことができます。
そして、画面下にずらっと並んでいるのが、左からAF(オートフォーカス)のON/OFF、顔認識のON/OFF、タイマー撮影、LEDライトのON/OFF、Wi-FiのON/OFF、インフォメーションとなっております。AFや顔認識、LEDライトに関しては端末の機能にも依存しますので動かない場合もあったりなかったり。
Wi-FiをOFFにするとビュアーから検索されなくなり、インフォメーションは最初に表示された送信ダイアログと同じ内容が表示されます。タイマー撮影は、撮影間隔を設定することができ、定点観測のような使い方も可能となっております。
続いてはビュワーの機能をご紹介。こちらはシンプルです。
画面左上にあるのが、スナップショット(リモート)、音声モニタ、マイクON/OFFとなっております。
スナップショットはビュワー側で画像を保存できる機能。音声モニタは、カメラ側で音声を送信している場合にそれをビュワー側のスピーカーで聞くことができます。
マイクON/OFFは、ビュワー側のマイクで拾った音声をカメラ側に送信するか否かを指定するためのボタンとなっております。
画面右上にあるのが、映像の回転ボタン(左回り/右回り)、LEDライトON/OFFとなっております。もちろん、LEDライトはカメラ側のそれをリモート操作でON/OFFするための機能であります。
そして、スクリーンショットには写っておりませんが、画面をタップするとAFの仕切り直しボタン、およびスナップショットボタンが表示されます。
以上、機能的なところはこんな感じとなっております。Wi-Fiの電波が届く範囲であれば、結構離れた場所でも使用でき、リモート操作でLEDフラッシュを制御できたりするのはちょっとした感動モノ。
ただ、カメラ側の端末はスリープしないため、電池がモリモリと減っていきます。常用する場合には外部電源の接続が必至になりそう。
また、音声モニタを使用すれば、カメラ付近の音声も確認でき、こちらからの呼びかけも行えます。赤ちゃんやペットなどの見守りカメラ的に使用するにはよろしいかもしれません。
そんな訳で、同居しているネコを観察するために少しだけ使ってみたところ、人の目が届かない場所での仕草や行動などが楽しめました。その際に役立ったのが、先日購入したコレと三脚。本アプリを活用するためには、かなり重要なアイテムとなりそうです。
実際の運用においては、カメラ側の端末は常にフル稼働状態となるため、各部に負荷がかかりそうな雰囲気。なので、ここは引退したスマホを使用するのがよろしいかもしれません。アプリ自体は無料でダウンロードできるので、機種変更などで余ったスマホがある方は、ぜひお試しあれ。
***Edit***
別パターンの連携に関して投稿しました。興味のある方はこちらから。
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