[Android] PRESSYを試してみる
無事に目標金額が集められたようで、企画は現実のモノとなりました。で、その出資に対する報酬として送られてきたのがこちら。"PRESSY"の現物であります。
雰囲気、イヤホンプラグの先っぽにしか見えませんが、頭の部分に物理スイッチが組み込まれており、専用アプリとの連携により端末のさまざまなアクションをボタン操作でコントロールすることができます。
ただ使用には条件があり、端末がイヤホンマイクをサポートしている必要があります。いわゆる"4極ステレオミニプラグ"に対応していれば大丈夫なので、スマホであれば基本的には問題ないと思われます。
蛇足ではありますが、ウチで使用している"Xperia Ray"は、OMTPというマイナーな4極プラグ規格が採用されており、現在主流のCTIAとは互換性がありません。このため、"PRESSY"が正常に動くか気がかりだったのですが、問題なく動作してくれました。
この"PRESSY"のキモとなるのが専用アプリ"Pressy"。起動するとバックグラウンドで動作し、ボタンが押された回数およびパターンによって予め登録しておいたアクションを再現します。
例えば、フラッシュライト機能が搭載された端末の場合、ボタンを短く1回押すだけでフラッシュライトを点灯させることができる、といった感じ。これは予めサンプルとして用意された機能なので、何も設定しなくても試すことができます。
で、こちらのスクリーンショットが設定可能なアクションの一覧となっております。
基本的に各アイコンがひとつのアクションを示しており、電話アイコンであれば指定した番号に電話をかける、マイクアイコンであれば録音のスタート/ストップを制御する、といった感じになっております。
ただ、"SETTINGS"と"RUN APP"に関しては少々異なり、"SETTINGS"には、Wi-FiやBluetooth、画面の回転などシステム周りの設定をボタン操作でダイレクトにコントロールできるサブメニューが用意されております。
また、"RUN APP"は単純にアプリを起動するばかりでなく、Connected Appsと呼ばれる一部のアプリに限っては起動後の動作を指定することができます。例えば、マップを開いて特定の場所を表示したり、Webブラウザを開いて特定のWebページを表示させたりといった具合。
しかも、Connected Appsの中には自動化アプリであるTaskerやAutomateitが用意されており、ボタンをトリガーとして複雑な処理を実行することもできます。
で、肝心の使い勝手ですが、なかなかに良好な感じです。ハードウェアとしての仕上げもしっかりとしており、構造的・強度的な不安はナシ。端末にセットしてもボタン部分の飛び出し量は少なく、装着したままでも支障はありません。
また、ボタンにはポチポチと小気味良いクリック感があるのに加え、押した際には端末内蔵のバイブレータによるフィードバックがあり、ボタン操作をハッキリと認識できます。
アプリは英語版のみですが、特に難しいことはありません。基本的にはアクションを選ぶ→ボタンの組み合わせを選ぶ、の2ステップで設定可能。
また、ボタンの組み合わせを選ぶ際には、すでに登録済みのモノも一緒に表示されるため、現在未設定の組み合わせをひとめで確認することができます。
見ての通り、ボタンには短押しと長押しの2種類があります。長/短押しの組み合わせに関しては慣れも必要となりますが、長押しのみ、あるいは短押しのみのバリエーションであれば、いきなりでもほぼ確実に操作可能。
精度の高いボタンに合わせてアプリが最適化されているからこそ、正確に操作できるのだと思われます。"PRESSY"はその特殊性からどうしてもハードウェアとして見てしまいますが、アプリも忘れてはならない重要なファクターです。
本プロダクトではその両方が高いレベルにあり、この手の新機軸ガジェットにありがちな「一応動くけど、挙動がちょっとあやしい感じ」がありません。なかなかの完成度にあるといえそうです。
なお、"PRESSY"をセットするとヘッドホンが使えなくなってしまいますが、どちらも使いたい場合にはリモコンマイク付きのヘッドホンを用意すれば大丈夫。リモコンマイクの操作で"PRESSY"と同じことができます。
価格的にもメーカー直販なら、$27(本体×1)+$5(日本への送料)とお手頃になっておりますので、興味のある方にはぜひお試しいただきたく。
***Edit***
国内でも取り扱うショップが現れたようです。
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