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ExpressCardでUSB3.0ポートを増設してみる

2014年8月11日  2014年8月11日 
ユニークな形状の54mmタイプ
ウチで使用しているノートPCには、拡張端子として54mmタイプのExpressCardスロットが1基搭載されております。なのですが、特に必要性は感じなかったので、ずっと放置しておりました。

先日のこと、ExpressCard経由でUSB3.0を利用可能にするインターフェースカードがお値打ちな感じで入手できることを知ったのでこれを試してみることに。

そんな訳で実際に入手したのが上記写真の品。メーカー不詳のあやしいアイテムではありますが、2つのUSB3.0ポートを備えており、スロットに挿入した際に飛び出さずツライチになる、というのが特徴となっております。

モノを購入したのはeBayで、品代は送料込みで$6.88ぐらいだったかと。商品のページでは詳しい説明もなく、見ただけでわかることしか書いてありません。一抹の不安を感じつつオーダーしたのですが、とりあえずモノはきちんと届きました。

製品付属のドライバをPCにインストールしてカードを挿し込むと、USBコントローラとして認識されます。デバイスマネージャで見る限り、ASMediaのチップが使われている様子。試しにUSB2.0なフラッシュメモリを差し込んでみると普通に読み書きできました。

ただ、通常のUSBポート感覚でUSBデバイスを外そうとすると、カードごとスロットから抜けてしまいます。元々ホットプラグに対応したデバイスなので大きな問題にはならないのですが、気持ちのよいモノでもありません。

おそらく、こうした利用を想定していないExpressCardスロットにおける仕様上の問題と思われるので、対策としてはUSBデバイスを外す場合にはカードが抜けないよう押さえるぐらいでしょうか。

青いコネクタがUSB3.0の証
とりあえずUSB3.0ポートは増設できるものの、実際どの程度使えるのかが気になるところではあります。ということで、実際に試してみました。

そのために用意したのが、こちらの変換ケーブル。ありがちなUSB-SATA変換ケーブルのように見えますが、コネクタ部分が青くなっており、USB3.0に対応したアイテムであることがわかります。

これを使ってHDDの転送速度を見てみることに。比較対象としては、USB2.0対応のUSB-SATA変換ケーブルに加え、Power eSATAケーブルも用意しました。

SATA側のデバイスとしては2.5インチのHDD(7200回転)を使用し、それぞれのケーブルに差し替えてテストします。

ベンチマークテストには定番の"CrystalDiskMark"を使用。PCとHDDは各テスト共通なので、とりあえずはこのPCにおける純粋なインターフェースの差は見れそうです。

テスト結果一覧
見栄えはいまひとつですが、テスト結果を縦並びにしてみました。上段が今回のExpressCardなUSB3.0で、中段がPower eSATAケーブル、下段がUSB2.0となっております。

もっとも成績が良かったのはPower eSATAケーブルを使用したテストで、次がExpressCardなUSB3.0。最下位はUSB2.0といった感じになりました。

大きなファイルのアクセスではPower eSATAもExpressCardなUSB3.0もほぼ同等なのですが、小さなファイルのアクセスで少々の差が出ました。インターフェース変換のオーバーヘッドが大きいのでしょうか?

テストしたデバイス(HDD)の性能が足を引っ張っている可能性が考えられるので、近いうちにUSB3.0なフラッシュメモリでもチェックしてみようかと。

現時点でもそれなりの効果は確認でき、コストパフォーマンス的にはそこそこよろしい感じに思えます。ただ、転送速度や電源容量などフルスペックを実現できないUSB3.0ポートにどれほどの意味があるかは微妙なところ。

さらに、使い勝手もあまりよろしくありません。カードがスロットから抜けやすいのもあるのですが、HDDなど消費電力の大きなデバイスを使用する場合には外部電源が必要となり、スロット周りが乱雑になってしまいます。

USB-DC変換ケーブルは同梱されており、電源にはUSBポートまたは別途用意したUSB-ACアダプタを使用します。DCジャックはUSBポートの間に用意されており、接続自体はお手軽なのですがビジュアル的にちと。カード自体はスロット内にピッタリ収まるので、なおさら残念に思えます。

そんな感じのExpressCardなUSB3.0ですが、ハズレを引いた時のことを考えると国内で入手するのが安心かもしれません。通販のご利用なら楽天市場Amazon.co.jp辺りをチェックしてみるのもよろしいかと。



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