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[WinPad] DuOSを試してみる

2015年3月1日  2015年3月1日 
WindowsでAndroid
軽快に動作するという噂のAndroidエミュレータ"DuOS"。PCのBIOSで有名な"American Megatrends"が開発したWindows向けのソフトウェアです。

当初ノートPCで試してみる予定だったのですが、どうせならタブレット端末で使った方が面白くなりそうな雰囲気。なので、手持ちの"Voyo A1 mini"にインストールしてみることに。

この"DuOS"、有料のソフトウェアとなっておりますが、インストール後30日間は無料で使えます。試用版における制限は特に設けられていない様子。なので、思いっきり使い倒すことができます。

Windows環境のシステム要件としてはこんな感じとなっております。最近のWindowsタブレットであれば問題なく利用できるかと。実際ウチの"Voyo A1 mini"でも問題なくインストール/起動できました。

本ソフトは、仮想環境を利用してAndroidをエミュレートしております。なので、まず始めにWindowsを立ち上げてから、インストールした"DuOS"を実行する、という手順になります。

もちろん、Windows環境とAndroid環境の切り替えも可能。"DuOS"をウィンドウで実行している場合には言うまでもありませんが、フルスクリーン実行時でも数タップで切り替えることができます。

切り替えも簡単
フルスクリーンで実行されている"DuOS"の場合、ステータスバーの適当な部分をタップすると、中央に4つの矢印が集まったアイコンが出現します。

これをタップすると画面上部に黒帯が登場し、右側にある"_"をタップすればWindowsのデスクトップが表示されます。

"DuOS"に戻る場合、Windowsのタスクバーに表示されている"DuOS"のアイコンをタップすればOK。すると上記画面の状態となるので、センターの矢印アイコンをタップすればフルスクリーン表示となります。

ちなみに、"_"の隣りにある"×"は終了ボタン。これをタップするとダイアログが表示され、OKを選択すれば"DuOS"を終了させることができます。

環境によってはステータスバー(とナビゲーションバー)が異常に細く表示される場合があります。その場合には、設定→"DuOS構成ツール"のAdvanced内にある"Manual DPI"にチェックを入れ、適当な値を指定して"DuOS"を再起動すれば各バーが太めになります。

肝心の使用感ですが、エミュレータとしては非常に良くできた雰囲気。動作もなかなかに軽快で、軽いアプリであれば実機と変わりなく動作します。

さらに、GappsをインストールすればGoogle Playも利用可能。ただ、すべてのアプリが完全動作する訳ではなく、不都合が生じるアプリもあるようです。

例えばベンチマークアプリの有名ドコロである"AnTuTu Benchmark"では、動作が安定せずテストが中断するなどの症状が発生。それでも、数回は完走することができたので、Nexus7(2012)の実機と比較してみました。

ベンチマークで実機と比較
数値的には"DuOS"の方が良くなっておりますが、使用感としてはNexus7(2012)の方が上かなぁ...と言った雰囲気。体感できるラグがある訳ではないのですが、ほんの少し"DuOS"のタッチパネル操作に違和感を感じます。

アプリの実行速度としては似たような雰囲気なので、処理能力的には実用範囲にあると言えそうです。"Atom Z3735D"辺りを搭載したPCであれば「Nexus7(2012)と同等の速度で動作する」とそんな風に思っていただけますれば。

Android自体は"DuOS"向けに若干カスタマイズされているものの、ほとんど素のAOSP版と思ってよろしいかと。もちろん、日本語環境も用意されており、モトヤフォントや日本語IME(Wnn)もプレインストールされております。

さらに、先の"DuOS構成ツール"を使用すればroot化も可能。ただし、無制限にroot権限を開放してしまうので、利用の際にはSuperSUなどを別途インストールした方がよろしいでしょう。root化ついでに日本語フォントの変更などしてみましたが、いつもの方法で問題なく行えました。

各種デバイスとの互換性も高く、タブレットに内蔵されたカメラや加速度センサーも動作しました。ただ、カメラでの写真撮影は問題ないものの、QRコードリーダーを試した際、アスペクト比がおかしくなって読み込み不可だったなんてこともありました。

ネットワーク接続は無線(Wi-Fi)ならびに有線(Ethernet)の両方に対応。ただし、DHCPを介した動的な設定のみな雰囲気です。また、Bluetooth設定はメニューとして存在しないものの、Windowsで使用しているBluetoothマウスがそのまま使えました。

USBポートに関しては、Windowsによって認識されているデバイスのいくつかは利用可能でした。とりあえずキーボードとネットワークアダプタ、USB DAC(出力のみ)は動作を確認。

USBメモリへのダイレクトなアクセスは不可能な雰囲気でした。ファイルをやり取りする場合には、一度Windowsに戻って共有フォルダ経由でAndroid側に持ってくる必要がありそうです。

ハードウェアの動作までは期待していなかったので、これらの結果には驚かされました。良い意味でとても楽しいオモチャであることは間違いありません。

目的とするアプリの正常な動作が大前提となりますが、ポータブルデバイスとして中途半端なWindowsタブレットを補完する形で使用するのに最適です。

そんな雰囲気の"DuOS"。Android4.2.2(Jelly Bean)というのがアレですが、すでに環境が整っているのであれば試して損はありません。WindowsとAndroidの両刀使いにお勧めの逸品です。



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