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[Android] "USB Keyboard"なるアプリを試してみる

2015年4月20日  2015年4月20日 
Android端末をキーボード&マウスに
CM12.1入りのNexus4に"Quanta"というカーネルを導入してみたのですが、その機能一覧に"Support for android-keyboard-gadget"なる記述を発見しました。

読んで字のごとくな訳ですが、その意味するところがさっぱりわからず。とりあえず、そのままの文言で検索してみることに。

どうやらGoogle Playにて公開されている"USB Keyboard"のことを示しているようです。アプリが入った端末をPCなどにUSB接続することで、相手先のマウスポインタをコントロールしたり、文字入力したりできるのだそうな。USBキーボード&マウスをエミュレートするアプリのようです。

ただ、動作条件が少々厳しく、root化が必須なのに加え、Androidのカーネルが本アプリをサポートしている必要があります。冒頭に書いたとおり"Quanta"は対応済みということなので、サクッとインストールしてみました。

使用前の準備はいたって簡単です。アプリを起動してUSBホスト機能を持ったデバイスにUSBケーブルで接続するだけ。しかも、ホスト側からは一般的なキーボード&マウスに見えるため、特別なドライバやソフトウェアなどをインストールする必要がありません。

このため、USBホスト機能を持つデバイスであれば、PC以外にも他のAndroid端末やゲーム機などでも使用可能...なハズなのですが、相性が悪いモノもあるらしく、ウチのWindows Vista搭載機では動きませんでした。

少々メモを書き込んでありますが、以下の画像が"USB Keyboard"のメイン画面となっております。機能が記載されているので画面を見れば一目瞭然なのですが、簡単に機能紹介など。

Android端末をタッチパッド的に使用
左側にある広いエリアがタッチパッドに相当し、ここで指をグリグリと動かすとホスト機のマウスポインタを動かせます。

また、一般的なタッチパッド同様、タップでクリック動作になったり、2本指でスライドするとマウスホイール相当の動きになったりします。

画面右側の黄色で囲った部分がマウスのボタン類となっております。Left/Rightはそのまま左右のボタンで、その間にあるのがホイールの代替ボタン。Midはホイールの押し込み動作となっております。

その隣にあるのが特殊キーの一覧。CtrlやShiftなどの部分はコンビネーションに使用するボタンで、タップするとホールドされ、もう一度タップすると解除されます。これらの機能とマウスクリックやキーボード入力を組み合わせることで、Alt+クリックやClrl+Cなどの入力が可能となる次第。

その上段にあるアイコンは、端末のキーボードを呼び出すボタンと、端末でコピーしたテキストをホスト機側にペーストするボタンとなっております。このコピー&ペースト機能ですが、改行コードが無視されること、および2バイトコードに対応していないことを除けば、そこそこに使える機能かと思われます。

また、最下段にある歯車アイコンでは、キーボードが押された場合に出力するコードを設定することもできます。代表的な機能としてはこんな感じ。

実際の使用にあたっては注意すべき点があります。本アプリでは端末の"言語と入力"で設定されたキーボードを使用するのですが、Google日本語入力はもちろん、Android5.1の標準キーボードですらうまく動きません。

詳しく観察してみると、どうやらキーボードの表示方法により動作の可否が決まるようです。そこで他のキーボードアプリを試してみることに。

2バイトコードには非対応と思われるため、英語キーボードに絞って探しました。その結果、問題なく動作するアプリがあることを確認。

タイプした文字はホスト側で出力されます
中でも英語キーボードとしてほぼ完璧なキーセットを備えた"Hacker's Keyboard"をピックアップしてみました。

この組み合わせなら、タイプした文字時がきちん入力できるのはもちろん、ファンクションキーやPgUp/PgDnなどの特殊なキーも正しく機能しました。

"USB Keyboard"が素晴らしいのはBIOSでも使用できること。端末を接続したままWindowsタブレットを起動させ、おなじみのタイミングでソフトウェアキーボードのESCを押すとBIOSに入ることができました。もちろん、BIOS設定の閲覧や変更も問題ナシ。

Android端末をUSBキーボード&マウスとして使え、快適ではないけれどもひと通りの操作ができる、という点では非常に興味深いアプリではあります。が、あまりにも動作条件が特殊すぎます。

なので、誰にもお勧めできるアプリではありませんが、「英語入力で構わないので、ほんの少しUSBキーボードを使いたい」あるいは「キーボード(またはマウス)が壊れてPCが操作不能になった」、なんて場合には役に立つかもしれません。



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