AMIDuOSにモトヤマルベリを入れてみる
プログラムはAndroidのバージョン別に分化され、Jerry Bean版の"AMIDuOS 1.1"、Lollipop版の"AMIDuOS 2.0"の2ライン構成に。さり気なく値上げもされたようです。
けれども、以前のバージョンを購入したユーザであればその情報は引き継がれ、いずれの"AMIDuOS"においても登録ユーザの扱いとなる様子。とりあえずLollipop版をインストールしてみましたが、30日間のフリートライアル的な雰囲気はありません。
で、そのLollipop版"AMIDuOS"ですが、以前のバージョンと比較してモッサリ感は増えたような気はするものの、とりあえず普通に動くようです。が、見た目で気になる部分が。
Android4.0以降は日本語表示にモトヤマルベリというフォントが使用されるハズなのですが、なぜかLollipop版"AMIDuOS"ではトラディショナルなCJKフォントが使用されております。
フォントのデザインがダサいのは我慢するとしても、中華風味の漢字が混ざるのはいただけません。例えば、上記画像の矢印部分にある"今"の字がまさにそれ。
どうしたことかと/system/fonts/を見てみると、そこにあるべき"MTLmr3m.ttf"(モトヤマルベリのファイル名)がありません。これでは代替用であるCJKフォントが使われるのは当たり前。
念のため/system/etc/のfallback_fonts.xmlとfonts.xmlをチェックしてみると、記述としては残っている様子。
これならsystem/fonts/に"MTLmr3m.ttf"を追加してあげるだけでモトヤマルベリが使用されるハズです。
ところが、現在の"AMIDuOS"はroot化オプションがうまく機能せず、root権限を行使できるファイル管理アプリでフォントファイルを書き込むことができません。
幸いにしてAndroidのリカバリ機能が使えるため、これを使用すればフォントのインストールも可能であると思われます。もちろん、そのためにはリカバリで使用可能なzipファイルを自前で用意しなければなりません。
ここでは、その方法をザックリとご紹介します。なお、今回の方法ではAndroid4.0以降を搭載したroot化済みの端末、およびWindows PCが必須となりますのでご注意を。他の方法に関しては"俺zip"でググってくだされ。
まずは、Android4.0以降を搭載したroot化済みの端末に"ZIPme"をインストールします。アプリを起動して右上にあるADDボタンからFileを選び/system/fonts/MTLmr3m.ttfを選択。あとは画面右上のCREATEボタンをタップすれば目的とするzipファイルが作成されます。
なお、署名のないzipファイルはリカバリで弾かれる可能性があるため、上記作業で作成したzipファイルをWindows PCに転送して再度署名をします。そのために必要となるのがxdaにて公開されている"Sign-em!"というソフトウェア。
使い方は上記ページやアーカイブ内のreadme.txtにもありますが、署名が必要なzipファイルをInputフォルダに入れ、sign-em.batを実行するだけ。成果物はOutputフォルダに保存されます。署名後のzipファイルには自動的に"-signed"の文字列が付加されますので参考まで。
最後は"AMIDuOS"へのインストールです。"AMIDuOS"を起動した状態で先の署名付きzipファイルを右クリックして"Apply to DuOS"を選べばOK。自動的にリカバリが起動してインストールが開始されます。
で、こちらが導入前後の比較。上段がCJKフォントで、下段がモトヤマルベリとなっております。
その違いは"言語と入力"の部分がわかりやすいかと。また、モトヤマルベリはちゃんとデザインされたフォントなのでそれなりに見やすく、不安定な感じもありません。
なお、今回は"MTLmr3m.ttf"を追加するだけのお手軽な方法を選びましたが、もうひと手間かけるつもりならば任意のフォントを使用することもできます。
けれども、fallback_fonts.xmlとfonts.xmlをいじる必要があり、これが少々面倒。このため、当方では今のところ手を付けておりません。
さらに、"AMIDuOS"のroot化オプションの不都合に関してはAMI側も把握しているようで、近い将来フィックスされると思われます。そうなれば、適当なファイル管理アプリでフォント変更が可能となるため、その時までは現状維持で待機しようかと。
状況がそんな雰囲気なので賞味期限の短いネタではありますが、何かしらの参考になりますれば。
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