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[Android] Vysor(Beta)を試してみる

2015年9月3日  2015年9月3日 
入手はChromeウェブストアから
All Castを始めとしたAndroid向けアプリの作者として著名なKoushik Dutta氏による新作"Vysor"。

ChromeアプリでAndroid端末のスクリーンミラーリングとリモート操作を実現するというユニークなサービスです。ちょっとおもしろそうなので試してみることに。

この"Vysor"はさまざまな環境で動作するのですが、ここではWindows 10を搭載したタブレットPCを使用しています。事前の準備として必要になるのは、USBデバッグをONにしたAndroid端末と、これを認識できるドライバが導入済みのPC。当然の話ではありますがChromeも必須です。

なお、Windows 10搭載機を使用する場合、ドライバには同氏による"Universal ADB Drivers"の最新版をインストールする必要があるとのこと。ちなみに、こちらから入手することができます。

"Vysor"自体は冒頭に掲載したWebページのダウンロードボタンから導入可能。なお、Android端末側は何もしないでOK。最初の接続時に"Vysor"なるアプリが追加されますが、接続案内的なモノなので触る必要はありません。

使い方は簡単で、Android端末をPCとUSB接続し、Chromeアプリランチャーなどから"Vysor"を起動するだけ。すると1枚のウィンドウが開くので、その上にある"Find Devices"ボタンをクリックし、接続されたAndroid端末を検索します。

モザイク部分は端末のシリアル番号
こちらがUSB接続したAndroid端末を見つけた際のスクリーンショット。接続したいAndroid端末を選んで"選択"ボタンを押せば接続が開始されます。

なお、USBデバッグが初めてとなるPCにおいては、USBデバッグを許可するよう"Vysor"の通知によって促されます。

なので、Android端末の画面に表示される指示に従ってPCを認証しておきます。特に問題がなければ、自動的にもう1枚ウィンドウが開いてUSB接続したAndroid端末の画面がミラーリング表示されます。

「こりゃスゲー」と思ったのですが、その後がちと。ミラーリングがとんでもなく激遅。モッサリとかそういうレベルではありません。実機で何かの操作を行うと、その15秒ほど後にミラーリングが更新されます。

少々奇妙なのが、コントロール系のやり取りに関してはサクッと切り替わる点。例えば、ドロワーを開いた状態から実機の操作でホーム画面を表示させた場合、ミラーリング表示はしばらくドロワーのままですが、その状態でホーム画面のリモート操作ができたりします。画面と操作が非同期でそのズレが激しい感じ。

ベータ版ゆえの動作なのかと思いましたが、デモムービーを見る限りは普通に動いているようなので、当方の環境に問題があるのかも。この辺はしばらく様子をみたいと思います。

使用時の画面全景
そんな状況なのでリモート操作に関して評価はできないのですが、感触としては良好な雰囲気。

マウスやキーボードショートカットでのコントロールはもちろん、タッチパネルを備えたPCであれば実機と同等のタッチ操作も可能となります。

なお、"Vysor"ではネット経由のミラーリング&リモート操作にも対応しているらしいのですが、当方の環境ではうまく動きませんでした。一応接続はできるのですが、ミラーリング画面が真っ暗なまま。それでいてコントロール系の通信は確立しているらしく、黒い画面でのリモート操作が行える、といった状況。

ミラーリングを含めて軽快に動くようになれば、という前提での話ですが、画面切り替えなどのアニメーションも正確に再現されており、ちゃんと実機を操作している感覚で使えそうな予感。

で、「何の役に立つのだ」と問われるとちょっと答えに窮するのですが、タッチパネルが割れて操作不可になったAndroid端末からデータをサルベージする、なんて場合には良さ気です。

実用性はさておき、テクノロジー好きには楽しめる逸品。無料で使えますので、興味が湧いた方にはぜひ一度お試しいただきたく。



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