[Nexus7] Marshmallow対応版GravityBoxを試してみる

試しにインストールしてみたNexus7(2012)用のMarshmallowことAndroid6.0。これが結構まともに機能しており、今に至るまで使い続けておりました。ただ、カスタムROMに慣れてしまった体には細かい部分の使いにくさが気になります。

旧システムを復旧する手間と、使い続けることで生じるストレスの狭間で迷っていたのですが、タイミング良くXposedの有名モジュール"GravityBox"のMarshmallow対応版がリリースされました。

Xposedというのは、既存のアプリやシステムファイルを改変することなくカスタマイズを実現する非純正のフレームワーク。目的にそって設計されたモジュールによってインターフェースや機能を変えることができます。

で、"GravityBox"もあまたあるモジュールのひとつ。主にシステムUIまわりのカスタマイズを可能にします。例えばステータスバーに表示される各種アイコンを変更したり、ナビバーの色やサイズを変更したりなど。それはそれは多機能なモジュールとなっております。

これを使えば、現在のシステムで不満な部分を何とかできそうです。ということで、さっそく試してみることに。

当然の話ではありますが、Xposed本体もMarshmallowに対応したバージョンが必要となります。必要なファイルの入手はxdaのこちらのスレッドにて。

インストール方法ですが、上記スレッドからXposed本体(XposedInstaller_3.0-alpha*.apk)、プロセッサ別に用意された追加ファイル(xposed-v*-sdk*-*.zip)をダウンロードし、追加ファイルをカスタムリカバリにてフラッシュした後、Xposed本体をインストールします。で、システムを再起動すれば準備は完了。

続いて"GravityBox"のインストールですが、xdaの"GravityBox MM"スレッドからapkファイルをダウンロードしてマニュアルインストールするか、あるいはXposed Installerのダウンロードメニューから"GravityBox [MM]"で検索してインストールすればOK。

あとはモジュールメニューにて"GravityBox [MM]"にチェックを入れてシステムを再起動すればインストールは完了です。

"GravityBox"は、こちらの画面の名称をタップするか、ドロワー内の"GravityBox [MM]"アイコンをタップすると起動します。

で、実際に起動したのが冒頭のスクリーンショット。各メニュー項目にはさらに下の階層があって、機能がたんまりと用意されております。そのすべてを紹介するのは不可能に近いので、ここではとりあえずAOSP版Marshmallowで(個人的に)不満だった部分だけを簡単にご紹介します。

まずは、ステータスバーまわり。バッテリアイコンをサークル(中に%表示付き)に変更し、ステータスバーのダブルタップでスリープに入るDouble-tap to sleep機能を追加しました。

お次は画面設定にて、拡張デスクトップを有効化してナビバーを隠す設定に(没入モード)。また、ナビバーの右ボタンで表示されるアプリなどの履歴を一発消去するボタンも追加しました。

そして、最大の不満だった電源ボタンの機能に関して。標準では電源ボタンの長押しで電源OFFしか選べませんが、ここに再起動メニューを追加しました。再起動はもちろん、リカバリやブートローダの起動も可能です。

今回手を加えた部分は、CyanogenModの操作性に近付けるためのカスタマイズとなっております。これは、思惑通りにバッチリ。だいぶ使い勝手が良くなりました。

安定性もよろしい感じで、Xposedや"GravityBox"のインストール後もシステムの動作にあやしい雰囲気はありません。

Nexus7(2012)にMarshmallowを入れたユーザであればスキルや環境に問題はないと思われますので、ぜひ一度お試しあれ。特に、システムUIまわりに不満があるのなら、試す価値は充分にあります。

なお、"GravityBox"はシステムUIに手を加えたカスタムROMと相性が悪かったりする場合がありますのでご注意を。

素のAOSP版Marshmallowをちょっと便利にする"GravityBox"。希望的にはCM13推しですが、それが登場しなかった場合の選択肢としてもアリなのではないかと思われます。

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