[Nexus4] ユーザビルド版CM13を試してみる
現在はまだソースのみの段階ですが、これを元にビルドしたUnofficial版がxdaにて公開されたので、これを試してみることに。
先日の投稿にて「冒険はできない」などと記述しておきながらアレですが、どうにもガマンできなかった次第で。
インストールに関しては他のカスタムROMとまったく同じで、本体となるzipファイルとMarshmallow対応のgapps、root化が必要であればベータ版のSuperSUをダウンロードして、カスタムリカバリでフラッシュするだけ。いずれも上記リンク先であるxdaのスレッドにて入手可能です。
なお、現在のビルドではTitanium Backupがクラッシュしてしまうという問題があり、同アプリによるリストアができません。インストール時には端末のフルワイプが推奨されておりますので、従来環境の継承を考えているユーザにはご注意を。
ちなみに、Ultimate Backupというアプリは問題なく動作しました。フリー版でもとりあえずのバックアップ/リストアは問題なく行えるので、ちょっと使ってみるのもよろしいかと。
そんなこんなでCM13をインストールして、設定→端末情報を開いたのが冒頭のスクリーンショット。少々見づらいですがAndroid6.0なCyanogenModであることがわかります。
まだ開発初期段階なので評価うんぬんのレベルではないのですが、それなりの感想などを少々。また、本投稿は2015-10-31版をベースとしており、それ以降のバージョンでは状況が異なる可能性がある点にご留意くだされ。
まず、全体の動作ですが、現CM12.1と比較しても遜色ないレベルで快適な感じ。安定性もよろしく、フリーズや突然のリブートなどはありません。アプリが終了してしまう事案はたまに発生しますが。
機能的にはCyanogenModとAOSPがごっちゃになった感じで、メニュー構成も整理できていない雰囲気になっております。また、従来機能を継承した部分は日本語化されておりますが、新たに追加された部分は英語のまま。
ウチの環境に限った問題かもしれませんが、致命的なバグとして電話が機能しないというのがあります。着信音は鳴るし、オフフックもできるのですが、音声のやり取りができません。
また、fallback_fonts.xmlとfonts.xmlをいじって日本語フォントを変更した状態で設定からフォントサイズを変更すると、日本語フォントがすべてボールド表示になってしまうというのもありました。
***Edit***
このフォントの問題は当方の手違いだった可能性があります。もしかすると、フォントファイルのパーミッション設定が間違っていたかもしれません。
新機能に関してですが、Marshmallowにて追加されたモノは網羅されているようです。開発者向けオプションの中にはマルチウィンドウモードの設定もありました。
そして、個人的に驚いたのがDT2W(Double Tap 2 Wake)のサポート。画面をトントンとタップすることでスリープを解除できる機能です。現バージョンではまだ動作しないようですが、標準でこの機能が搭載されるのはありがたいところです。
まぁこれが正規採用であるかどうかも不明なので、今後なくなってしまう可能性はある訳ですが。
そんな感じで、おぼろげではあるもののCM13の可能性を感じることができました。普段使いの端末にインストールするのはお勧めしませんが、乗り換えなどで余ったモノがあるのであれば、試してみるのもよろしいかと。
リリースから3年を迎えようとしている"Nexus4"ですが、CM13正規版のリリースによって、まだしばらくは現役で行けそうな気配です。
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