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ダイソーのブロアーを試してみる

2016年10月13日  2016年10月13日 
いろいろ便利に使えます
膨らんだゴムの部分をニギニギすることで先端から空気が射出され、その風でホコリを吹き飛ばすことができるブロアー。ホコリ厳禁なカメラや精密機器のメンテナンスで使用されるアイテムです。

以前は良く使っていたのですが、いつの間にやら忘却の彼方に。先日のこと、久しぶりにダイソーで見かけました。

一般ユーザとしても、キーボードのすき間にたまったホコリを追い出したり、拭くと跡が残って面倒なことになる液晶ディスプレイのホコリを吹き飛ばしたりなど、いろいろ便利に使えたりします。ということで、サクッと購入してみました。

税込み108円ということで、あまり期待はしていなかったのですが、思ったよりも射出される風に勢いがありません。すっかりご無沙汰だったので、こんなものかと思いつつもいろいろとチェックしてみました。

ふと、先端部を指でふさいでゴムを握ってみると、ほとんど抵抗もなく握り切れてしまいました。どうやら後端部から空気が漏れている様子。この場所には、空気の出入りを制御する弁が設けられており、通常は吸入方向にしか空気が流れないようになっております。

この弁の働きにより、ゴムを握った際に容積分の空気が先端部のみから射出され、勢いのある風となる訳です。また、先端部をふさげば空気の逃げ場がなくなり、ゴムボールのように強い反発力が生じます。ところが、このブロアーにはまったくそれがありません。

となれば、おかしいのは弁。ということで分解してみました。後端部のパーツはプレーンなゴムでできており、特に接着などはされておりません。割りと簡単に外すことができました。

外したパーツを観察してみると弁は一体成型になっており、出っ張り部分に切れ込みを入れることで動くようにし、弁として機能させるという構造でした。ある意味、非常に合理的。ただ、加工精度の悪さが足を引っ張っているようです。

弁の可動域を拡大
弁付近の切れ込みの量が少なく、可動域がほとんどありません。これでは、弁として機能させるのは無理というモノ。そこで、カッターを挿し込んで切れ込み量を多くしてみました。

こちらの写真は、施術後の状態。楊枝を挿し込んで弁を強引に持ち上げてみました。これだけ可動域があれば弁として機能してくれるハズ。

さらに、弁の周辺にシリコングリスを塗りたくってから元どおりに組み立てました。シリコングリスは、気密性の向上を狙ったモノ。

で、最初と同じく先端部をふさいでゴムを握ってみると...今度はちゃんと反発しました。弁が正しく機能するようになった模様。

排出される風も購入時よりは強くなったように感じます。というか、漏れていた分の空気が先端部から出るようになったのだから論理的には強くなっているハズ。

シリコングリスは少々やり過ぎのような気がしないでもありませんが、カッターで切り込み量を増やすだけでも相当な効果がありそう。もし、同じモノを持っていて、風が弱いと感じるのであれば、弁をチェックしてみるのもよろしいかと思われます。



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