3Dプリントを試してみる(前編)
以前掲載したスマホ用のサーマルユニット"Seek Thermal Compact"もそのひとつ。その時は綱渡り的な環境でしたが、今度はちゃんとメーカーの動作確認リストにも入っております。
けれども、少々問題となるのがUSBポートの向き。そのまま装着すると自撮りサーマルカメラになってしまいます。そんな訳で、やっぱり延長ケーブルを使うのですが、今回のポイントはスマホへのマウント方法。
Xperia Rayの時には両面テープで貼り付けており、収まりはよろしかったのですが、使うたびに両面テープを使用するのは面倒すぎます。ということで、何か良い方法はないかと探して見つけたのが、専用のクリップを3Dプリンタで出力する方法でした。
こちらがそのページなのですが、右上にはダウンロードリンクがあり、オブジェクトのデータを自由に入手して出力することができます。そんな訳で、今回はこのデータを使わせていただくことに。
ダウンロードしたファイルはzipで圧縮されているので"SEEK_CLIP.stl"を取り出しておきます。これがデータの本体。ちなみに、Windows10ならファイルをダブルクリックすれば"3D Builder"が起動してフォルムを確認することができます。
あとは3Dプリンタにデータを流してあげればOK...なのですが、ウチに3Dプリンタはありません。が、世の中には3Dプリントサービスなるビジネスがあり、データをアップロードするとそれを3Dプリンタで出力してくれます。
日本でもいくつかのサービスが立ち上がっているようですが、今回はDMM.makeを使ってみることにします。特に理由があった訳ではないのですが、何となくわかりやすそうだったので選んでみた次第で。
作業の流れは極めてシンプル。まずは、無料のユーザ登録から始めます。無事アカウントを取得したら、あとは先程の"SEEK_CLIP.stl"をアップロードするだけ。もちろん、ファイル形式(.stl)もサポート対象なので問題ナシ。
アップロード後に、機械的な整合性チェックが実施されます。が、今回は人様の作った完璧なデータなので、お茶でも飲みながらチェック完了のメールを待ちます。なお、自作データの場合など、何か不備があった場合にはその旨連絡がくるので適時修正することになります。
チェックの完了はすなわち準備の完了を意味しているので、この段階で実際の出力が可能に。
オーダーの際には素材(と色)を指定しますが、今回は若干の柔軟性が必要そうなので白のナイロンを選んでみました。
素材によって代金が変わりますが、白ナイロンは最も安価。ちなみに、今回の総額は1,587円ナリ。送料も込みなので支払いはこれだけです。
ということで、サクッとオーダーしてみました。現在は完成待ちの状態なので、仕上がり具合などの報告は後編にて。
3Dプリントと聞くと敷居が高そうに感じますが、人様が作ったデータを出力するだけなら、通販に毛が生えた程度の手間で行えます。
素材選びさえ間違わなければまず失敗することもないので、自由に出力できる良さげな3Dデータを見つけたなら、一度試してみるのもよろしいかと。
コメント