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2016/12/15

コイン形二次電池"ML2032"を試してみる

これがML2032
位置情報系スマホゲーム"Pokémon GO"用のウェアラブルデバイス"Pokémon GO Plus"では、コイン形のリチウム一次電池"CR2032"を電源として使用します。

おかげでコンパクトに収まっているのですが、割りとあっけなく電池切れになります。100円ショップでは2個入りタイプが税込み108円で販売されており、経済的な負担はさほど大きくありません。

が、リチウム一次電池はゴミとして処理されることが多く、何となく心に引っかかるモノがあります。ということで、何か良さげなアイテムはないかと探して見つけたのが"ML2032"と呼ばれるコイン形の二酸化マンガンリチウム二次電池。

その名のとおりサイズは"CR2032"と同じで、公称電圧も3Vと同等。しかも充電して再利用可能といい事ずくめな雰囲気ではあるのですが、いくつかの欠点もあります。

まずは容量。一般的な"CR2032"は220mAh(高容量タイプなら240mAh)ほどありますが、"ML2032"は65mAhとずいぶん少なくなっております。

また、リチウムイオン二次電池とは電圧や充電方式が異なるため、専用設計の充電器が必要となります。以上の2点が気になって購入をためらっていたのですが、興味の方が勝ったので購入してみた次第で。

なお、"CR2032"とサイズ互換のリチウムイオン二次電池"LIR2032"もあるのですが、初期電圧がBLEチップの仕様(3.6Vまで)を越えるため見送りました。少々の過電圧ですぐに壊れることはないと思いますが、一応念のため。

電池は共立エレショップにて購入しました。海外通販もチェックしてみたのですが、逆輸入になるためかお値打ち感が少なく、しかも発送から到着までの時間もかかるので、こうしたアイテムは国内で調達するのが吉です。

さすがの国内通販、オーダー後わずか数日で到着。で、購入時の電圧を測ってみると約3.2Vあり、満充電状態であるようです。"Pokémon GO Plus"にセットしてあった"CR2032"が電池切れになるタイミングに合わせて"ML2032"を投入してみました。

電池の持ちですが、これは使い方によりけりなのでズバッと答えるのは難しいのですが、感触的には表記の容量どおりといった感じ。"CR2032"で10日持つ使い方なら、3~4日はOKな雰囲気となります。ただ、初期の電圧降下が激しいらしく、すぐにバッテリ残量のインジケータアイコンが表示されます。

動作的にはまったく問題ナシ。むしろ"CR2032"よりも終盤での粘り強さがあり、"Pokémon GO Plus"が動作を停止する最低電圧レベルまで普通に動作しておりました。ちなみに、その時に測った開放電圧が約2.54V。

"ML2032"の終止電圧は2.0Vなので問題はなさそうですが、ちょっと無理をさせてしまったかも。この時は限界を見るつもりだったので最後まで頑張りましたが、普段使いの場合にはもう少し放電の浅い状態で交換するのがよろしいかもしれません。

で、放電したなら次は充電となる訳ですが、"ML2032"はそもそも組み込み用途向けの電池であるため、単体の充電器はほとんどありません。AliExpress辺りでは安価な充電器があったりしますが、ラベルを見ると"ML2032"の仕様に沿っておらず、信頼性的に怪しい感じ。

USB電源でお手軽
そんな訳で、こちらを選んでみました。Pemi Technologyというメーカー(?)の専用充電器。つい最近モデルチェンジが実施され、形が変わって電池ホルダーも2種類から選べるようになりました。

製品やマニュアルを見る限り、メーカーというよりは電子工作マニアの延長にあるような雰囲気で、中華製品よりは信頼できそうな感じであります。

上記サイトでも購入可能ですが、当方はeBayを利用しました。そっちの方が、ほんの少しだけ安上がりだったので。なお、Amazon.co.jpのマーケットプレイスでも販売する業者さんがいるようです。価格的に見合うと感じるのであれば、こちらを利用してみるのもよろしいかと。

使い方は簡単で、放電した"ML2032"をホルダー部分にセットし、適当なUSB電源に接続するだけ。あとは24時間(!!)ほど放置すれば充電が完了します。完了といっても何か合図がある訳ではなく、「こんなもんかなー」で自発的にUSB電源から抜くというアバウトな方式。

インジケータLEDもありますが、充電状況とは無関係に通電を示すのみ。状態を確認するためには、電池を取り出して電圧を測るしかありません。

あえて説明すると不安になりそうな方式ですが、そも"ML2032"の充電方法が定電圧・定電流でトリクル充電しているようなモノなので、しばらく放置しても過充電になることはまずありません。

で、きっちり24時間ほど充電した際の電圧は約3.07V。その後さらに24時間ほど充電してみましたが、ほとんど変化は見られません。この充電器では初期状態の3.2Vに戻すことはできない様子。

それでも、充電容量の差が使い勝手に影響をあたえることはなく、継ぎ足し感覚の充電と複数個のローテーションにより快適に使用できます。と、個人的には思いますが、万人にお勧めできるモノではありません。

充電方法はテキトーだし、容量が少ないのでバッテリ交換の頻度も高め。長い目で見ればコストメリットもありそうですが、今のところおトクと言い切るのは難しい感じです。充電器を自作できるスキルがあれば、話は変わってきますが...

ただ、「ゴミを出さないで済む」というのはこれ以上ないほど明確なメリットなので、その部分を気にするのであれば試す価値はあると思われます。



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3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

初めまして.
電池の仕様に明るくないため,初歩的なことかもしれませんが質問させて下さい.

二酸化マンガンリチウム二次電池は
「リチウムイオン二次電池とは電圧や充電方式が異なる」とのことですが,
リチウムイオン二次電池が使われていた機器に交換用として
二酸化マンガンリチウム二次電池は使用できないということでしょうか?

先に使われていた電池が US1620 (SONY) 3V 17mAh という現在は入手困難な
(サイズはともかく 3V というのが特に)リチウムイオン二次電池のため,
電圧・容量が合致している ML1220 で代用しようと考えていたのですが,
充電方式が異なるということは代わりに使うことはできないのでしょうか?

用途はノート PC の CMOS 用バッテリーです.

WHMaster さんのコメント...

UR1620の詳細が不明なため確証はありませんが...と前置きしつつ。電圧が3Vということで、充電電圧的には問題なさそうな雰囲気。容量からしてもガツンと電流を流す充電仕様には思えません。

なので、あくまで想像ではありますが、ML1220でも使えそうな気がします。ちなみに探せばML1620(17mAh)なんてのもあったりしますが。

匿名 さんのコメント...

迅速なご回答ありがとうございます.

ML1620 は国内通販では現在扱いがなさそうでした.

サイズよりはむしろ実装方法が問題で,下記記事に丁度画像があります.

http://blogs.yahoo.co.jp/zizake_maru/64216734.html

マザーボードへの接続が 2pin コネクタ,電池側はタブが
レーザースポット溶接されています.

代替電池を入手できたとして,半田ごてすら所有していないので,
ケーブルのすげ替えが悩みどころです.
コネクタとケーブルが付いていてコイン電池を入れるだけといった
都合の良いケースは流石にないようでした.

せめてコネクタ付きのケーブルだけでも単品で手に入れば,
タブ付きの電池を購入して何とかできるかもしれません.

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