とってもニッチな変換アダプタ
当たり前の話ではありますが、DCジャックとUSBコネクタは電力線のプラスとマイナスのみが接続されており、用途としては完全に電力の供給用です。
なので、DCジャックを入力側、USBコネクタを出力側として使用することになります。もちろん、単純なインターフェース変換なので、少々の抵抗値を無視するなら、ほぼ入力電圧=出力電圧となります。
具体的な使い方としては、余った5V出力のACアダプタの出力端子をUSB A(メス)に変換して、USB給電に対応した各種デバイスの充電に使用する、ってな感じでしょうか。
5.5mm/2.1mmなDCプラグを備えたACアダプタはさほど珍しい存在ではありませんが、出力が5Vであるとは限りません。
世の中には、さまざまな電圧のACアダプタが存在するため、物理的には接続可能であったとしても、USB充電としては使用できない(電圧が高すぎる/低すぎる)場合も多いので注意が必要です。
そんな"素人お断り"な感じのスパルタンな仕様であり、「これが何の役に立つのだ?」と思った訳ですが、面白そうなのでとりあえず入手してみた次第。購入後は特に活用されることもなく、その存在すら忘れかけておりました。
が、先日のことある事案で意外と役に立ったのでありました。それは、使用中のACアダプタの電圧・電流値を調べたいと思った時のこと。
通常であれば、ケーブルをむいて銅線を引っ張り出すか、DCプラグ/ジャックとユニバーサル基板で簡単な装置を作るかして、そこにテスター(DMM)を当てることになります。
前者はACアダプタがキズモノになるため気が進まず、後者はパーツを手配したり組み立てたりがちと面倒。何か別の方法はないかと思った時に思い出したのがこの変換アダプタでした。
使い方としては以下のような雰囲気。ACアダプタの出力(DCプラグ)を本製品に接続し、USB A(メス)側とUSB電圧・電流チェッカーを接続。さらに、その出口側にUSB-DCプラグなケーブルを接続することで、比較的簡単に電圧・電流値がわかる、という仕組みです。
こちらが実際の接続例。写真の左上から降りてきているのがACアダプタからの線で、中央やや右に丸められているのが充電対象のデバイスにつながるケーブルとなっております。
接点が多かったり、ケーブルが無駄に長かったりするため、少々の誤差は生じるかもしれませんが、おおよその電圧・電流値を見ることができました。
こちらのサンプルは、5VのACアダプタをUSBバスパワー化する使い方よりもレアケースではありますが、まぁこんな使い方もできるということで。
いずれにせよ、使い所の限られたニッチなアイテムであることは確か。それでも多くの希望に沿う形で製品化されたのだろうから、当方には計り知れないニーズがあるのかもしれません。そんなアイテムでありました。
ちなみに値段的なところですが、Amazon.co.jpではこんな感じ、楽天市場ならこんな感じ。これは!?と思い当たるフシがあるのなら、ひとつ確保しておくのもよろしいかもしれません。
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