Files Goを試してみる
これがナニモノかというと、Google純正のファイル管理アプリ。"Android Go"向けにデザインされているためアプリ自体も低容量で、ダウンロードもインストールもサクッと終わります。
けれども、"Android Go"専用ということはなく、Lollypop(Android5.0)以降で動作します。主な機能としては、ストレージの最適化、ファイル管理(閲覧や削除など)、そしてインターネットを使用しない他端末へのファイル転送があります。
そんな訳で、それぞれの機能をざっくりとご紹介。まずはストレージの最適化から。これがなかなかに賢く、ストレージの利用状況をスキャンして削除できそうなファイルを提案してくれます。
ダウンロード済みのファイル、重複したファイル、容量の大きなファイル、低解像度の画像など「これいらないんじゃない?」というファイルをインテリジェントにピックアップしてくれます。で、問題がなければそれらのファイルを削除(一括/選択)してストレージの空き容量を増やすことができると。
続いてはファイル管理機能。こちらはいわゆるファイラーアプリを想像していただければ間違いありません。ただし、いじれるのはユーザエリアに存在するファイルのみ。例外的にアプリのアンインストールは可能ですが、基本的にメディアとしてシステムに認識されるファイルが対象となります。
アプリにはビューワー機能が内蔵されており、画像や動画、音声などを直接開いての内容確認が可能。もちろん、削除やリネーム、共有、インストールなどファイルの種類に応じて使える編集機能も用意されております。
そして、本アプリならではのユニークな機能がファイル転送。"Files Go"をインストールした端末同士でファイルをワイヤレスでやり取りすることができます。
しかもインターネットを使わない(らしい)ので安全性も高そう。使い方も簡単です。
ファイルを転送する場合、各端末で送信側は"送信"ボタンを、受信側は"受信"ボタンをタップして待ちます。しばらくすると、送信側の画面に付近の他のユーザが表示されるので送り先の名前をタップします。
すると、受信側では「○○さんが接続を希望しています」とのメッセージが表示されるので、問題がなければ"接続"ボタンをタップ。これで接続が開始されます。もし、心当たりのない接続要求であるなら"拒否"ボタンを選べばOK。
で、接続が完了したら、送信側は送りたいファイルを選択して"送信"ボタンをタップするだけ。転送速度は最大125Mbpsとのことで、軽い画像など一瞬で転送が完了します。
仕組みに関しては憶測になるのですが、Bluetoothで近くのユーザを検出して、Wi-Fiのアクセスポイント経由でローカルネットワークを形成することでファイル転送を実現している様子。
なので、本機能を利用する場合には近くに利用可能なアクセスポイントがないとダメなようです。ただ、通信自体はWPA2で暗号化されているので、安全面での問題はなさそう。
そんな感じの"Files Go"でありました。メディアのみという制限はあるものの直接ファイルを操作でき、インターフェースもわかりやすく、ファイル管理アプリ初心者にもお勧めの一品です。
また、ストレージを圧迫する不要ファイルを人力で探し出すのは面倒ですが、"Files Go"ならえらく簡単。起動するだけで状況を把握できるので、いつでもストレージを快適に保つことができます。その意味では、すべてのユーザにお勧めできるアプリと言えそうです。
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