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改造版micro SIMをnano SIM化してみる

2018年1月27日  2018年1月27日 
右は参考にした本物のnano SIM
近い将来、スマホを変更する方向で動いているのですが、ちょっと困るのがSIMのサイズ。現在はmicro SIMで運用しているのですが、昨今のスマホはほとんどがnano SIM仕様な雰囲気です。

当然、SIMのサイズ変更は必須となりますが、SIMカッターでmicro SIM化した経緯があり、いまさら「nano SIMに変更して」とは言いにくい立場だったり。

そんな訳で、自力でなんとかしてみることにします。今回の作業ではSIMの端子部分を大きくカットする必要があり、SIMカッターの押し切り方式は不向きな感じ。あくまで個人的な思い込みではありますが、失敗イメージしか想像できません。

そこで、今回はSIMカッターを使用せず、ニッパーとヤスリによるハイブリッド方式を採用。micro SIMからnano SIMへ加工する場合、少々のカットでコトが済むため、基本的にヤスリがけでサイズを整える方向で作業を進めます。

まずは道具に関して。ニッパーは切れ味が鋭いモノを用意します。ヤスリに関しては、長方形の平ヤスリがよろしいかと。まっすぐキレイに削れます。小さすぎると局所的に削ってしまうため、ある程度の大きさがあった方がよろしい感じ。

道具と言い切るのは微妙ですが、本物のnano SIMをテンプレートとして用意しました。加工するmicro SIMに重ねてケガキ線を引き、それを目印に加工する、という方式。ケガキ線を引くためのケガキ針がなければ裁縫用の針でも問題ありません。

また、nano SIMの入手に関しては、ヤフオクで契約期限切れ寸前のデータ通信専用SIMを安く購入しました。手持ちのモノがあるなら、それでOK。

なお、以下の解説において、SIMの右辺や左辺、上辺、底辺といった場所の指定方法が登場しますが、それらはすべて上記写真のように置いた場合の表現となっております。

具体的な作業ですが、まずは本物のnano SIMを乗せる際の基準となる左辺の加工から。標準SIMから切り出したmicro SIMの場合、すでに左辺は1mmも残っていないと思われますので、ヤスリで端子ギリギリのところまで削ります。

次は底辺。こちらも基準となる辺です。この部分では若干樹脂部分が残っておりますが、ニッパーを使うレベルではないので、こちらもヤスリで端子ギリギリまで削ります。

なお、ヤスリがけでささくれが生じた場合、軽く角を落とす感じでヤスリをかければキレイになります。専門的には糸面な感じで。

左辺と底辺が整ったら、本物のmicro SIMをその両辺に合わせて乗せ、ケガキ線を引きます。力を込めて線を引くと重ねたSIMがズレたりしますので、筆圧は軽めにほんの少しだけ表面にキズを付ける雰囲気で。

続いては上辺と右辺、斜め右上部分の加工。これらの場所は、ケガキ線のほんの少し外側を狙ってニッパーでカットします。右辺の断面にはチップを覆う黒いモールドが見えたりしてビビりますが、これはそういうモノらしいので、気にせず作業を続行。

ニッパーによるカットの後は、ケガキ線を目印にヤスリをかけます。ケガキでミスをしている可能性もあるので、作業中は随時micro SIMと重ねて進捗をチェック。削り過ぎはSIM破損の原因にもなりますので。

micro SIMアダプタを装着してみる
そんなこんなで、nano SIM化が完了。なのですが、現在はまだmicro SIMでの運用中なので、アダプタを装着してサイズを元に戻しました。

今回は必要に迫られてアダプタを使用した訳ですが、必要がない場合でも最終的な形状チェック用のツールとして役立つかもしれません。

モノはAmazon.co.jpで販売されているこちらをチョイス。3種のアダプタに加え、SIMトレイの押しピンやヤスリ(荒目/細目)も付属しており、アダプタ自体の加工精度も高めな感じでありました。

で、肝心の動作チェックですが、スマホにSIMを挿入して立ち上げてみると、問題なくSIMが認識されました。現時点では大成功。

ただ、懸念材料がひとつあり、nano SIMは他のSIMに比べ厚みが0.09mmほど薄くなっているのだとか。導入予定のスマホがその辺を考慮した作りになっているとありがたいのですが、問題が生じた場合には改めて報告します。

Webで調べてみると、SIMの加工に失敗した事例も数多く見られ、決して万人にお勧めできる内容ではありません。が、それでも実行しようという誰かのために本エントリが役立ったりするとうれしく思います。



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