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ST500LM000のファームウェアを更新してみる

2014年6月9日  2014年6月9日 
矢印部分が最新のファームウェア
このところ、PCの調子がよろしくありません。再起動やスリープからの復帰時に数分間アクセスランプが点きっぱなしの状態が続いたり、IMEの変換途中で処理が数秒~十数秒遅延したりといった感じ。

直近にインストールしたアプリケーションを削除するなど、ソフトウェア周りをいじってみたのですが改善は見られません。消去法で、先日導入したSSD+HDDなハイブリッドデバイスである"ST500LM000"が怪しい雰囲気となってきました。

ふと、気になってチェックしてみたところ、ファームウェアが古いままの状態でした。購入時のバージョンは"SM14"で、この投稿を執筆している時点の最新版は"SM16"。Webで検索してみると"SM15"も存在するようなので、少なくとも2世代前のファームウェアということになります。

その更新によって状況が改善するかどうかは不明ですが、メーカーとしては最新のファームウェアを推奨しているようなので、とりあえずやってみることに。ここでは、Windows PCとUSBメモリを使って作業を進めます。

ファームウェアはSeagateのダウンロードファインダーから入手しますが、検索の際にはシリアルナンバーが必要となるので準備しておきます。

シリアルナンバーはラベルに記載されておりますが、ドライブの内部にデータとしても記録されているので、例えば"CrystalDiskInfo"など、ディスクの素性を調べることができるソフトを使用すれば簡単に判明します。

本文の冒頭にある画像が検索にヒットした"ST500LM000"用のリソース一覧。矢印部分がファームウェアとなっており、右端の"ここをクリック"でダウンロードが開始されます。ファイル容量は58.7MBですが、回線が細いのかやたらと時間がかかりますのでご注意を。

ファイルはZipで圧縮されており、内容物はこちらのような感じになっております。

図の一番右側にあるのは、ファームウェアの更新に関する注意と説明のドキュメント。英語の文章ではありますが、重要なことが書かれておりますので、一度目を通しておくことをお勧めします。

実際の作業に必要となるのは"bootable tools"の中にある、"USBboot-SeagateFirmwareUpdate.LaptopSSHD-KahunaV-SM16.sgpti-31603.USBsetup.exe"と、やたらに長い名前の実行可能ファイル。

このファイルを開くと"Linux USB起動作成ユーティリティ"が起動するので、指示に従って起動用USBメモリを作成します。なお、書き込まれるのは30MB程度なので、それ以上の容量を持つUSBメモリを用意しておきます。なお、USBメモリはフォーマットされ、中身が消え去りますのでご注意くだされ。

起動用USBメモリが完成したら、あとはそれを使うだけなのですが、いくつか事前の準備が必要です。まずはバックアップ。ファームウェアの更新によって既存のデータやファイルが消えることはありませんが、事故が起こらないとも限りません。なので、必ずバックアップを取ってから作業に挑みましょう。

なお、複数のドライブを接続している場合、ファームウェアを更新するドライブのみがPCに接続されている状態にします。これは、他のドライブに影響が及ばないようにするための措置。

以上の準備が完了したら、先ほど作成したUSBメモリをPCに挿入して再起動します。もし、いつも通りにWindowsが起動してしまう場合には、BIOSの設定にてブート可能デバイスの検索順位をチェックします。通常の起動ディスクよりもUSBデバイスが上位にくるよう設定すればOK。

USBメモリによる起動が成功すると、こちらのメニュー画面が表示されます。

1)を選ぶと、確認なしでいきなりファームウェアの更新がスタートしてしまいます。

なので、ここは2)を選んでインフォメーションを表示させ、本当にターゲットとなるディスクが接続されているかチェックしましょう。問題がなければメニューに戻って1)を選択します。

ものの数秒でファームウェアの更新は完了するので、上記メニュー画面に戻ってから2)を選び、ファームウェアのバージョンが"SM16"になっているのを確認しておきましょう。

で、ファームウェアを更新して状況はどうなったのかというと...今のところ本文冒頭で記載した現象は発生しておりません。なので、原因はこれだった模様。

環境により不都合の内容は異なるかもしれませんが、"ST500LM000"への変更によりPCの調子が悪くなったと感じているユーザの皆さまにとって何かの参考になりますれば。

また、新たに"ST500LM000"を導入する場合には、実戦投入の前にファームウェアをチェックし、必要であれば更新しておくと面倒が少ないかもしれません。



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