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IEEE802.11acを試してみる

2015年4月10日  2015年4月10日 
これでも立派な無線LANアダプタ
先日、"NETGEAR R6300"という無線LANルータを導入したのですが、その時点ではノートPCに内蔵されている11nな300Mbps対応の無線LANカードを使って接続しておりました。

"NETGEAR R6300"のスペック的にはまだまだ上を望めますが、現状でも十分に快適なLANであると思えます。

が、せっかく無線LANルータが11acに対応しているのだから、試してみたい気にもなろうもの。そんな訳で、サクッとUSBタイプの11ac対応無線LANアダプタをオーダーしてみました。モノはプラネックスの"GW-450S"という製品。

特徴的なのはそのサイズで、見てのとおりUSBコネクタ+α程度の大きさしかありません。USBポートに接続した場合でも、少々出っ張るだけなので、その気になればPCに挿したまま運用することもできそうな雰囲気です。

仕様の方も個性的で、5GHz帯専用となっております。一般的な2.4GHz帯には非対応。もちろん、5GHz帯においては最大150Mbpsの11nおよび11aも利用できます。なお、11acでは最大433Mbpsの接続となります。

同様なUSBタイプの無線LANアダプタとして、11acの866(867)Mbpsに対応した製品もありますが、それらはUSB3.0ポートでの利用を前提としているため、USB3.0ネイティブなPCがないウチではその性能を発揮することができません。というのも"GW-450S"を選んだ理由のひとつ。

そんなこんなで、11acの様子をチェックしてみます。テストの方法ですが、"NETGEAR R6300"のUSB3.0ポートに外付けSSDを接続し、これを共有フォルダとしてPCにマウント。ここから単一ファイルならびに複数ファイルを内包したフォルダのダウンロード時間を計測しました。

比較対象には、ノートPC内蔵のmini PCIe接続な無線LANカードを使用。インターフェースが異なるモノを直接比較するのもアレですが、無線LAN環境のアップグレード時にありがちな環境なのだと思っていただけますれば。

なお、"GW-450S"は11acで、内蔵無線LANカードは11nで無線接続しております(いずれも5GHz帯を使用)。で、結果は以下のようになりました。

データ転送のテスト結果
赤いグラフのフォルダ転送ですが、どちらもぱっとしない雰囲気です。細かなファイルがたくさんあるとオーバーヘッドが大きくなり、転送速度に影響が出るのかも。

さらに、その差も論理値ほどには大きくありません。これはインターフェースの違いが影響している可能性もあります。

逆に青いグラフのファイル転送においてはそれなりの差が。論理値で計算すると300Mbpsの44%増しが約433Mbpsとなり、この比率に近い結果となりました。

なお、上記テストは同じノートPC上で実施しましたが、"GW-450S"をタブレットPCで試したところ、ファイル転送で22.2MB/秒が出ました。すなわち、環境によって結果は変わるので、上記テストも絶対的なモノではないとお考えくだされ。

それでも、その結果から見えてくるのは「11acの433Mbps接続は確かに速いけど、300Mbpsの11nであれば悲観するほど遅くはない」という状況。親機が11ac対応になったからといって、すべてのクライアントを慌てて11ac対応にする必要はなさそうです。

ただし、2.4GHz帯の11nのみをサポートするデバイスの場合、積極的に5GHz帯への対応を進めた方がよろしいかと。飽和気味の2.4GHz帯においては、11nの高速化技術を活かすことができないためです。

そんな雰囲気で5GHz帯への対応を目指すなら、"GW-450S"はお手頃でよろしいと思われます。例えば楽天市場ならこんな感じ、Amazon.co.jpならこんな感じなので、少々のコスト負担で快適な環境を得ることができます。



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