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[Android] aptX MODを試してみる

2017年2月22日  2017年2月22日 
SBCで接続中
Bluetoothの音声伝送時に使われるコーデック。標準搭載されるSBC(Sub Band CODEC)は、高い互換性を持つものの、音質的にはいまひとつであると言われております。

逆に、対応機器は限られるものの、高音質がウリのコーデックもあります。aptXもそのひとつ。ただし、これを使用するためには、送受信の双方がaptXをサポートしている必要があります。

スマホで音楽を聴くのに使用しているBluetoothレシーバはaptX対応なのですが、スマホ本体が非対応なため使えるのはSBCのみ。せっかくの機能(aptX)を活かすことができず、釈然としないまま使用しておりました。

そんな状況に変化をもたらしてくれる(かもしれない)ネタがxdaにあると知ったのは先日のこと。それは、非対応機種でaptXを使えるようにするという素敵なお話である様子。

なんでも、Nougat(Android7.x)で使用されるQualcommのBluetoothスタックにおいてはあらかじめaptXがサポートされており、ちょっとした改造で有効化することができるのだとか。

ただし、Qualcommのプロセッサを搭載した端末で、なおかつNougatがインストールされている機種が対象となります。スレッドのオーサーによるとSnapdragon 821/820/810/805/801/800/650/615/410辺りで動作するかも、とのこと。

ウチで使用しているNexus5にはSnapdragon 800が搭載されており、OSもNougat版のAICP。条件的には行けそうな気配です。これは試してみるしかありません。

ところで冒頭のスクリーンショット。LogCatにてシステムのログを切り出し、現在選択されているコーデックを表示させています。これはまだ施術前なので、目を凝らすとSBCが選択されているのを見て取れるかと。

実際の改造方法ですが、該当スレッドの最初の投稿に添付されたaptX.zipをカスタムリカバリからフラッシュするだけでOK。なお、簡単にはアンインストールできない雰囲気なので、試してみようという方にはNandroidバックアップをお忘れなく。

そんなこんなで、こちらが施術後の状態。冒頭のスクリーンショットとほとんど同じに見えますが、目を凝らすとaptXが選択されているのを見て取れます。

いずれも地味でわかりにくいスクリーンショットとなっておりますが、それには理由があります。

本改造によりaptX接続は可能となりますが、あくまで接続の仕組みを実装しただけであり、ユーザーインターフェース関連は未実装。なので、aptX接続時には何のアナウンスもなく、スマホ側で現在のコーデックを知る唯一の方法がLogCatを使う方法だったりする訳です。

なお、一部のBluetoothレシーバでは接続状態をインジケータで表示する機能が搭載されております。こうした機器を使っているなら、わざわざLogCatでポチポチする必要はありません。

例えば、LBT-TVOH03ABKもそんなBluetoothレシーバのひとつですが、ちゃんとaptXで接続されていることが確認できました。

そんなこんなでaptX化が完了した訳ですが、実際に聴いた感じでは何となく音質が向上した...ような気がしたりしなかったり。SBCとaptXの切り替えが簡単には行えず、効果的な聴き比べが行えないのがネックです。

もっと性能の良い耳を持っていたなら、ズバッと明言できたのですが。それでも、システム的にはaptXで接続されており音質も向上しているはずです。

何にせよ、aptXが使えなかったモヤモヤ感の解消に効果があったのは確実。似たような境遇の方には試してみる価値があるかもしれません。



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