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アクティブタイプのタッチペンを試してみる

2017年8月16日  2017年8月16日 
アクティブタイプならではの細いペン先
以前から興味はあったものの、モノの評判があまりよろしくないようでちょっと敬遠していたアクティブタイプのタッチペン。

内蔵した電子回路とバッテリによりペン先に静電気を発生させることで、指で直接触れることなくスマホやタブレットのタッチパネル(静電容量方式)の操作を実現する...というアイテムです。

機種やアプリに依存しないため、タッチパネルを搭載したほとんどのデバイスで使用できるのがポイント。その代わり、筆圧感知など特別な機能はありません。あくまで指の代わりをするだけのモノとなっております。

デバイスやアプリと連携する訳でもないので、スイッチをONにすれば即座に使用可能となるのも特長といえるかもしれません。

その黎明期には種類も数えるほどしかありませんでしたが、技術的にも原価的にも熟成されてきたようで、現在ではモノも豊富になってきました。この辺が機運であると判断し、とりあえず購入してみることに。

どうせなら、ということでペン先が金属製のこちらの製品を選んでみました。ちなみに、一般的なアクティブタイプのタッチペンでは、樹脂製のペン先が採用されております。

金属製と樹脂製の違いは主に強度。当然のことながら樹脂製は(金属製に比べて)柔らかく、使用に伴って摩耗や変形などが発生します。そのため、交換用のペン先が付属する製品が販売されていたりします。

一方、金属製のペン先は丈夫さが取り柄ですが、タッチパネルへの当りが強いというデメリットも。要するに硬すぎてタッチパネルを傷つける可能性がある訳です。そのため、製品の注意書きでは液晶保護フィルムの使用が推奨されております。

また、使用時にはペン先がタッチパネル(または液晶保護フィルム)に触れる訳ですが、その際にカチカチと音がします。硬いもの同士が当たるので当然のこと。これは樹脂/金属のどちらのペン先でも発生します。

文字も図形もそれなりにこなします
で、実際の使用感など。お絵描きアプリで落書きをしてみました。文字に関しては描画されているのを確認できるため、指先を使うよりは遥かに書きやすい感じ。

ではありますが、書道のように手を浮かせたまま動かす必要があり、一般的な筆記用具とは使用感が異なります。また、ペン先が細いからといって小さな文字がスラスラと書ける訳でもありません。大きく書くならさておき、小さな文字はそれなりに苦労します。

また、本製品ではペン先にバネが仕込まれており、サスペンション的に動作します。

ペン先がタッチパネルに当たる際の衝撃をやわらげるのが目的かと思われますが、書き味の向上という意味でも少しは役立っているのかもしれません。

追従性は非常によろしく、直線を描いたつもりが点線になってしまった...なんてことはありません。文字の下の円形や罫線はかなり素早く描画しましたが、問題なくペン先の動きが再現されています。安定的に静電気を発生することができるアクティブ方式ならではのメリットかと。

ペン先の滑りは驚異的によろしく、フリックやスワイプといったタッチパネル特有の操作で特に効果を発揮します。こうした操作を多用するゲームも快適そのもの。

指でタッチパネルを操作する場合、湿度やタッチパネルの汚れ具合など、環境的要因で滑りやすさが変化します。ゲームにおいては、時に致命傷になることも。そうした状況でもアクティブタイプのタッチペンなら安定した操作が行える訳です。

そんなこんなで総評など。外観的にはスイッチのすき間からインジケータLEDの光が漏れていたり、充電用のUSB micro Bポートがむき出しでホコリが入りそうだったりと気になる部分もない訳ではありませんが、性能的には予想以上に良好な感じ。

筆記用具的な利用を夢見ていると期待を裏切られますが、指の代わりのポインティングデバイスであることを認識した上で購入するなら、結構お勧めな製品でありました。



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