さまざまな物や事に関する、役に立ったり立たなかったりするテキストが綴られるブログ。

2017/03/26

UGREENのUSB PDなACアダプタを試してみる

シンプルな1ポート仕様
Nintendo Switchの充電方式がUSB PD(準拠?)らしいことが判明したので、それ相応の環境を構築してみることに。

まだ黎明期であるためか、USB PDなACアダプタは種類も少なく、日本で普通に入手できる製品は限られます。ということで、今回はUGREENなるメーカーの製品をチョイスしてみました。

米Amazon.comでは、Nintendo Switchでの動作がタイトルに明記されており、とりあえずは使えるのだと信じて選定した次第です。Amazon.co.jpではそのような表記はありませんが、スペック的には行けそうな気配。

最大出力は30Wとなっており、Nintendo Switchの純正ACアダプタ(39W)よりも若干少なめですが、経験則としてそこまでの出力は必要ないことがわかっております。という訳で、この程度の違いは無視しても良さそう。

サイズ的にはひとまわり小さな感じとなります。プラグは折りたたみ式ではなく、直接生えているタイプ。なので、これ以上コンパクトになることはありません。金属のプラグがむき出しなのは、持ち運びに不便な感じ。

最大出力は上で記述したとおりですが、USB PD的なところでは...

5V--3A
9V--2A
15V--2A
20V--1.5A

...な感じとなっております。5Vが3AなのはUSB Type-Cの仕様として理解できますが、なぜか9Vは2Aまで。「ここは3Aだろ」と突っ込みたい気分ではありますが、今回は深く追求しないことにします。

×××株式会社って...
けれども、どうしても突っ込みたい点がひとつ。この製品にはPSEマークが付いているのですが、その下には"×××株式会社"なる表記が。

そういう社名である可能性は低く、テンプレートをそのままプリントしたと考えるのが正解な雰囲気。電気用品安全法への対応がどうなっているのかは不明ですが、何ともお粗末な表記であります。

それはさておき、実際に使用してみた状況など。Nintendo Switchのバッテリ残量が50%程度になった時点でゲームを一時停止し、ホーム画面に戻った状態で30秒ほど充電した際の電圧/電流値をチェックしてみました。

また、ケーブルには長さ1mのUSB PD対応品と、長さは同じでUSB PD非対応品を用意。比較用として純正ACアダプタも計測してみました。結果は以下のとおり。

純正ACアダプタ
14.7V---0.87A

UGREEN製ACアダプタ(PD対応ケーブル)
14.8V--0.48A

UGREEN製ACアダプタ(PD非対応ケーブル)
14.8V--0.48A

USB PDなACアダプタではいずれのケーブルにおいても約7.1Wでの充電、純正ACアダプタでは約12.8Wでの充電とかなりの差が生じました。何度も差し替えたりしつつ検証したので、接触不良のように単純な問題ではなさそう。

いわゆる相性なのか、この製品がダメなのか、Nintendo Switchの充電システムに秘密があるのか、今のところは見当もつきません。が、USB PDなACアダプタでも14.8Vは出力されているので、一般的なUSB-ACアダプタを使った5Vでの充電よりは使えそうな雰囲気。

別途ケーブルが必要になるなど、Nintendo Switch専用としてはコストもパフォーマンスも低めな感じではありますが、USB PDな電源として他に流用できるのであれば、もう少し評価も変わってくるハズ。

USB PDなACアダプタを使うと電流値が低くなる問題はもちろん、他の出力(9Vや20V)に関してはまだ手を付けていないので、今後も引き続き調査を続けたいと思います。

***Edit***
ドックでの利用は想定していなかったので、試しておりませんでした。で、やってみたところ、電圧は14.8Vなのですが電流は0Aのまま。ドック経由での給電ではUSB PDのネゴシエーションが厳しくなったりするのでしょうか?



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2017/03/20

Nintendo SwitchのスクリーンショットをPCに移してみる

(C) 2017 Nintendo
Nintendo Switchには今時のゲーム機らしくJoy-Con(R)のキャプチャーボタンを押すだけでスクリーンショットを保存できる機能が搭載されております。

また、共有機能も用意されており、画面付きでシーンの説明をしたい場合など、便利かつ手軽に使えそう。

が、今のところ共有先として用意されているのはTwitterかFacebookへの投稿のみ。こちらのスクリーンショットのように自前のブログに掲載したい、なんて場合には使えません。

いずれかのSNSにアップロードしてからPCでダウンロードする、というのもスクリーンショットを転送するひとつの方法ではありますが、画像が公開されてしまうなど使い勝手がいまひとつよろしくありません。

ということで、Nintendo Switchで撮影したスクリーンショットをPCでダイレクトに取得する方法など。別に裏技でも何でもなく、ヒントは任天堂のサポートページに記載されております。

上記サポートページをご参照いただくとわかるのですが、Nintendo SwitchにmicroSDメモリを挿入すると、撮影したスクリーンショットの保存先が本体ストレージからmicroSDメモリに変更されます。

それを確認したい場合には、Nintendo Switchの設定→データ管理→大切なデータの管理→画面写真の管理、まで進むと現在の保存先が表示されます。以下のスクリーンショットが実際の画面となります。

簡素な管理機能も利用可能
保存先が"SDカード"となっているのが確認できるかと。もちろん、設定により保存先を本体ストレージに戻すこともできます。

このほか、スクリーンショットを全部または個別に消去/コピーする簡易的なファイル管理機能も用意されております。

で、話は本題に戻って、スクリーンショットをPCで取得する方法。それは、Nintendo SwitchからmicroSDメモリを取り出して対応するカードリーダーに挿入し、PCなどでスクリーンショットのファイルにアクセスする、というモノ。極めて当たり前のお話です。

ただ、Nintendo Switchの機能からは外れる話であるためか、サポートページではここまで言及されておりません。ので、あえてネタとして取り上げてみた次第でありました。

microSDメモリをNintendo Switchで使用すると、いくつかのディレクトリ(フォルダ)が勝手に作成されます。最上層の"Nintendo"内にある"Album"がスクリーンショットの保存場所。画像データ本体は、さらに年→月とディレクトリを潜っていくと、日付のディレクトリ内に保存されております。

ただ、画像データのファイル名は日付+識別用文字列の(人間には)意味不明なモノとなっているので、目的の画像であるかどうかは開いてみて確認した方が良さそう。目的の画像が見つかったなら、適当な場所やメディアにコピーします。ちなみに、画像フォーマットは1280×700ピクセルのJPEG。

なお、microSDメモリを取り外す場合には、Nintendo Switchの電源がOFFである必要があります。電源ONの状態で取り外すと「再起動が必要です」的なメッセージが表示され、電源OFF以外の選択肢がなくなります。

ゲームを起動したままの状態である場合、未セーブの分に関しては保存されない可能性がありますのでご注意を。また、microSDメモリの挿入時にも再起動が要求されるので、こちらも電源OFFの状態で行った方が良さそうです。

そんな感じで少々の手間はかかりますが、覚えておけばいつか何かの役に立つかもしれません。



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2017/03/15

Nintendo Switchを有線LANに接続してみる

本体のみでネット接続
Nintendo Switchは有線LANに対応しており、サポートページでも詳細に解説されております。が、それはドックに納めた状態でのお話。

ドック内蔵のUSBハブに接続したLANアダプタが使えるなら、本体に直接LANアダプタをつなげても使える...ような気がするので、実際に試してみることに。

結論から先に書いてしまうと「とりあえず使用可能」といった感じでした。それはこちらの写真を見てのとおり。少々見づらいですが、画面上では有線接続であることが表示されており(MACアドレスはボカしてあります)、設定内にある接続テストもきちんとパスしました。

LANアダプタには少々古めで100BASE-TX対応なLUA3-U2-ATXを使用。このLANアダプタにはUSB Aコネクタが装備されているので、これをUSB Type-Cにつなげるためにはコネクタ形状を変換するケーブル(またはアダプタ)が必要となります。

けれども、単に形状を合わせれば良い訳ではなく、USB Type-C側の機器をホストと認識させるUSB OTG(USB On-The-Go)に対応したモノでなければなりません。USB Type-CにおいてはUSB OTGもサポートされるようですが、Nintendo Switchがそうであるかは不明な状態。

それも含めてチェックするため、USB OTG対応が明記されたケーブルを選んでみた次第です。とは言え、モノを購入したのはAliExpressなので、不安な要素(仕様の間違いとかそもそも嘘とか)はいっぱいあったりしました。

実際にこれらを使ってNintendo Switchを有線LANに接続してみると、あっさりとインターネットにつながりました。Type-CなUSB電圧・電流チェッカーを挟んでみると、0.19A@4.94Vとなり、電力的な異常もない様子。

こちらが今回使用したOTGケーブル
参考までに、転送速度は50M/20M(下り/上り)な感じで、IEEE802.11acでも似たような数値でした。光ファイバー+VDSLなウチの環境ではそもネット接続の時点で頭打ちになっているようです。

Nintendo Switchにピン(ping)を打つ機能がないので、レスポンスに関しては調査できませんでした。

とりあえずの成功に気を良くして、以前Android端末で使用不可だった別のLANアダプタ(こちらのページの中ほどに登場)を接続してみると...やはり使用できず。通電確認のインジケータが点灯するも、システムにはLANアダプタとして認識されません。

どうやら、あらかじめ用意されているドライバに適合したチップを搭載したLANアダプタのみが動作するような感じ。今回の場合では、ASIX Electronics CorporationのAX88772が問題なく動作したチップとなります。

冒頭で「とりあえず使用可能」と書いたのは、このように動作しないLANアダプタが存在するため。素直にNintendo Switch対応製品を選ぶのが最良の方法ではありますが、手持ちの機材を活用したいとか、お仕着せの製品はイヤってなへそ曲がりには搭載チップに注目するのが吉かもしれません。

ギガビット対応のチップであるAX88179を搭載したplugbleのLANアダプタはNintendo Switchでも動作するという話なので、これをヒントに使えそうな製品を探してみるのもひとつの方法。USB Type-Cを備えた製品もあるようなので、これならばもっとスッキリと配線することができます。

USB Type-CなOTG対応ケーブルまたはアダプタをお探しなら、この辺を参考にしてみるのもよろしいかと。



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2017/03/09

Type-CなUSB電圧・電流チェッカーを試してみる

単3電池はサイズ比較用
USBケーブルに割り込ませる形で接続すれば、充電状態を手軽に確認できるUSB電圧・電流チェッカー。今では珍しくもない存在となりました。

すでにいくつかのアイテムを所持しているのですが、新たにPlugable社製の"USBC-VAMETER"を購入してみました。入出力の両端子がUSB Type-Cな専用タイプとなっております。

良くあるUSB A端子を備えた電圧・電流チェッカーとType-C変換アダプタとを組み合わせる方法もありますが、あまりスマートとは言えません。さらに、接触抵抗も増えることとなり、それは避けたいところ。そんな訳で専用タイプを購入してみた次第でありました。

サイズ的にはとても小さく、雰囲気としてはちょっと厚みのあるUSBメモリといった感じ。アルミ製のボディはそれなりに高級感があります。ディスプレイには自らが発光するOLEDが採用されており、暗い場所でも見やすくなっております。

表示内容は、電圧値、電流値、そして充電方向を示す矢印の3種類。直接的にはワット数も充電量もわかりません。個人的にはシンプルで好きですが、用途によっては不便に感じるかも。

充電方向を示すのはUSB Type-Cだからこその機能。従来のUSB充電では、基本的に給電側がA端子、充電される側がB端子となっておりますが、USB Type-Cでは統一端子となったため、つないだだけでは充電方向がわからない可能性があります。で、それを視覚化する機能が付いていると。

それぞれの表示には時間による切り替え方式が採用されており、メインの電圧・電流表示が約3秒、矢印表示が約0.5秒のセットを繰り返します。

USB Type-Cなので、コネクタの向きを気にせず接続できるのは良いのですが、表示の上下反転機能がないため場合によっては文字が逆さまになってしまいます。それで使い勝手が著しく悪化することもありませんが、できれば正しい向きで見たいところ。

こんな感じで使います
で、実際の利用シーンはこんな感じ。ここで使用しているのは、Nintendo Switchと純正のUSB-ACアダプタ。

スタイリッシュとは言い難い...というか正直ダサいUIデザインではありますが、見やすさに関してはさすがOLED。ディスプレイは結構小さめですが、はっきりと数字を読み取れます。

また、"USBC-VAMETER"はUSB PD(Power Delivery)に対応しており、同規格を採用しているらしいNintendo Switchでも問題なく使用可能。ディスプレイには14.7Vが表示されており、まさにUSB PDで充電されているのが見て取れます。

蛇足ではありますが、USB Type-Cにおいては、給電側と充電される側の両方が接続されないと電気が流れない仕様になっているようです。このため、"USBC-VAMETER"を給電可能な機器に接続しただけでは何も表示されません。

モノは試しとNintendo Switchの純正USB-ACアダプタだけを接続してみたところ、確かに電気が流れてきません。さすが任天堂。まったくもって正しい仕様のUSB-ACアダプタを作ってくれました。

で、一般的なモバイルバッテリ+変換アダプタを接続してみると、こちらは電気が流れて"USBC-VAMETER"も動きました。USB Type-Cに対応したモバイルバッテリではないので当たり前の結果ではあります。

これを持って「USB Type-Cなデバイスの充電に一般的なモバイルバッテリは使用不可」という結論に至るわけではないのでお間違いなきよう。"USBC-VAMETER"を使うとそんなこともわかるのだ、という程度のお話と思っていただけますれば。

USB Type-Cに特化した電圧・電流チェッカーは、数えるほどしかリリースされておりません。その中でも、OLEDで見やすく、USB PDでも安心して使用でき、さらに入手性もそれなりに良い"USBC-VAMETER"は(今のところ)お勧めの製品と言えそうです。



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2017/03/04

[Android] Magisk再び

Magiskを標準搭載
Androidのセキュリティを高めるために用意されたSafetyNet。ソフト的に改造された端末を弾くことで、安全なシステム運用を実現します。が、カスタムROMを愛用するユーザにはちょっと面倒な存在であることも確か。

例えば、位置情報系ゲームアプリのポケモンGoでは、起動時にSafetyNetのチェックが入ります。その際、root権限がユーザにあると判明した場合にはアプリが起動しません。

そのSafetyNetによるチェックを回避できる仕組みとして話題になったのが"Magisk"。当ブログでもしばらく前に紹介しました。が、安全性を高める仕組みである以上、簡単に回避されてしまってはシャレにならないので、Googleとしてもすぐに穴をふさいできます。

すると"Magisk"側でもそれに対応して...ってな感じでSafetyNetとのイタチごっこになり、それに付き合うのが面倒に。で、root権限を放棄したクリーンな端末を用意する、という方向で落ち着いてしまった訳でありました。

時は流れて先日のこと、愛用しているカスタムROMである"AICP"に"Magisk"が標準搭載されるようになりました。最初はえらく驚いたのですが、とりあえず削除することもできるため、ROMのアップデート時には、いつも"Magisk"のアンインストールを実施しておりました。

が、システムの設定に項目があることからもわかるように、単なるバンドルではなく、AICPのroot管理を担う標準機能として採用された的なニュアンス。であるなら、これからも長い付き合いになると思われます。そんな訳で少し試してみることに。

"Magisk"が有名になった原因でもあるSafetyNetの回避ですが、現在もきちんと機能しており、root権限を必要とするアプリとの共存も可能。いずれも"Magisk Manager"のメニューから"Magisk Hide"および"Superuser Access"を設定するだけで有効となります。

"Magisk Hide"では、グラフィカルなアプリ一覧から選んでチェックを入れることで、そのアプリのみで機能が有効となります。Android PayやポケモンGoなど、著名なアプリにはあらかじめチェックが入っており、設定する必要すらありません。

実際にSafetyNetのチェックをパスするかどうかテストする機能も用意されており、ワンタップで結果が得られます。冒頭のスクリーンショットで3つあるチェックマークの一番下がそれ。見事にパスしております。

なお、"Magisk Hide"を使用するためには、"Magisk"に内蔵されたSuperuser機能が必須となります。SuperSUなど他のSuperuserをインストールした場合には機能しませんのでご注意を。

さまざまなモジュールが用意されております
"Magisk"のもうひとつの目玉となっているのがシステムの拡張機能。専用モジュールを組み込むことで、さまざまな機能をシステムに追加することができます。

例えばDolby Atmosを追加したり、Xposedを追加したりなど。メニューの"Downloads"セクションではさまざまな拡張機能が陳列されており、ワンタップでダウンロード&インストールが可能。

また、インストール後のモジュールは"Modules"メニューにて個別に管理でき、機能のON/OFFやモジュールのアンインストールが行えます。

このほか、本来の機能でもあるSuperuserの管理に関しては、ログの確認やsu権限付与の一時停止など、必要な機能を備えております。"Magisk"の概要としてはこんな感じでありました。

SafetyNetの回避に関しては相手があっての話なので不確定要素ではありますが、root管理やシステム拡張としては便利に使えそうな雰囲気です。何より、あらかじめシステムに組み込まれているため、ソフト的な相性も良さそう。

そんな感じなので、最近ではポケモンGo専用マシンとなったNexus4でも"Magisk"を有効化したまま使用しております。

"Magisk"のためだけに"AICP"に乗り換える価値があるかどうかは不明ですが、そんな機能が"AICP"に搭載されていることを知っておいても損はないと思われます。



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2017/02/27

USB Type-C to micro Bな変換ケーブルを試してみる

USB Type-Cとmicro Bな構成
USB Type-C搭載デバイスが導入される見込みとなったので、いろいろと関連アイテムを物色している今日このごろ。

まずは、USB Type-C(オス)とUSB micro B(メス)を備えた変換ケーブルを購入してみました。モノはaxxbizの"CableBiz-C005"という製品。製造は中国ですが、米国のメーカーであるようです。

その用途は、USB Type-C搭載デバイスをウチにある従来のUSB micro Bな環境で充電するため。原則としてUSB Type-C搭載デバイスはネイティブな充電方式での運用を考えておりますが、USB micro Bな充電ケーブルしか使えないシーンも考慮してみた次第で。

よくあるコネクタ形状の変換アダプタでも良いのですが、このタイプはUSB Type-Cポートにかかる負荷が高く、取り回しもよろしくないことからケーブルタイプを選んでみました。

この手のアイテムはAliExpress辺りで安く購入するのが個人的な定番ですが、今回はちと事情が特殊なこともあり、普通にAmazon.co.jpを利用しました。

その特殊な事情というのは、USB Type-C規格に課せられたルール。USB2.0以下のレガシーな環境に接続する可能性がある場合、最大電流は1.5Aと決められております。こうしたケーブルの素性を決定するのがUSB Type-Cコネクタに搭載されたプルアップ抵抗。

その抵抗値によりデバイスがケーブルの素性を理解し、最大電流の制限が可能になる、という仕組みです。今回の品は片側のコネクタがUSB micro B(メス)なので、USB Type-Cコネクタには56kΩのプルアップ抵抗が搭載されます。で、電流も1.5Aが上限になると。

また、両端がUSB Type-Cなケーブルには10kΩのプルアップ抵抗が搭載されており、フルスペックとなる3Aでの充電を許可することになります。

さらに、両端がUSB Type-Cなケーブルでも何らかの事情で電流値を制限したい場合、22kΩのプルアップ抵抗を搭載することで最大電流を1.5Aに抑えることができます。

これらのルールを無視したケーブルを使用すると、規格を越える無茶な電流が流れる可能性があり、最悪の場合ケーブルやデバイスに深刻なダメージを与えたりすることも。

そんなこんなで、56kΩのプルアップ抵抗を搭載していることが明記された"CableBiz-C005"を選んだのでありました。

これで抵抗値を読み取ります
別に疑う訳ではないのですが、今後のためにもUSB Type-Cのプルアップ抵抗を読み取れる仕組みが必要であると考え、こんなアイテムも用意してみました。

USB Type-Cの各端子が基板上に引き出されているのでテスト的な用途には最適。予備ハンダ付きのランドも用意されており、いろいろと便利に使えます。

プルアップ抵抗の値はUSB Type-CのVbusとCCから読み出しが可能。なので、それぞれに対応するランドに銅線を設置すれば準備は完了です。

使い方は簡単で、USB Type-Cケーブルを基板上のコネクタに挿入して、テスターで抵抗値を読み取るだけ。例えば今回購入した"CableBiz-C005"では、きちんと56kΩとなりました。

基板付きのコネクタを用意したり、ハンダ付けしたり、テスターを用意したりとそれなりに面倒な訳ですが、この手の作業が好きな方には割りと楽しめるかも。特に素性が不明確でアヤシイ製品が好きな方には必携です。

そうでない方には、プルアップ抵抗の実装(とその値)が明記された製品、あるいはUSB-IFの認証ロゴを取得した製品を選ぶのがよろしいかもしれません。

なお、上記写真の基板付きコネクタはAliExpressで購入しましたが、楽天市場では同等の機能を持つサンハヤトの製品が購入できたりするようです。



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