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[Skyrim SE] RaceMenuのボディペイント(タトゥー)で遊んでみる

2021年5月15日  2022年2月1日 

かわいい画像でもそれなりの見栄え

Skyrim SEをニューゲームで始めた際に必須となるキャラクタークリエイト。その機能を拡張し、より便利に、より高機能にするのが"RaceMenu"です。

さまざまな機能がありますが、前々から興味があり、いつかいじってみようと思っていたのがオーバーレイでした。

顔や身体にテクスチャを貼り付けることでボディペイント/戦化粧/化粧/タトゥーなどを表現することができる機能。これを使ってプレイヤーキャラに好きな画像を貼り付けて遊んじゃおう...ってのが今回のお話です。

ところがこのオーバーレイ、「適当な画像ファイルを該当フォルダに放り込めばOK」的に手軽なモノではなく、追加した画像がテクスチャであることを宣言するプラグインが必要になるようです。

いきなりハードルが高くなってしまいました。そこで、"RaceMenu"のオーバーレイを活用する既存のMOD(の付属ファイル)を改造することで、任意の画像をボディペイントとして使えるようにしてみます。今回必要となるのは以下の3点。

2つめが改造の対象となるMOD。名前が妙に長ったらしいので、以降"タトゥーMOD"と呼ぶことにします。で、この"タトゥーMOD"に付属するテクスチャファイルの中身を好きな画像に入れ替えることで、ボディペイントとしての表示を可能にする訳です。

3つめはフリーの画像編集ソフト。Skyrim SEでテクスチャとして使われる"dds"の拡張子を持つ画像ファイルのインポート/エクスポートができるのはもちろん、mipmapの自動生成にも対応します。

なお、ここでは上記 "タトゥーMOD"を選択しましたが、"RaceMenu"のオーバーレイを使用するボディペイント系のMODであれば、どれでも同じように改造できる、と思われます。

まずは2つのMODを普通にインストールし、動作を確認します。特に"タトゥーMOD"においては、背中や肩、腰など、自前の画像を貼り付けようと考えている部位に合うテクスチャをチェックしておきます。

位置もサイズもいい感じのタトゥーを発見

"RaceMenu"でボディペイントを貼り付けるには、 画面左にあるメニューの上にある矢印(右端)をクリックして"BODY PAINT"を表示させます。

初めてアクセスした際には、テクスチャのリストがすべて"Default"になっていると思われます。

これはすべてのスロットが未設定であるということ。いずれかの"Default"をポイントして"T"キーを押すと、インストールされているテクスチャのリストが表示されます。

リスト内のテクスチャ名をポイントすると、リアルタイムでキャラクターの肌にボディペイントが反映されます。いわゆるプレビュー機能。ここでは、位置や大きさが良さげなストームクロークの紋章をチョイスしてみました。

そのテクスチャ名は"stormback1"となっておりますが、実はこれ画像ファイルの名前"stormback1.dds"から来たモノ。後で改造するため、メモるなりスクリーンショットを撮るなりして名称を記録に残しておきます。

ターゲットとなるテクスチャファイルが決まったら、対象のファイルがどのフォルダに保存されているのかを探します。Windowsの検索機能を使うのがよろしいかと。

【重要】何かあった場合や、後日元に戻す時のことを考えて対象となるファイルはバックアップしておきます。何も難しいことはなく、どこか別のフォルダにコピーするだけで大丈夫です。

ここからが実際の画像編集。"stormback1.dds"を"GIMP"で開くと、最初にインポートオプションを指定するダイアログが表示されます。が、特に指定することはなく、そのまま"OK"ボタンをクリックして進めます。

GIMPでテクスチャを読み込む

こちらが"stormback1.dds"を読み込んだ状態。注目すべきポイントは画像の向き。上記ボディペイントとは異なり、上下が逆さまになっています。

つまり、用意した画像を正しく表示させるためには、上下を反転させる必要がある、ということ。"GIMP"なら画像の回転も普通にできます。

肝心の貼り付け用画像ですが、今回は"いらすとや"さんの走る忍者のイラストをボディペイントの素材として拝借させていただきました。

回転とぼかしで画像を加工

で、その走る忍者のイラストを"GIMP"で読み込みます。まずは、上下を反転させるため、ツール(T)→変形ツール(T)→回転(R)にて180°回転させます。

ついでに画像の加工を少々。このままでも問題はないのですが、画像があまりに鮮明だと肌との馴染みが悪くなってしまいます。

なので、ちょっとぼかしてみましょう。フィルター(R)→ぼかし(B)→ガウスぼかし(G)を使うのがよろしいかと。新規テクスチャ画像の準備はこれでOK。

作業用のレイヤーを追加

続いては"stormback1.dds"の編集に戻り、作業用のレイヤーを新たに追加します。メニューのレイヤー(L)→新しいレイヤーの追加(N)...でOK。

ここでもオプション指定のダイアログが表示されますが、特に指定することもなく、 そのままOKボタンで進めます。

レイヤーを追加することで、そのレイヤーでのみ作業ができるようになります。ストームクロークの紋章の画像には手を触れないで済むため、作業を簡素化することができる訳です。

位置も大きさも変更不要な感じ

で、追加したレイヤーに忍者のイラストを貼り付けたのがこちらの画面。単純にペーストしただけですが、位置もサイズもバッチリな感じです。

が、それらに不満がある場合、"GIMP"の各種機能を使って画像を加工する必要があります。その辺の操作に関してはGoogle検索にてお調べくだされ。

なお、サイズに関してですが、縮小はソフトウェア的にいい感じで処理できますが、拡大はムリがあるのでやめた方がよろしいかと。素直に、より大きな画像を用意すべきです。

mipmapを自動で生成

貼り付け画像が完成したら、最後はddsファイルへのエクスポート。ファイル(F)→Export As...でファイル名"stormback1.dds"を指定し、保存場所がオリジナルと同じであることを確認して"エクスポート"ボタンをクリックします。

すると、各種オプションを指定するためのウィンドウが開くので、Mipmaps:という項目の右にあるドロップダウンメニューから"Generate mipmaps"を選択。これによりエクスポートの際に自動でmipmapが追加されます。あとは"Export"ボタンをクリックするだけ。

ちなみにmipmapというのは、3Dグラフィックスにおいて「遠くにあるオブジェクトのテクスチャの見え方は、高解像度でも低解像度でも変わらない」ことから、あらかじめ解像度の異なる画像をいくつか用意しておき、カメラからの距離によって読み込む画像を変える、という技術。メモリや描画の負荷を軽減する効果があるようです。

テクスチャファイルのエクスポートが完了したらSkyrim SEを起動して"RaceMenu"に入り、"stormback1"を指定して仕上がりを確認。貼り付けた画像の収まり具合を確認します。位置やサイズが今ひとつの場合、上記作業の画像をペーストした辺りからやり直して位置やサイズを調整します。

ボディペイントの調子を整えて完成

最後に、Tint(色合い)およびGlow(輝き)のスライダーを操作して貼り付けた画像の調子を整えます。

なお、Glowのスライダーの操作によっては、暗闇でほんのりと輝くボディペイントにすることもできます。

駆け足ではありましたが、今回のお話はここまで。"GIMP"による画像加工は少々のとっつきにくさがありますが、すでに土台(タトゥーMOD)は出来上がっているので、ゼロからボディペイントを開発するよりは何倍も手軽になるハズ。

もちろん、プログラミングの知識は不要。やる気さえあれば"RaceMenu"のボディペイント機能で遊ぶことができるようになります。ニッチなネタではありますが、その辺に興味のある方にとって参考になりますれば。

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