AndroidタブレットをPCのサブモニタにしてみる
PCに仮想ディスプレイを作り、それをAndroidタブレットの画面に表示させています。
面倒なことをしているような雰囲気ですが、実際のセットアップは意外とシンプルです。
今回は以下のソフトウェアを使用しました。
・ZoneScreen
・TightVNC Server 1.3.1 for ZoneScreen
・Wyse PocketCloud RDP/VNC
上の2つがWindos PC用(当方はVistaを使用)で、ZoneScreenが仮想ディスプレイドライバ、TightVNC Serverがその名の通りVNCサーバです。
その下はAndroidで使用するVNCクライアント。このアプリでなければならないというわけではなく、フリーだったので使ってみました。評判もなかなかよろしいようです。
PC用のソフトウェアはどちらもZoneOSのページの中程からダウンロードできます。VNCクライアントのWyse PocketCloud RDP/VNC(以下PocketCloud)はAndroidマーケットからダウンロードできます。
セットアップの手順は以下のような流れになります。
1.ZoneScreenとTightVNC Server 1.3.1 for ZoneScreenをダウンロードする。
2.ZoneScreenをインストール。
3.リスタートしてZoneScreenを起動&設定。ここで必要なのは追加したモニタの解像度を指定すること。あとはデフォルトでOKです。ハマりやすい項目があるので注釈をご覧下され。
4.Windowsの「画面の設定」でZoneScreen Virtual Display Driverを選び「デスクトップをこのモニタ上で移動できるようにする」にチェックを入れる。これをしないと、単なるミラーリング表示になってしまいます。
5.TightVNC Server 1.3.1 for ZoneScreenのアーカイブを展開し、「WinVNC.exe」を起動する。
6.タスクバーに表示されたTightVNCのアイコンを左クリックし「Properties...」を表示させる。ここで設定するのはパスワードのみ。あとはお好みで。
7.PocketCloudをダウンロードして起動。画面左上にある「+」をタップして、接続先を指定する。typeは「VNC」を、Nicknameはテキトーに、Host addressはTightVNCをインストールしたPCを指定すればOK。セーブしたらセットアップは完了。
8.画面が変わり、先ほど入力したNicknameが表示されるので、これをタップすればAndroidタブレットの画面にPCのデスクトップが表示される。
※注釈
ZoneScreenの設定画面です。ここで解像度などを選ぶわけですが「DISPLAY1」と表示されているのがAndroidタブレットの画面になります。
IMX515クローンの場合、ズバリそのものな800×600の設定があったので素直に選べましたが、7インチタブレットにありがちな800×480という項目はメニューにないため、オプションにて指定する必要があります。
Androidタブレット側の画面での表示はそれなりに遅くなります。特に、ウィンドウの移動などはガクガクです。ただ、動きの少ないウィジェットのようなモノを常時表示させておく分にはさほど問題にならないと思われます。
今ではUSB接続のサブモニタも多数リリースされておりますが、それらを買う前に感触を確かめるのにはバッチリです。
環境にもよると思いますが、ウチではプライマリモニタの描画に若干の影響が出ました。慣れるまでは違和感があります。
単純に技術的興味からインストール&セットアップしてみましたが、とりあえず使い道を思いつかないため、しばらくしたら元の環境に戻してしまいそうな気配であります。
***Edit***
後で分かったことですが、プライマリモニタの違和感の正体はWindows VistaのAeroが自動でOFFになっていたためでした。余計な処理をする以上、多少は処理速度に影響があるとは思われますが、体感できるほどは遅くならないようです。
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