製品版"0 SIM by So-net"を試してみる
その時には少々出遅れてしまい入手することができず。が、2016年1月26日に正式サービスのスタートが発表されたのを受けてサクッと申し込んでみました。
この"0 SIM by So-net"はdocomoのネットワークを使用するMVNOなSIMカードで、LTE/3Gに対応しております。特徴的なのはデータ通信の使用量が月500MB未満なら0円である点。もちろん、それ以上使えば支払いが発生します。
とは言え、一律的に上昇する青天井タイプではありません。500MB~2GBまでが100MBごとに+100円となり、以降2GB~5GBまでが1,600円固定。5GB以降は200kbpsの速度制限状態となります。ただし、別途チャージにより容量追加と速度制限の解除が可能に。
また、データ通信専用SIM以外にも、SMS付き(+150円/月)や音声通話付き(+700円/月)も用意されております。SIMのサイズは標準/micro/nanoが選択可能。なお、初期費用(事務手数料)として3,000円が必要となります。
注意しなければならないのは、3ヶ月間未使用状態が続くと強制的に解約されてしまう点。普段使用しない端末の場合、うっかり忘れてしまう可能性もありますのでご注意を。
SIMの購入は(今のところ)Web限定となっており、製品ページのリンクから申し込みが可能。SIMのサイズやプランを選んで、住所氏名などの情報と支払い用のクレジットカードを登録するだけであっけなく完了します。
音声通話付きを選んだ場合には本人確認が必要となりますが、それ意外の場合にはSIMの到着を待つだけ。ちなみに、当方が申し込んだ際のタイムテーブルは以下のような雰囲気となっております。
2016/1/26 15:25---Webにて申し込み
2016/1/26 15:44---確認メール受信
2016/1/28 08:00---SIM発送メール受信
2016/1/28 10:41---宅急便にてSIM到着(クロネコヤマト)
サービス立ち上げ時ならではの混乱かもしれませんが、発送メールはせめて前日に到着して欲しいところ。けれども、申し込みも手間なく簡単で、到着までのタイムラグが少ないのはなかなかに好印象です。
端末のセットアップはSIMを挿してAPNを設定するだけ。開通手続き的な作業は不要です。当方ではCM12.1をインストールしたXperia Rayを使用しましたが、APNはリストから選ぶだけでOKでした。
この"0 SIM by So-net"を使用すれば、データ通信が可能な端末を最小のコストで維持することができます。うまく利用すれば0円での運用も可能。けれども、そのためには毎月の通信量を500MB未満に抑えなければなりません。
そんな訳で、システムの標準機能を使ってデータ通信量に制限をかけてみました。その内容はこちらのスクリーンショットのとおり。
データ通信量が345MBを超えた時点で警告を発し、485MBに達した段階でデータ通信が自動でOFF。システムが把握する通信量と実際の通信量が異なる可能性も考慮し、上限値は余裕を見てあります。
この機能を使用すれば、常にデータ通信をONにしておいても500MB未満に収めることができる...ハズ。
So-net側が把握するデータ通信量はユーザページで確認できますので、そちらの情報と照らし合わせて上限値を詰めていくのがよろしいかと思われます。
念のため通信速度も計測してみました。Speedtest.netアプリの一発計測ですが、平日の午後2時ぐらいでping 88ms、ダウンロード3.09Mbps、アップロード0.52Mbpsといった感じ。
使用した端末が2011年モデルのXperia Rayであり、端末のパフォーマンスが低いのに加えて3G接続である点にご留意くだされ。普通に快適でLTEに対応した端末であれば、もう少し良い数字が出そうな気配ではあります。
未使用時の強制解約には注意が必要ですが、毎月500MB未満に納めれば0円で運用することができるため、当方のように現役を退いた端末をバックアップ機として活用したい向きには最適です。
普段使いとして考えても、1,600円/5GBが上限であるため、データ通信の利用が少ないのであればメインのSIMとしても使えそう。音声通話を付加しても+700円/月なので、普通に電話として使用する場合にも便利です。MNPにも対応しておりますし。
仕様的にはとりあえず文句のない"0 SIM by So-net"。後はいきなりサービスが終了しないことを祈るのみです。
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