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eRemote miniを試してみる

2018年9月16日  2018年9月16日 
電池はサイズ感の確認用
既存の家電製品をIoT化する"eRemote mini"。興味はありつつも、これと言ったニーズもなく、とりあえず手は出さずにおりました。

が、最近になって興味が増大し、どう使うかはあとで考えるとして、とりあえず購入してみました。IoTなどと言うと小難しく感じますが、要するに"ネット経由で家電を操作できる学習リモコン"。

上記写真を見てのとおり、サイズ的にはとってもコンパクトになっております。電源入力端子としてUSB microBポートが用意されておりますが、これは純粋に給電用。使用時には常にUSBケーブルを接続するカタチとなります。

"eRemote mini"自体は無線LANのクライアントとして動作するため、実際の利用にあたっては無線LAN環境が必須。なお、無線LANはIEEE802.11b/g/nのみの対応となっておりますのでご注意くだされ。

初期設定や各種家電製品の操作にはスマートフォンの専用アプリ(iOS/Android)を使用。初期設定に関してはアクセスポイントを選ぶだけなので非常に簡単...なのですが、ウチの環境ではどうしてもエラーが出てしまうため、マニュアルにしたがって手動操作をすることで事なきを得ました。

手動といっても明示的にアクセスポイントを指定する程度の違いで、ほとんど自動とかわらないレベル。細かい設定をいじれる訳ではなく、"eRemote mini"はブラックボックスな状態であることにかわりありません。

初期設定を終えたら、あとは操作したい家電製品を登録するだけ。テレビとエアコンに関してはプリセットが用意されており、メーカー名を選ぶだけで完了します。登録の前に各コマンドごとのベリファイ(確認)作業があり、実際の動作をチェックすることができます。

また、プリセットが用意されていない家電製品に関しては、学習機能を使った登録が必須に。とは言え、さほど難しい作業ではなく、その機器用のリモコンを"eRemote mini"に向け、登録したい機能のボタンを押すだけです。こちらでもベリファイ作業があり、実際の動作を確認できます。

ということで、お試し的にテレビと天井照明(LEDシーリングライト)を登録してみました。おおむね良好な感じではあるのですが、少々不具合がありました。まずは、テレビから。

アプリのホーム画面
ウチのテレビではリモコンの入力切替を押すと画面にメニューが表示され、リモコンのカーソルキー(の上下)またはチャンネル番号ボタンで入力を変更することができます。アプリではプリセットとして入力切替が用意されており、画面上のボタンを押すとテレビの画面にはメニューが表示されます。

ここまではOK。が、アプリ画面のカーソルキーを押すとチャンネルが切り替わってしまい、入力切替がキャンセルされてしまいます。番号ボタンを押した場合も同様。念のためカーソルキーのコードだけ学習させてみましたが、改善は見られません。

もちろん、アプリの入力切替ボタンを必要な回数だけ押すことで目的の入力までたどり着くことはできますが、メニューの下の方にある入力を選択したい場合にちと面倒ではあります。

続いてシーリングライト。専用リモコンにはカーソルキー的なスイッチが用意されており、明るさを10段階で変更できます。が、単純に2つのコード(明るくする/暗くする)で制御している訳ではなく、明るさレベル1~10まで10個のコードが使用されております。

一方、アプリの明るさ変更ボタンでは2コード方式を想定しているため、ウチのシーリングライトでは現在の明るさ±1しか登録できません。ボタンを追加することもできるので、1から10までボタンを用意して各コードを登録すれば良いのですが、スマートさに欠けます。

けれども、実際には通常時のレベル7と、細かい作業時に使用するレベル10しか使っていないので、暗くするボタンにレベル7を、明るくするボタンにレベル10を登録することで満足していたりします。

いずれも、"eRemote mini"の製品説明にある「一部特殊な赤外線を学習できない場合があります。」に該当するのかもしれません。純正リモコンの代替という意味で完璧とは言えないものの、無線LAN環境下はもちろん、モバイル環境からでも家電をコントロールできるのはなかなかに愉快。

複数機器(機能)の操作をバッチ処理的に行えるシーン機能や、スマートスピーカーとの連携など、創意工夫次第でいろいろと活用できそうなのもポイントです。ただ、モバイル環境からの利用時には、現場の状況を知ることができるフィードバックがまったくないため、運用には注意が必要かも。

そんな感じのデバイスでありました。リモコンの統合やホームオートメーション、IoT辺りに興味のある方ならけっこう遊べるのではないかと思われます。ちなみに価格的な話ですが、Amazon.co.jpならこんな感じ、楽天市場ならこんな感じとなっております。


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