Creative BT-W3を試してみる
ゲーム機やPCなどのサウンドを手軽に、しかもaptX Low Latencyによる低遅延ワイヤレス接続を実現する"Creative BT-W2"。以前こちらでも紹介しました。
その後継モデル"Creative BT-W3"が発売されたので試してみることに。 基本的な設計は同じで、USB DACとBluetoothトランスミッターの一体型というユニークなデバイスになっております。
一般的なBluetoothドングルとは異なり、マウスやキーボードなどを接続することはできませんが、ホスト側のデバイスに特殊なドライバを必要とせず、さまざまな環境に対応できます。
メーカー的にはPS4/Nintendo Switch/PC/Macがサポート対象となっておりますが、USB DACが動作するデバイスであれば基本的には使用可能。ただし、自己責任となりますが。
で、"BT-W3"。後継モデルということで、いくつかの進化ポイントがあります。それらを、"BT-W2"との比較という形でピックアップしてみます。
USB Type-Cコネクタを採用
前モデル"BT-W2"では、USB Aコネクタが採用されておりましたが、時勢に合わせてUSB Type-Cコネクタとなりました。これで、Nintendo Switch本体にもダイレクトに接続できます。
また、パッケージにはUSB Type-C→USB A変換アダプタが同梱されており、USB Aポートしか持たないデバイスでも使用することができます。
単体の写真で見るとサイズが長くなったような印象を受けますが、長さで約2mm増、幅で約1.5mm減、厚みで約1mm減、ってな感じとなっております。
aptX HDをサポート
前モデル"BT-W2"では、Bluetoothの音声コーデックとしてSBC、aptX、aptX Low Latencyの3つがサポートされておりました。が、"BT-W3"では新たにaptX HDも加わっております。
ただし「USBオーディオの再生品質は16bit/48kHz固定となります。」ってな注釈付き。なので、音質的にはスタンダードなaptXと変わりがないような気が...。なお、"BT-W2"でサポートされていた謎コーデックFastStreamは非対応となったようです。
コーデック選択機能&インジケータを搭載
前モデル"BT-W2"では、ワイヤレス接続するレシーバの仕様によってコーデックが自動的に選択されておりましたが、"BT-W3"では明示的な指定が可能となりました。
各コーデックに対応したレシーバとの接続時には、"BT-W3"のボタンを押すごとにコーデックを切り替えることができます。
現在接続中のコーデックは、LEDインジケータにより確認が可能。aptX Low Latencyでは白、aptX HDではオレンジ、aptXでは緑、SBCでは青で点灯します。
HFPをサポート
前モデル"BT-W2"では、ボイスチャットのために"Sound Blaster X7"などの同社製機器を必要としました。が、"BT-W3"では新たにHFPがサポートされ、手持ちのマイク付きイヤホン/ヘッドホン/スピーカーが使えるようになりました。
が、Nintnedo SwitchならびにPS4でボイスチャット機能を使用する場合には、付属のモノラルマイク(3.5mm4極プラグ)を使用します。さらに、Nintendo Switchの場合、ファームウェアの書き換えでHFPをオフにする必要があったりします。
Bluetooth5.0を採用
個人的にはあまり重要ではないのですが、Bluetoothのバージョンが2.1+EDRから5.0へと大きく上がりました。これに伴い、通信距離も最大30mまで拡大した様子。
仕様的な違いとしては、こんな感じとなっております。使い方もあいかわらず簡単で、本製品を挿してBluetoothイヤホン/ヘッドホン/スピーカー/レシーバとペアリングするだけでワイヤレス接続が完了します。
USB Type-Cコネクタの採用により、同ポート搭載デバイスでは使いやすくなりましたが、逆にUSB Aポートで使用したい場合には変換アダプタの利用が必須。
なので、ターゲットとなるデバイスのUSBポートの種類によって利便性が少し変わってきます。そんな訳で、現在"BT-W2"で満足しているのなら、特に買い換える必要はなさそう。まだどちらも持っておらずPS4やNintendo Switchで「手軽にボイスチャットしたい」のなら"BT-W3"がオススメ。
逆に「USB Aポートで使うし、aptX Low Latencyが使えれば十分。ボイスチャットは不要。」という場合には、"BT-W2"を選ぶのもひとつの方法です。
今(2020/6/20現在)なら、直販サイトにて送料無料&割引価格になっておりますので。けれども、近い将来ディスコン(製造中止)になりそうな雰囲気なので、購入するつもりがあるのなら早めに動いた方が良さげです。
いずれにせよ、低遅延が必須となるゲームプレイおよび動画鑑賞におけるBlutoothオーディオとしては、今の所aptX Low Latency以外の選択肢はありません。
そんな感じの方向性でワイヤレス化を考えているのであれば、要チェックのアイテムであると思われます。
コメント
このブログはaptX Low Latency製品を買う際にかなり参考にさせていただきました。
これからもブログ続けて頂けると嬉しいです。