Nintendo Switchをお外であそんでみる
そもそもポータブル機であるNintendo Switchが、お外で遊べるのは当たり前。そういうコトではなく、「お外でNintendo Switchを、大きな画面で遊んでみる」というお話です。
原理と必要なモノ
TVモードにおけるNintendo Switchは、DP alt mode(DisplayPort alternate mode)でUSB Type-Cポートから映像を出力してドックに伝達。ドックはその映像をHDMIポートから出力する。という動作をします。
この仕組みを応用することで、Nintendo Switchから直接モバイルモニタに映像を映し出すことができるらしい。それを実際に確かめたいと思ってしまった訳です。
ということで、必要なモノをリストアップしてみました。以下の4つが必須アイテム。それぞれに細かな条件があったりします。
セットアップに関して
必要なアイテムはちょっと特殊ですが、接続自体はカンタンです。
本セットアップでは、2本のUSB Type-Cケーブルを使います。1本はモバイルバッテリからモバイルモニタへと電力を供給するためのケーブル。
もう1本は、Nintendo Switchとモバイルモニタをつなぎ、Nintendo Switchへの電力供給および、Nintendo Switchからの映像信号をモバイルモニタに伝達するケーブルです。
実際のセットアップでは、モバイルモニタを中心として2本のケーブルを各機器に接続するだけ。接続する順番を気にする必要もないので、サクサクとつないじゃいます。
準備が整ったら、Nintendo Switchの電源をON(またはスリープ解除)。少しのタイムラグの後、モバイルモニタの画面にいつもの映像が表示されます。
ちなみにですが、今回使用したモバイルモニタにはタッチパネルが装備されています。が、上記セットアップの状態でタッチ操作はできませんでした。
あくまで想像ですが、Nintendo Switchに外部タッチパネル用のドライバが組み込まれていないのでしょう。
閑話休題-電源に関して
ふと思い立って、モニタ側のUSB Type-CポートのPDO(Power Data Object:PD電源としてどんな電力を供給できるのか? が記載されたプロファイルのようなモノ)をチェックしてみました。
まずは、モバイルバッテリのPDOから。幅広いパターンの出力があるのを確認できます。電源的には問題ナシと言えそう。
- 5V/3A
- 9V/3A
- 12V/3A
- 15V/3A
- 20V/2A
続いては、モバイルモニタのUSB PD出力の方。なんと以下の2つだけでした。つまり、モバイルモニタの電源となるUSB PDのスペックが高くても、ソレとは無関係にこの2種類しか出力できないことになります。
- 5V/0.9A
- 9V/1.33A
念のため、モニタ出力-Nintendo Switch間の電圧をチェックしてみましたが、約9Vであることが確認できました。まぁそうなるわな。
これらの結果から、モニタのUSB PD出力に関してはそれほど気にしなくても良いのかもしれません。Nintendo Switchの充電電圧である15Vに対応しているのがベストだけれども、9Vでもとりあえず動くと。
で、9Vでも良いなら、電源となるモバイルバッテリも大出力タイプでなくても大丈夫な雰囲気です。
Nintendo Switchへの給電が9Vなので、多少プレイ時間は短くなるかもしれませんが、朝から晩まで遊ぶこともないだろうし、さほど問題にはならないかと思われます。
ただ、この状態がイレギュラーである可能性もあり、新規で環境を整えるなら、DP alt modeなNintendo Switchで動作報告のある、モバイルモニタやモバイルバッテリを選ぶのをオススメします。
まとめ
今回は、たまたまDP alt mode対応のモバイルモニタとUSB PDなモバイルバッテリ、そしてNintendo Switchがあったので、新規購入はケーブルだけで済んでいます。
が、それらを新たに揃えようと思ったら、かなりの出費を覚悟しなければなりません。目ん玉が飛び出るほど高価、という訳ではありませんが、コストパフォーマンス的にどうかな? と思える出費レベル。
アイデアとしてはアリなのですが、冒頭の写真のように、昼間の屋外だと景色が画面に映り込んで見づらいことこの上なし。あまり実用的ではありません。
その辺の問題をクリアできるなら、持っていても悪くないセットであると感じた今日このごろです。
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