中華製Joy-Conモドキを試してみる
つらつらと海外の通販サイトであるAliexpressを眺めていたら、Joy-Conの互換品(以下Joy-Conモドキと呼称)に目が止まりました。ちょっと気になったので購入してみることに。
で、到着したのが上記写真の品。パッケージには製品名や型番らしきモノは見当たらず。購入時のショップに掲載されていた画像や製品付属のマニュアルから、どうやら"JOY-3"というのが製品名/型番に当たるようです。
ということで、使用感など盛り込みつつレビューしてみようかと思います。まずは、特徴的なところから。
良い点と悪い点
このJoy-Conモドキの良い点と悪い点をピックアップしてみました。
▲良い点
- 外観はまさにJoy-Conそのもの
- ボタン類もJoy-Con準拠
- Bluetooth搭載
- 6軸ジャイロセンサー搭載
- Nintendo Switch本体のリモート起動が可能
- 軽い
- 安い
外観で目立つのは、形状やボタンのデザイン/配置がJoy-Con互換である点。Nintendo Switch本体への装着はもちろん、各種Joy-Con用アクセサリの利用も可能です。(一部例外アリ)
また、重量が軽いのもポイント。実際の重量をアバウトに量ってみました。右側コントローラの場合、純正品が52g、モドキが38gでした。これだけ違うと、手に持った瞬間「お、軽い」と感じます。
価格に関しても純正品とは大きく異なります。ちなみに、このJoy-Conモドキの場合、送料込みで2,439円、製品価格だけなら1,883円でした。
▼悪い点
- 振動が微弱でうるさい
- ボタンの押下感がチープ
- NFCナシ
- モーションIRカメラ非搭載
際に試してみて気になったのは、振動の弱さ。なのに、動作音だけは大きめです。BGMやSEが静かなシーンで振動が発生すると、音でその状況に気づくレベルです。
そして、ボタンの押下感もすごくチープ。スティックは普通の使用感ですが、上下左右の4ボタンに関しては若干ストロークが長く、感触もフニャフニャです。
また、コストダウンのためか、NFCやモーションIRカメラは非搭載となっています。amiiboが使えないのは、個人的に難アリなところ。
その他で気になったコト
ここでは、Joy-Conモドキの特徴以外で、気になった点をまとめてみました。
閑話:開けてみた
いろいろと気になったので、中をチェックしてみます。筐体のフタが4つのネジで止められているのは同じですが、同じなのはそれだけ。
中身はまったくの別モノでした。筐体内にミッドフレームは存在せず、バッテリは両面テープで基板に直付けというアバウトな構造。Bluetoothのアンテナも基板と一体化されています。
機能が省かれているのに加え、内部構造の大胆な簡略化により、(狙った訳ではないと思いますが)軽量化を実現しているようです。
まとめ
総評すると、NFCやモーションIRカメラを使わないゲームであれば、純正Joy-Conの代用品としてつかえる...かなぁ? と言った感じ。
うるさいだけの微弱な振動機能とフニャフニャなボタン感触に目をつぶれば、ですが。
そんな感じのJoy-Conモドキでありました。
と、ここまで書いておいてアレですが、実はこのアイテム、原則的に日本国内で使用することができません。
それは、技適マークが付いていないため。技適マークというのは、その機器が電波法の技術基準を満たしていることを証明する印のこと。
技適マークのない機器を日本国内で使用すると、電波法違反となる可能性があります。
それはこのアイテムに限った話ではありません。国内のフリマやオークションで販売されている、中華製Joy-Conモドキ系の多くが該当します。
もちろん、任天堂のライセンス製品に関してはまったく問題ありません。あくまで、モドキに関するお話です。
ということで、将来的に使えなくなる可能性や技適マークの件、「そもそも模倣品って時点でアウトじゃね?」的なコトもあり、買い直し/買い足しするのであれば純正品を選ぶのが正解だと実感した今日このごろです。
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