[A100] Google Mapsをオフラインで使ってみる
オフライン状態だったのですが普通に地図が表示され、一瞬「?」な状態に。良く考えてみれば何のことはない、地図のキャッシュが残っていただけなのでした。
GPSも使える状態だったため、画面上部右側のコンパスアイコンをタップすると、ちゃんと現在地が表示されます。ちょうど駅に向かおうと思っていたところなので、地図画面を表示させたまま歩いてみることに。
土地勘のある場所なので、グローバルな方向感覚はあったのですが、駅まで真っ直ぐな道が伸びているハズもなく、効率的に進むためには地図が必須。ナビは使えなくても、地図を頼りに正しい道を選択できます。
単に地図と現在地が確認できるだけでなく、常に画面上方が進行方向となるヘッドアップでの表示も可能なため、分かりやすさも上々。なかなか便利であることに気付きました。
という訳で、Google Mapsをオフラインで使う場合のコツなどご紹介。
※追記(2012年6月28日)※
2012年6月に実施されたバージョンアップ(version 6.9.0)にて事前キャッシュ機能がLabsから標準装備へと昇格しました。が、日本では今のところこの機能は使えないようです。
※追記ここまで※
Google Mapsのキャッシュには、一度表示した地図を一時的に保管するマップタイルキャッシュと、明示的に消さない限り残る事前キャッシュがあります。ちなみに、Google Mapsの事前キャッシュは、以下の方法で行います。
1)地図上の取り込みたい場所をロングタップ(長押し)。
2)その場所の住所が表記されたフキダシが表示されるので、これをタップ。
3)表示されたメニューの最後尾にある「地図を事前キャッシュ」をタップ。
4)地図の取り込みがスタート(ブロードバンド回線なら数十秒で完了)
これでOK。キャッシュされた範囲が四角枠で示されます。
枠の1辺の長さは32kmなので、結構な範囲がキャッシュできることになります。
それでも足りないという場合には、複数の事前キャッシュを取り込むことができます。上記手順を繰り返すだけでキャッシュデータが追加され、キャッシュ範囲を示す四角枠も画面上で確認できます。
もちろん、不要になった事前キャッシュを削除したり、名前を変更したりできます。これらの操作は、メニューの「設定」→「キャッシュ設定」の「事前キャッシュ済み地図」で実行します。
取り込んだ事前キャッシュですが、いつものGoogle Mapsとは異なり、えらくシンプルな表示となります。こちらの図は、事前キャッシュでの表示(上側)と、オンライン状態(下側)の地図表示の比較です。
見ての通り、事前キャッシュの地図は、道とほんの少しのランドマークが分かるだけの簡易表示となります。下側のオンライン地図表示と比べると一目瞭然。
けれども、マップタイルキャッシュ(通常のキャッシュ)が残っている場合、そちらも併用されるため、オフラインでも3D表示を含めた詳細図を見ることができます。
これを利用すると、オフラインでの地図がちょっと便利に。
例えば観光など、事前に行く場所がわかっている場合に、必要な地図を事前キャッシュしておき、さらに史跡名勝に関してはマップタイルキャッシュを貯めこんでおけば、詳細な地図の確認が可能となります。
シンプルすぎる事前キャッシュ地図情報をマップタイルキャッシュで補完し、万一マップタイルキャッシュがない場所に行った場合でも最小限の地図が確認できる。と、それぞれの長所を活かしつつ、短所を補うという方法な訳です。
Google Maps自体が不安定で良く落ちるのですが、それさえなければかなり良い感じでオフライン運用ができます。一度お試しあれ。
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