USBオーディオ変換アダプタを試してみる
デスクトップPCなら挿しっぱなしでも問題はないと思われますが、ウチで使っているのはノートPCであり、卓上を広く使うためにかなり頻繁に片付けられます。
必然的にプラグの抜き差しが多くなり、ジャックの耐久性も心配です。そこで、アナログデバイスをUSBポート用に変換する"USBオーディオ変換アダプタ"を試してみることに。機能的にはいわゆるUSB DACな訳ですが、昨今DACと記述すると音楽方面のアイテムを示すことも多く、あえて日本語で表記してみました。
この手のデバイスは、海外通販をチェックすると安いヤツを見つけることができます。そんな時の定番であるeBayなど探してみると、やっぱりありました。送料込みで2.95AUDなヤツ。
送られてきたのは冒頭の写真に写っている本体のみで、ドライバCDなどはもちろん、マニュアルすら付属しておりません。それらを必要としないほどにお手軽であると解釈することにします。
セットアップは簡単で、本体から伸びるUSB Aコネクタ付きのケーブルをUSBポートに挿し込むだけ。Windowsではドライバが自動的に読み込まれ、"Generic USB Audio Device"としてシステムに認識されます。
使用の際には、入力用ジャックにマイクを、出力用ジャックにヘッドホンまたはイヤホンを接続します。接続できるのはヘッドセット/ハンドセットに限定されず、3.5mmプラグのアナログ機器であれば、単体のマイクとお気に入りのヘッドホン、ってな感じの組み合わせでも利用可能です。
また、出力はステレオに対応しており、ヘッドホンなどを接続することでステレオサウンドが楽しめます。もちろんソースがステレオの場合に限りますが。
本体には赤色LEDインジケータが1つだけあり、USB接続時に点灯、データが流れると点滅して動作を確認できます。ただ、視界に入ると結構ウザいのが難点。ということで、実際にIP電話を使用してみました。
環境自体は先の投稿と同じであり、ソフトも"Zoiper"のまま。結果的には、なんの問題もなく使用可能でした。
ハンドセット周りのセッティングはこちらのスクリーンショットのような雰囲気で。変更したのは、入力と出力をアダプタ経由のスピーカーとマイクを指定しただけです。
接続がアナログからデジタルに変わっただけではありますが、使用感はかなりよろしくなりました。必要な時にはサクッと接続すれば良いのですから。ただ、システムに認識されて使用可能になるまで、数秒のタイムラグがあるため、不用意な着信への対応は難しそうです。
ところでこのアイテム、どうやらLinuxでも動くらしくAndroidでの使用が期待できそうな雰囲気。そこで、早速"USB ROM"がインストールされている"Nexus7"に接続してみると...。
ハンドセットのスピーカーは正しく機能するもののマイクは使用不可でした。ただ、本体側のマイクは生きており、そちらから音を拾えるのでIP電話の使用も可能でした。
本体のスピーカーとマイクを使用するよりはまともかもしれませんが、今ひとつ中途半端な感じは否めません。この辺は、後日調査してみたいと思っております。
安さに惹かれて購入したUSBオーディオ変換アダプタではありますが、使用に際して変なノイズが乗るようなこともなく、当初の目的も果たせており、結果的には満足の行く買い物でした。
が、外観からは作りの安さが目立ち、中身の耐久性も今ひとつ不安があります。日常的に使うのであれば出処のはっきりしたモノの方がよろしいかもしれません。
例えば、プラネックスの"PL-US35AP"が同等な機能を持っております。価格もお手頃で、あえてリスクの高い海外通販をする必要もありません。その価格ですが、楽天市場ならこんな感じ、Amazon.co.jpならこんな感じとなっております。
コメント