[Android] 極小microSDカードリーダーを試してみる2
I-O DATAのmicroSDカードリーダー"IS-ADP"であります。一番の特徴は、USB AコネクタとUSB micro Bコネクタが装備されている点。このため、PC/MacなどのUSBポートに加え、Android端末のUSB micro Bポートでも使えます。
USB micro BコネクタはOTG仕様となっており、別途OTGケーブルなどは不要。そのまま差し込むだけで使用することができます。もちろん、使用するAndroid端末がホスト機能(USB OTG)をサポートしている必要がある訳ですが。
microSD/microSDHCカードの装着方法も少し変わっております。USB Aコネクタの中にカードスロットがあり、ここにメモリカードを挿し込みます。これが小型化のポイント。USBポート内のデッドスペースを利用しているため、PC/Macへの接続時に問題が発生することはありません。
さらに、挿入したメモリカードを取り出しやすいよう、スライダーが装備されております。上記写真の黄色いパーツがそれ。スライダーを動かすとメモリカードが少しだけ顔を出し、指でつまんで簡単に引っ張り出すことができます。
また、カラーバリエーションも豊富で、無難なブラックからポップなピンクまで5種類のカラーが用意されております。小さなアイテムなので、良く目立つよう今回はグリーンをチョイスしてみました。
そんなこんなで、簡単なレビューなど。まずは環境ですが、端末には"Nexus7(2012)"を使用し、カスタムROMであるCM10.1.3と、ほぼ純正のAndroid4.4.2(KOT49H)の2パターンを用意してみました。
CM10.1.3ではOTG機能が有効になっているので、"IS-ADP"を挿し込むだけで/storege/usbdiskにマウントされます。あとは自由自在。システム的に読み書きが行えるので、さまざまなアプリでメモリカードを利用することができます。もちろん、システムの設定からのアンマウントも可能。
一方、純正のAndroid4.4.2ではOTG機能が無効になっているため、"IS-ADP"を挿し込むだけでは認識されません。この場合には、同社が無償で提供しているファイル管理アプリ"I-O Explorer"を使用します。
アプリを起動し、サブメニューから"USBストレージ"を選択するとメモリカード内のファイルが表示されます。各ファイルはコピーや移動、削除、名称変更が可能。
ただし、アプリ内の限定機能であるため、他のアプリからメモリカード内のファイルにアクセスすることはできません。
"IS-ADP"を使用する際に少々気になるのが、通電やアクセス状態を示すインジケータが存在しない点。無くてもさほど困らないのですが、ハード的に状態を確認できた方が安心できます。
けれども、これ以外はほぼ満足。特にUSB Aコネクタがあるため、PC/Macからファイルをコピーしたり移動したりするのには非常に便利です。ネットワークも必要なく、大量または大容量のファイルも手軽にやりとりできます。
こうした使い方を考慮すると、"IS-ADP"のアドバンテージが際立ちます。例えば、前出の"meenova"ではアダプタを装着する必要があり、結果としてずいぶん大柄になってしまいます。
Android端末で完結するなら"meenova"の方が使いやすい訳ですが、PC/Macとのデータ交換が多い場合には"IS-ADP"の方がアダプタ不要な分、手軽に使えます。
いずれの製品も、メモリカードの抜き挿しは少々面倒です。これは、メモリカードを頻繁に交換することはせず、USBメモリ的に使うというコンセプトでデザインされているためでしょう。
逆にデジカメで撮影した写真を読み込むなど、メモリカードをメディアとして読み書きするのが主な目的なら、露出部分が多くメモリカードの着脱が容易なこのタイプの方が使いやすいかもしれません。
この"IS-ADP"はメジャーなベンダーの製品であり、入手も比較的容易かと思われますが、通販でのお求めなら楽天市場あるいはAmazon.co.jp辺りをチェックしてみるのがよろしいかもしれません。
コメント