[WinPad] WindowsタブレットをHDMIモニタ的に使ってみる
けれども、HDMIをUVC(USB Video Class)に変換することができる"FEBON168"というユニークなデバイスを使用することで、WindowsタブレットへのHDMI入力が可能となります。
今回は、この"FEBON168"とWindowsタブレットを組み合わせてHDMIモニタ的に使ってみましょう、というお話。なお、本投稿はAndroidタブレットを切り口として記述した過去記事をベースに、Windowsタブレット版として新たに書き起こしたモノとなっております。
"FEBON168"の詳細に関しては、レビューをご参照いただきたく。まず、物理的な接続ですが、映像機器と"FEBON168"をHDMIケーブルで接続し、さらにOTGケーブルを使用して"FEBON168"とWindowsタブレットのmicroUSBポートを接続する、というカタチになっております。
ハードウェア的なセットアップはこれだけでOKなのですが、映像を表示するためにはそれなりのソフトウェアが必要となります。
今回は、Windows用のビデオキャプチャソフトとして有名な"アマレコTV"を使用してみました。
このソフトではUVCがサポートされており、ビデオキャプチャデバイスの選択画面では"HD TV CAM"という名称を確認することができます。
"FEBON168"では720pおよび1080pがサポートされておりますが、今回使用した"Voyo WinPad A1 Mini"の画面が1280×800ピクセルであり、実際の解像度を超えてしまっても仕方がないので、ここでは1280×720をチョイスしております。
ということで、一番身近にあったHDMI出力機器であるPS3の画面をWindowsタブレットで表示させてみたのが冒頭の写真。なお、"FEBON168"はHDCPをサポートしていないため、普通につなぐだけではPS3の映像を映し出すことはできないのでご注意くだされ。
フルスクリーンで表示すれば、見た目はほとんどミニサイズのHDMIモニタ。しかもAndroidタブレットの時とは異なり、音もちゃんと出ます。その意味では、より完全なモニタに近いかも。
ただし、音声と映像には若干のズレが生じるため、例えばtorneで口の動きが見えるビデオなどを視聴した場合には気になるかも。また、映像には遅延があるため、コントローラによる操作がギクシャクします。内容次第ではありますが、リアルタイム操作が求められるゲームはムリな感じ。
続いては、ノートPCのHDMI出力に接続してサブモニタとして使ってみるテスト。ここでは、追加したモニタを拡張デスクトップとして使用しております。
こちらもPS3の時と同様に映像の遅延が確認できました。マウスポインタがワンテンポ遅れて動くことになるため操作性は劣悪。ウィンドウを掴んで動かすだけの行為が困難なモノとなります。
けれども、動き自体はそこそこスムーズなので、動画などを表示させてもさほど違和感はありません。"アマレコTV"のデバイス設定にてMJPG(Motion JPEG)を指定すればよりスムーズな動画を見ることができます。
ということで、マウス操作をする必要がなく、絶えず画面に表示させておきたいソフトのウィンドウを置いておくのには良さそうな感じでありました。
今回試したのはPS3とノートPCだけですが、HDMI出力を持つ機器であれば問題なく使用できると思われます。例えば、デジタルカメラ/デジタルビデオカメラのHDMI出力を利用して大型ファインダーとして使ったりなど。
万人にお勧めできるソリューションではありませんが、こんなこともできるのだ、と覚えておくといつか何かの役に立つかもしれません。
コメント
このデバイスの購入価格は幾らなのでしょうか。
http://blog.hogehoge.com/2014/04/FEBON168.html