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[Nexus7] Android Mを試してみる

2015年6月7日  2015年6月7日 
ちゃんとイースターエッグもあります
とりあえずNexus7(2012)向けにはリリースされなかった"Android M"。いろいろと面白げな機能があったりするようですが、指をくわえて見ているだけでした。

そんな悶々とした日々を送っていた訳ですが、先日のことxdaのユーザがSDKをベースとしたNexus7(2012)用の移植版を公開してくれました。

いろいろと動かない機能はあるようですが、モノは正真正銘の"Android M"。ただし、実用性は皆無のようで、MultiROMの利用を前提として解説されております。ちなみに、動作しない機能として明記されているのは、Wi-Fi、Bluetooth、NFC、GPSといった感じ。

ネットにつながらないのは非常に厳しいところですが、掲載されたスクリーンショットを見る限り"Android M"の雰囲気は楽しめそうです。ということで、ちょっと試してみることに。

MultiROM環境が未構築の場合には少々の事前準備を要しますが、ブートローダのアンロックとroot化が完了している端末なら専用アプリでサクッとMultiROM環境を構築できます。

環境が整ったら、MultiROM対応版のTWRPを起動して、あらかじめダウンロードしておいたROMをMultiROMのセカンダリとしてインストールするだけ。再起動時のROM選択画面にて"repacked"を選択すれば"Android M"が起動します。

ブートアニメーションはLollipopそのもの。また、起動後に表示される壁紙もNexus7(2012)でお馴染みのアレなので、特別な感動はありません。また、ホームはLollipop辺りから持ってきた感じで、ドロワーも縦スクロールではありません。もちろん、アプリの頭文字によるカテゴリ分けもナシ。

2つのアプリを同時に表示
いきなりネガティブな感想から始まっておりますが、ちゃんと"Android M"ならではの機能も試せます。

例えばマルチウィンドウ。こちらでは電卓アプリとRoot Explorerが同時に表示されておりますが、どちらもきちんと動作します。

表示範囲が狭くなることによって操作性に影響は出てきますが、マルチウィンドウに対応したアプリであればそれなりに操作は可能。

緑色で棒のようにチラリと見えている電卓アプリの拡張パネルはスワイプで引き出すことができますし、Root Explorerでは左右にスワイプすることで画面外のタブも見ることができます。

マルチウィンドウ以外にも、スワイプした付近から降りてくる通知パネルや、ライト/ダークが選択可能なテーマ切り替え、クイック設定パネルをカスタマイズできる"System UI Tuner"など、新たに搭載された機能を試すことができます。

また、今回のROMはネットワークにつながらないため、インストール時の権限設定は行えませんが、"設定"→"アプリ"にて権限要求に対する個別の承認/拒否は設定可能でした。

端末情報はこんな感じ
"Android M"ではUSBストレージの扱いも変わっているため、その辺をチェックしてみたかったのですが、USBまわりに関してはLollipop相当となっているようです。

USBメモリやUSB DACは認識されない様子。USB有線LANアダプタも試してみたのですがこれもダメ。OTGによる給電はされており、Linkランプも点灯するのでアダプタとルータの接続は行われているようですが、システムがそれを認識してくれません。

当方で動作が確認できたのは、キーボードとマウス、そしてデバイスとしてのPC接続のみでした。

と、そんな感じの移植版"Android M"ですが、動作自体は割とスムーズ。本物の次世代AndroidがNexus7(2012)向けに登場するかどうかは微妙なところですが、仕様的には可能であるように思えます。少なくともカスタムROMとしては期待しても良さそう。

冒頭の記述と重なりますが、このROMはあくまでお試し版であり常用は不可能です。けれども、すでにMultiROM環境を運用している、あるいはその環境を構築しても良いと思えるユーザならインストールしてみる価値は十分にあります。最新のAndroid(の雰囲気)を自分の端末で体験できるのですから。

■オマケ
本ROMではGoogle Playからアプリをインストールすることはできませんが、adbコマンドを使用すればUSB接続したPCから任意のアプリをインストールできます。構文は以下のとおり。データを保持したままアップデートインストールする場合には"-r"オプションを付加します。

adb install filename.apk
または
adb install -r filename.apk

例えばRoot Explorerをインストールしたい場合、この辺のアプリを使用するなどして通常利用のROMからapkファイルを抜き出し、PCにコピーしておきます。

続いて端末をPCにUSBで接続したらコマンドプロンプトなどのターミナルエミュレータにて以下のコマンドを実行すればOK。なお、ファイル名にスペースが含まれているとインストールできないのでご注意を。

adb install RootExplorer.3.3.5.apk

この機能を使用すれば、自分が普段使用しているアプリで動作をチェックすることができます。お試しあれ。



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