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[Nexus7] Marshmallowを触ってみる

2015年10月20日  2015年10月21日 
AOSP版からの移植となります
"Nexus7(2012)"で動作するMarshmallowことAndroid6.0がポツポツと出始めたので、とりあえず試してみることに。

今のところ常用するつもりはないので、MultiROMにインストールしようかと思ったのですが...。結果的には惨敗。

ROMにはxdaのこちらのスレッドで公開されているモノを使わせて頂いたのですが、MultiROM環境ではインストール時にエラーが発生してしまいます。

それでは、ということでupdater-scriptをいじってみると、インストールは完了するものの、リブートするとシステムは起動せずリカバリに戻ってしまいます。インストール先を変更(プライマリ/セカンダリ)してみるも結果は変わらず。

仕方がないので、現在の環境を完全にバックアップしてからカスタムリカバリのTWRPをノーマル版に変更し、新しい環境としてインストールしてみることに。こちらは問題なく完了しました。

なお、インストールにあたってはMarshmallow用のgapps、root化が必要であればベータ版のSuperSUが必要となります。いずれも上記ページにリンクされておりますので入手は容易かと。

すっかり新規のインストールとなったので、初期設定からスタートです。言語の選択が別ダイアログになっていたり、文言もわかりやすく変更されていたりするのは良さ気な感触。

初期設定の最後にはバックアップされているアプリの復元を問われるのですが、今回はこれを使ってみることに。50個ほどのアプリですが、結構な時間を要しました。しかもこの機能、LollipopまでのAndroidでは設定を保存してくれません。

なので、定番バックアップアプリであるTitanium Backupで復元...しようと思ったのですが、どうやらUSB OTGが機能しないらしく、USBストレージは使用不可。USBデバイスをマウントするためのアプリであるStickmountも機能しません。

仕方がないので、元のCM12.1環境をリストアし、内部ストレージにアプリのバックアップを作成。再びMarshmallowをインストールしてTitanium Backupで復元するという、非常に手間のかかるやり方で原状回復しました。

これでやっとMarshmallowに触ることができた訳ですが、OSとしての使い勝手は正常進化といった感じ。これまでのAndroidに慣れているユーザならば迷うことなく操作できます。

"Nexus7(2012)"での動作ですが、ヌルサクという感じではありませんが、モッサリという感じでもありません。マーケティング的な理由で純正Marshmallowが提供されなかったのだと思われますが、ハード的な仕様としてはこの程度でも十分であると感じます。

すべての機能を試した訳ではありませんが、移植の完成度としても良好な感じ。画面が回転しなかったりする(時がある)などの小さなバグはありますが、アプリが停止したりシステムがフリーズしたりといった不都合には遭遇しておりません。

フォントの置き換え後はこんな感じに
ただ、ひとつ気になったのは日本語表示。すべてのMarshmallowがそうであるか不明なのですが、このROMでは"NotoSansJP-Regular.otf"というあまり美しくないCJKフォントが使用されております。

root化済みであれば変更は可能なのでサクッと変えてしまいましょう。

ここではサンプルとして"migu-1vs-regular.ttf"ならびに"migu-1vs-bold.ttf"というフォントを使用します。他のフォントを使用する場合には適時ファイル名を読み替えていただけますれば。

具体的な作業は以下のとおりとなります。変更用のフォントを端末の/system/fontsにコピーし、xmlファイルを修正します。まずは、/system/etc/fallback_fonts.xmlを開き、文末近くにある"MTLmr3m.ttf"に関する記述を...
<family>
    <fileset>
        <file lang="ja">MTLmr3m.ttf</file>
    </fileset>
</family>
...以下のように書き換えます。こちらでは、フォント名の変更とボールドフォント用の記述を追加します。
<family>
    <fileset>
        <file lang="ja">migu-1vs-regular.ttf</file>
        <file lang="ja">migu-1vs-bold.ttf</file>
    </fileset>
</family>
さらに、"NotoSansJP-Regular.otf"に関して記述された以下の5行を削除。上で編集した行の少し上にあります。これが新たに追加となったひと手間。
<family>
    <fileset>
        <file lang="ja">NotoSansJP-Regular.otf</file>
    </fileset>
</family>
続いて/system/etc/fonts.xmlの修正。これまた文末近くの"MTLmr3m.ttf"に関する記述を...
<family lang="ja">
    <font weight="400" style="normal">MTLmr3m.ttf</font>
</family>
...以下のように書き換えます。こちらもフォント名の変更とボールド属性の追加となります。
<family lang="ja">
    <font weight="400" style="normal">migu-1vs-regular.ttf</font>
    <font weight="700" style="normal">migu-1vs-bold.ttf</font>
</family>
そして、先の修正と同様"NotoSansJP-Regular.otf"に関して記述された以下の3行を削除します。
<family lang="ja">
    <font weight="400" style="normal">NotoSansJP-Regular.otf</font>
</family>
作業が完了したら、フォントファイルと各xmlのパーミッションが"644(rw-r--r--)"になっていることを確認します。問題がなければ後はリブートするだけ。

いろいろと触るつもりだったのですが、日本語フォントを変更してとりあえず満足してしまったMarshmallowとのファーストコンタクトでありました。

普段使いでも行けそうな雰囲気はありますが、USB OTGが機能しないのは厳しいところ。なので、アプリの互換性チェックなどをした後は元のCM12.1環境に戻る予定です。

来るかどうかは微妙な線ですが、個人的にはCM13が本命ということで。

***Edit***
CM12.1ではスリープ放置でもモリモリと残量が減る症状が発生していたせいもあるのですが、Marshmallowにしてからバッテリの持ちが異常に良くなったように感じます。いわゆるDozeモードが効いているのでしょうか?



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