M.NT68676.2Aを試してみる
HDMI入力を必須条件として探してみると、いくつかの製品が見つかったのですが、今回は"M.NT68676.2A"と呼ばれるLCDコントローラを選択してみました。
オーダーしていたモノが届きましたので、今回はこちらを簡単にご紹介しようかと。写真を見てのとおり、入力端子にはHDMIに加え、DVIやVGAも搭載されております。これだけあればいろいろなシーンで活用できそう。
で、これを選んだ理由ですが、ひとつは自作モニタの世界ではメジャーな製品である点。ユーザ数が多ければそれだけ情報も豊富になり、使い方やトラブルに遭遇した際の参考になります。
そして、もうひとつがヘッドホン出力端子を備えている点。他のLCDコントローラには見られない特徴です。ヘッドホン出力ならば、そのものズバリなヘッドホン用としてはもちろん、外付けのアクティブスピーカーも接続可能。音質的にも有利な感じであります。
写真でコネクタ並びの一番奥にあるのがヘッドホン出力端子です。その手前にもうひとつ3.5mmステレオミニジャックがありますが、こちらはサウンド入力用。VGAなど音声が別系統の場合に使用するモノです。
写真だとサイズ感がわかりづらいですが、基板で139mm×58mmとなっており、イメージよりはコンパクトな感じとなっております。実際にはコネクタの出っ張りが加わるのでもう少し大柄となる訳ですが。
そんなこんなで、まずは動作をチェックしてみます。液晶パネルの投稿でも書きましたが、LCDコントローラに最適なファームウェアがインストールされていないと映像が映らない可能性もあります。
ユーザサイドでのファームウェア書き換えも不可能ではありませんが、専用機器が必要だったりしてかなり面倒。なので、通常は販売者にお願いして書き込んでもらうことになります。それだけに電源投入時の緊張感は結構高め。
幸いにして今回は何のトラブルもなく、サクッと映像を確認することができました。しかも、ちょっと嬉しい誤算まで。
動作確認にはPCのHDMI出力を使用したのですが、マルチモニタのセッティング途中で発見したのがこちらの画面。
NVIDIAのコントロールパネルに"HDCPステータスの表示"という機能があり、何気なくチェックしてみると"このディスプレイはHDCPをサポートしています"との記述が。
念のため、HDCPサポートが必須の機器であるPS3やBDレコーダを接続してみましたが、映像も音声も問題なく出力されました。購入前の情報収集では"M.NT68676.2A"のHDCPサポートに関して確認できず、半分あきらめた状態だっただけに、うれしい出来事でありました。
設定の追い込みは後でするとして、とりあえず中国語がデフォルトのOSD(On Screen Display)を英語に変更。ついでにサラッと内容を見てみましたが、必要最低限の機能は備えているようです。メニュー構成に関しては、どこのLCDコントローラでも似たような状況である様子。
なお、MENUボタンを使用せず+/-ボタンをダイレクトに押すことでヘッドホン出力の音量調節が行えました。しかも、バーが伸び縮みする音量専用のOSD付き。スピーカーは接続していないので未確認ですが、おそらく同じように調節できるかと思われます。
そんなこんなで、動作確認は終了。これで自作モニタに必要なパーツはすべてそろいました。あとは筐体に組み込むだけ。なのですが、予想どおり少々の加工が必要でした。それはまた次回の投稿にて。
ちなみに、"M.NT68676.2A"の入手先ですが、今回はAliExpressを使用しました。もちろんeBayも可。価格はいろいろですが、安めのヤツはケーブル類が付属しない基板単体である可能性もありますのでご注意くだされ。
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