[Android] Google翻訳のリアルタイムカメラ翻訳を試してみる
最近のアップデートにて、この画像検索をさらに強化したようなリアルタイムカメラ翻訳という機能が追加されました。これが、なかなかに面白い機能なので、再び登場の運びとなった次第。
画像翻訳では、翻訳する部分をタッチ操作で指定する必要がありましたが、リアルタイムカメラ翻訳では、その名のとおりカメラが捉えた映像からリアルタイムで文字を抽出して翻訳を実施してくれます。
アプリの動作を文章で表現すると少々複雑な感じですが、実際の使い方はとても簡単です。上記スクリーンショットがアプリ起動時の絵面となりますが、中央左端にあるカメラアイコンをタップして対象にかざすだけ。手間なくスピーディに翻訳結果が得られます。
ちなみに、シャッターボタンをタップして撮影すると、リアルタイムカメラ翻訳は終了となり、そのまま画像翻訳へと移行することができます。
このリアルタイムカメラ翻訳が対応するのは約30種類の言語(2017/01現在)となっており、とりあえず英語→日本語で試してみました。なお、リアルタイムカメラ翻訳を使用する場合には事前の準備として日本語用のオフライン翻訳ファイルのダウンロードが必須となります。
最初にカメラアイコンを選んだ時点でダイアログが表示されるので、そこでダウンロードを選択すればOK。ただ、約42MBとサイズが少々大きめなので、Wi-Fi環境でのダウンロードを推奨します。
ということで、実際に試した際のスクリーンショットがこちら。素材にはクロレッツを使ってみました。ちなみに、オリジナルの姿はこちらの画像にて。
翻訳されたのは、商品概要である"MINT TAB"やフレーバーである"PINK GRAPEFRUIT MINT"など。"ミントタブ"はバッチリOKでしたが、フレーバーは"グレープフルーツミント ピンク"となり、少しだけ間違えました。
缶の右下にあるカロリー表記にもご注目。オリジナルは"kcal"と記載されているのですが、これもきちんと"キロカロリー"と翻訳してくれました。
製品名である"Clorets"のロゴはデザイン要素が大きく、文字として認識されなかった様子。また、少々見づらいのですが、缶の下部にある"ピンクグレープフルーツ香料使用"のピンクが"ジブ"と謎の間違いを犯しております。
少々のミスはあるものの、概ね意味は通じるかなぁ?といった雰囲気です。注目したいのは、翻訳後の単語における高さ、幅、傾き、フォントやバックグラウンドの色までもオリジナルに合わせている点。このおかげで、翻訳後の違和感が少なく、自然な映像として見ることができます。
こちらのスクリーンショットは、かなり正確に翻訳した状態のモノをピックアップしておりますが、実際にはパカパカと認識状態が変わるため、盛大にミスを犯す場合もあります。また、文章の翻訳は苦手っぽく、その場合は画像翻訳に切り替えるのがカシコイ使い方であると思われます。
で、実際に使えるかというと、これが微妙なところ。まるで知らない言語の翻訳結果が正解であるか否かを判断することができないためです。それでも、状況から推察することはできるため、例えば看板や標識、メニューなど意味が限定される単語を翻訳させる場合には役立ちそうな気配であります。
何より、カメラをかざすだけで翻訳されるという「一昔前の未来感」が楽しめます。誤訳を笑うネタとしても良さげ。Googleの純正アプリでありセキュリティ的な不安もないので、ぜひ一度お試しあれ。
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