かなりレアな接着剤
あまり頻繁に使うものではないのですが、東亞合成株式会社の一液加熱硬化型耐熱性無機接着剤「アロンセラミック」です。
愛用しているカップの取っ手を不注意で破壊してしまい、どうにかしようとしてコレがあったことを思い出しました。
こいつは金属やセラミックに対して高い接着力を持ち、硬化後は1,100~1,200度の高温にも耐えるという、陶器などの補修にはもってこいの接着剤です。
ただ、使い方がちと面倒です。常温で24時間以上乾燥させてから、さらに90度で1~2時間ほど加熱脱水、そして150度で1時間の加熱を経てやっと硬化します。
もう、接着というよりはライトな陶芸といった雰囲気。
それでも150度まで温度を上げれば良いので、家庭のオーブンなどでも作業は可能です。電気炉があればそれが一番ですが。
なお、アロンセラミックには3つのバリエーションがあり、これは「アロンセラミックE」というタイプです。
他にも「D」や「C」があり、成分や膨張率などに違いがあります。
そしてこれが今回のターゲット、壊してしまったカップの取っ手です。現在は自然乾燥している最中です。
上側の接着部分には軽く耐水ペーパーをかけてあります。デコボコでも接着力に変わりはありませんが、使用感を良くするため磨きは欠かせない作業です。
ちなみに、たまたま目の細かいヤスリがなかったので耐水ペーパーを使いましたが、この状態で水は厳禁です。
硬化前のアロンセラミックは水に弱く、簡単に取れてしまいます。逆に失敗したと思ったら水で流しちゃえばOKなので、ある意味お手軽ではあります。
この後は加熱乾燥と硬化のプロセスが待っているわけですが、なかなか作業の時間が取れず、結果のほどはそのうち報告します。
かなりレアな接着剤なので入手も困難ですが、ひょっとしたら陶芸関係に強いホームセンターなどで入手できるかもしれません。お手軽に済ませるならYahoo!ショッピングあたりがお勧めです。
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