電気・電子工作のお供に
ハンダ付けをするだけならハンダコテがあれば事足りるのですが、部品を付け直したり除去したりする場合にはちと面倒です。
そんな時に活躍してくれるのが『はんだシュッ太郎』(型番:HSK-100)というツール。こちらは既に製造中止となっておりますが、後継モデルとして"はんだシュッ太郎NEO HSK-300"があるようです。
名前のセンスはアレですが、なかなか便利なヤツです。
溶けたハンダを吸引する、いわゆるハンダ吸い取り器(ハンダ吸い取り機)なのですが、こいつはヒーターと吸引管が一体になっており、コテ先を当ててハンダを溶かし、その瞬間に吸い取ることができます。
吸い取り機能のみの安価な製品もあるのですが、「1.ハンダを溶かす」、「2.吸い取り器を使う」という2つのステップが必要になるため、慣れないとうまく行きません。
さらにお手軽なツールとして「ハンダ吸い取り線」という銅線を撚りあわせたモノがあるのですが、余分なハンダを除去するのには役立ちますが、部品を取るような根本的なハンダ除去には向きません。
この『はんだシュッ太郎』が特に力を発揮するのは、スルーホールに溜まったハンダの除去。パーツの足などは比較的簡単に抜けるのですが、ハンダがスルーホールに残ってしまうと厄介です。
いくら熱してもうまく取れず、やり過ぎると基板や周囲のパーツにも悪影響を与える可能性もあります。さらに、無理にやるとスルーホールを抜いてしまい致命傷になる、なんてこともあります。
けれども『はんだシュッ太郎』なら「あの苦労はなんだったのだ?」と思えるほど簡単に除去できます。稀に一発で取れないこともありますが、あえて少々のハンダを追加してあげることで、それが「呼び水」となって簡単に除去できます。
このテクニックは、スルーホール以外でも有効です。
唯一の欠点は少々お高いところ。その辺のお店よりは安いと思われるAmazon.co.jpでもこんな感じです。まぁ需要は少なそうなので、しょうがないのかもしれませんが。
誰にでもお勧めできるツールではありませんが、もし吸い取り機能のみの安価な製品を買おうと思っているのなら『はんだシュッ太郎』を強力にお勧めします。
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