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防犯性能と利便性の妥協点

2011年1月26日  2011年8月21日 
今や絶版のYPK CAFE 2.0
「一度乗車したら、帰宅するまで自転車から離れることはないのだッ」といったアスリート系の乗り方ならともかく、生活密着型の自転車の場合、錠は必須の装備です。

そんなわけで、自転車で出かける際には、ワイヤー錠を携帯するようにしています。現在使用しているのはYPKの「CAFE 2.0」という製品。今は絶版となっておりますが、近いモデルは存在します。

ブランド名も変わり、今は「PROLOOP」と呼ばれております。「CAFE 2.0」はカギを使用するタイプで、ワイヤー径が8mm、長さが2mなので、現行モデルでは「DOUBLE LOOP LOCK DIMPLE KEY TYPE」の「LATTE 2.0」が相当する製品となります。

この「CAFE 2.0」、一般的なワイヤー錠とはロックの仕方が異なります。1本のワイヤーで2つのループが作れるようになっており、前輪、フレーム、後輪を同時にくくることができます。条件次第では建造物などを巻き込んでの固定、いわゆる「地球ロック」も可能です。

言葉で説明すると非常にややこしいのですが、上記「LATTE 2.0」の中程の図を参照していただければサクっと理解できるかと。

フレームと前輪を地球に固定
こちらが実際の使用例。分かりやすくするためにワイヤーを高い位置に持ってきたため、フレーム中程でロックされておりますが、地面を這わすようにまわしてくれば後輪までロックすることができます。

また、ワイヤーはストレートタイプなので、コイル状にクセのついたワイヤー錠のように、使用時に伸ばす苦労や手間もありません。

けれども「コンパクトに携帯できない」、「ロックするのに時間がかかる」、「外してからしまうまでに時間がかかる」などのデメリットもあります。また、防犯性能も飛び抜けて高いというわけではありません。

同じタイプで直径12mmのワイヤーが使用されたモデルもあるのですが、そちらの方が切断に対する防御能力は高くなります。しかし、太くなった分、取り回しがしづらくなり、重量も増えます。

このように、ほとんどの錠にはメリット/デメリットがあります。また、基本的にお手軽なモノは安価で防犯性能が低く、強固なモノは高価で使い勝手が悪くなるといった傾向があります。もちろん、統計的なデータがあるわけではなく、単なる経験則ですが。

つまるところ自分は何を優先するのか、すなわち「防犯性能と利便性の妥協点をどこに見出すか」が錠選びのポイントとなります。

もちろん、錠だけでの防犯には限界があり、運用である程度カバーしてあげることも重要です。例えば、長時間の駐輪を避ける、人目に付く場所に駐輪する、可能なかぎり「地球ロック」をする、といった具合です。

自転車の絶対的な価値はいろいろですが、愛着や思い入れはプライスレス。いたずらや盗難で悲しい思いをしないためにも、錠には気を使いたいものです。

最初に書いた通り、現行モデルの「LATTE 2.0」は普通に購入できます。通販でのお求めなら楽天市場や、Amazonあたりがお勧めです。


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