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[IMX515] タッチパネルを何とかしたい(計画編)

2011年1月30日  2013年5月5日 
I/O基板を一部拡大
クローンも含めてIMX515と呼ばれる機種においては、タッチパネルの不都合が多数報告されております。

その不都合というのはこちらのビデオのような症状。一点をタッチしているはずなのに、ポイント地点がブレまくっているのがよくわかると思います。もう、感度が良いとか悪いとかいう以前の問題。

しかも、ブレるだけならまだしも、ホーム画面でのアイコン移動中に落としてしまったり、アイコンに触れただけでタップと勘違いされてしまったりと、操作性は劣悪です。

その対処方法もいろいろと編み出されており、こちらのページにて現在進行形でまとめられております。リンク先の内容を簡単に紹介しますと...

(1)ファクトリー・リセットを実行してみる
(2)ts.confを使用する
(3)ドライヤーを当ててみる
(4)LCDパネルのフレームをGNDに落とす
(5)コンデンサを追加する

...といった感じ。

(1)は最もお手軽な方法ですが、ほとんど解決には至りません。亜種としてキャリブレーションをやり直してみるというのもあります。

(2)は、タッチパネルの読み取りデータのしきい値を設定するファイルを用意するという方法です。ts.confのダウンロードはこちらから。このファイルを/etcに置くことで機能するようです。

ファイルの中身はテキストなので、適当なエディタで開いて「module variance」と「module dejitter」のパラメータを書き換えます。どんなパラメータを指定するかはトライアル・アンド・エラーで探します。

いろいろ試してみたのですが、なんとなく効果があるような、ないような...。気のせいのような、そうでないような...。パラメータの詳細はこちらを参照してくだされ。

(3)は、タッチパネルにドライヤーを当てると直るという摩訶不思議なモノ。タッチパネルの貼り付け方にムラがあり、ひっつれたりするのが直る...という事なのでしょうか? ちとナゾが多い方法です。

(4)ですが、ウチのIMX515クローンではすでに施術されておりました。少なくともウチの場合は効果がないようです。一部では「余計にノイズを増幅させるかも?」という話もあり、外すかどうか悩み中です。

(5)は、元々I/O基板に乗っているノイズ対策用のコンデンサに新規コンデンサを追加するという方法です。

今回は(5)の方法を試してみます。基本的な考え方はこちらにまとめられているのですが、モノが異なるのに加え、I/O基板のバージョンも異なるためウチのIMX515クローンにそのまま当てはめることはできません。

その辺のところ、分解ついでにチェックしてみましたが、なんとかなりそうな気がしてきました。なので具体的なやり方を考えてみます。※以下の内容は無保証です。実施は自己責任で。

冒頭の写真がI/O基板の一部を拡大したものです。対象となるのはC23とC21。追加するコンデンサは、2012サイズで0.047μFのモノを手配しました。追加するコンデンサの容量にも諸説あり、とりあえず成功例のある0.047μFをチョイスしてみました。

***Edit***
チップコンデンサのサイズですが、2012では少し大きいようです。二階建てにするなら1608の方がよろしいかもしれません。

やることは2つ。まず、C23の上に新しいコンデンサを乗せてハンダ付けし、二階建てにします。これで様子を見て、効果がないようだったらC21にも同様の処置をします。

この方法は理にかなっており、もちろん成功例も報告されています。なので、うまくすれば劇的に症状が改善される可能性があります。ただ、破壊してしまったタッチパネルの交換を先にしなければならないので、実際の作業は少し先になります。

つづく


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