サムターンの防犯対策
ピッキングという手法により簡単に不正解錠できてしまうというモノです。ウチの場合も例に洩れず、まさにそのディスクシリンダー錠が使用されていたのです。
「こりゃいかん!」とばかりに、よりセキュリティの高いディンプルキーを使用する錠に変更しました。しばらくすると、今度は内側から施錠/解錠するためのサムターンを狙った犯罪が出てきたのです。
それが「サムターン回し」という手法。これは、ドリルで穴を開けて器具を挿入したり、ポストの口から手を突っ込むなどしたりして外側からサムターンを回し、不正解錠してしまうというモノです。
これに対抗するため、錠の交換時に取り外したディスクシリンダー錠をサムターンの替わりに装着し、「両面シリンダー」として使用しておりました。「これでバッチリ」と悦に入っていたのですが、「鍵が2本必要なのは面倒」など不評の嵐であえなく他の方法を模索することに。
そんな訳で、採用されたのが、今回の主人公であるインナー錠『KX3-IN』という商品。要するに「両面シリンダー」なのは一緒なのですが、鍵の扱いがスマートになっております。
このインナー錠は2つのパーツで構成されており、ドアに取り付けるのはシリンダー錠のみ。ちょうど冒頭の写真の状態です。施錠/解錠するためには、鍵とサムターン機能が一体化した「キー付きサムターン」という2つめのパーツが必要となります。
こちらが「キー付きサムターン」。これを使用ない限りサムターンの操作は不可能。すなわち、「キー付きサムターン」を外しておくことで「サムターン回し」は完全に防御することができます。
もちろん、「キー付きサムターン」を装着しておけば、90度ひねるだけで簡単に施錠/解錠が行えます。
なので、外出時や就寝時は「キー付きサムターン」を外しておき、在宅時は挿したままにしておくことで、高セキュリティと利便性が両立できる訳です。
ちなみに『KX3-IN』の取り付けは自分で行いました。手先の器用な方ならDIY感覚で行えますが、そうでない方は鍵屋さんなどに依頼した方がよろしいでしょう。また、話が前後しますが、本製品には対応機種がありますのでご注意を。
結構前の製品なので、商品情報としての価値は高いものではありませんが、こうしたセキュリティ対策もあることを紹介したく、あえて取り上げてみました。ズバリそのものの解答ではないにしろ、何らかのヒントになれば幸いです。
なお、流行は去ったようですが、サムターン回しという不正解錠は今でも使われております。まだ、何の対策もしていないという方は、十分ご注意を。
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