防災グッズ考察(13) カセットガスなストーブ
タイトルこそ防災グッズとなっておりますが、日用品として便利に使え、イザという時にも役立つ。といった立ち位置の製品であります。
こいつは、ガスホースや電源コードなどを接続する必要がなく、スタンドアロンで機能するスグレモノ。さらに、軽量・コンパクトなのでどこにでも気軽に持ち運ぶことができます。
と書くと「アウトドアにも最適」と思ってしまいますが、残念ながら室内専用。以前は"カセット暖 CB-8"というアウトドア専用モデルが存在したのですが、今はディスコンになってしまった様子。蛇足ではありますが。
カセットガスを使用するストーブとしては他にも製品があり、ディスカウントショップなど行けば、似たような製品が安く売られていたりします。が、これを選んだのには理由があります。それは安全性。
"CB-STV-2"では、不完全燃焼防止装置、立消え安全装置、転倒時消火装置、圧力感知安全装置と万全の体制が整えられいるのです。実際に火を扱う製品なので、ここは妥協できません。
そんなこんなで注文していたモノが到着しましたので軽くレビューなど。
まずは外観からチェックしてみます。購入したのは通常販売品のバイオレットシルバー。イワタニの直販ショップでは、ワインレッド、マカロングリーン、マカロンピンクから選べますが、いずれも同ショップの限定品となっております。
で、そのバイオレットシルバーなのですが、何とも微妙な色。言われてみればその通りの色ではあるのですが、はっきり言ってダサいです。「メタリック調のピンクにしようとしたけど失敗しました」的な色合い。
色と機能とは無関係なので個人的にはOKとしますが、インテリアにこだわりのある方は要チェックです。
実はこのモデル(CB-STV-2)は2代目に当たる製品で、初代の(CB-STV-1)も存在します。機能に大きな違いはないのですが、反射板が塗装からホーロー仕上げ(と思われる)に変わっていたり、ハンドルを下ろした時に本体に当たらないようストッパーが新設されていたりと、細かな改良が加えられております。
こちらが反射板を大きく写してみた図。写真を撮影するためにグリルを外したのですが、取り付けの際、固定用の穴にグリルを押し込もうとしてガリガリとひっかいてしまったのですが、キズひとつ付いておりません。
見た目や触感、強度からホーロー仕上げであると判断しました。間違っているかもしれませんが。
これが確かにホーロー仕上げであるなら、耐熱性は問題なさそう。なにせ火に直接さらされる鍋などに使用されるシロモノですから。初代製品ではこの部分が熱にやられて塗装が剥げてしまうことがあったようです。今から購入しようという方は型番にご注意を。
実際の使用感ですが、カセットガスのセットから点火までのプロセスは、カセットガスコンロのそれとほぼ一緒。カセットガスコンロのユーザであれば手早く行えるでしょう。ただし、火力の調整はなく、点火状態か消火状態の2択となっております。
火力の方ですが、思ったよりは暖まる感じ。炎ならではの力強さがあります。キッチンや脱衣所など「ここちょっと足元が冷えるよね」という場所の臨時的な暖房としては最適。ただ、本体前面の床部分も結構暖かくなるので、熱に弱い材質の場合は注意が必要かも。これはマニュアルにも注意事項として記載されております。
また、かなりの熱気が上方向に逃げていくので、可能であればシーリングファンの下に置くと効果的かも。後ろから風を送りたいところですが、バーナーに風が当たると炎が立ち上がって危険な場合がありますのでご注意を。
で、防災グッズとしての側面ですが、燃料はカセットガスコンロ用として備蓄しており、万が一切らしている場合でも、モノがなくならない限り簡単に購入できます。ガソリンや灯油ほど扱いに気を使う必要もなく、重量も軽いため気軽に運搬できるのもポイント。
もちろん、インフラがすべてストップしている場合でも使用することができます。これ1個で部屋全体を暖めるのは不可能であり、必要最小限の暖を取る程度ではありますが、非常時には役立ってくれることでしょう。
先に記述したように、直販ショップではカラーも選べますが、値段を重視するなら楽天市場やAmazon.co.jp
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