[Nexus7] SmoothROMを試してみる2
変わらない部分、変わった部分は多々あるのですが、その辺をダイジェスト版でお送りします。
前バージョンでも特徴的だった、カスタムインストーラ"AROMA Installer"はV4.0でも採用されております。設定可能な項目は若干増え、カーネルの選択肢が増えたり、デフォルトWebブラウザが選択可能になったりと、ユースフルな感じに改良されております。
標準のホームアプリとして"Nova Launcher"を使うのも変更なし。もちろん、アプリのアップデートは実施されております。おかげでホームに配置したショートカットやウィジェット類の復旧も簡単。
タブレットUIもそのまま採用されているため、新バージョンのインストール後にホーム画面の見た目が変わることはありません。なお、タブレットUIを使用しない場合にはストックランチャーも選択可能となっております。
外観こそ全く変化が見られない新バージョンですが、中身はガラリと変わっております。前バージョンまではAOSPベースだったのが、今回(から?)はCM10(CyanogenMod 10)ベースへと変更されました。
その変更をはっきりと見て取れるのがシステムの設定。
例えばこちらはインターフェース設定の画面ですが、Wi-FiやBluetoothなどのON/OFFを通知領域で行える機能が用意されており、ここで有効化/無効化することができます。
この他にもCM10の機能がそのまま使えようになっており、いろいろと設定することができます。カスタマイズ好きにはたまりません。
また、Xperiaシリーズに搭載されているモバイルブラビアエンジンが移植されており、グラフィックがキレイに見えるのだとか。
その効果は確かにあるのだとは思われますが、導入前後で比べた訳でないので実際のところはよく分かりません。ワタシの目が節穴なのかもしれませんが、びっくりするほどの効果は無さそうです。
今回もカーネルにはFranco版を選択したのですが、これが実にいい仕事をしてくれます。OC(オーバクロック)はされていないのですが、ベンチマークアプリである"Quadrant Standard"を走らせるとOCされたカーネルと同等の数値を出してくれます。特にI/O周りの速度アップが顕著で、通常使いでもその恩恵にあやかれるハズです。
さらに、個人的に嬉しかったのはUSBドライバが内蔵されている点。気が付いたのが最近というだけで、実は前バージョンでも有効だったのかもしれません。
ストックROMの場合、USBメモリなどをマウントする際には"StickMount"などのアプリを必要としますが、"SmoothROM"では不要。
その機能が内蔵されているため、普通にUSBポートに挿すだけでマウントしてくれます。
しかも、日本語の文字化けは一切なし。安定性も抜群で"共有ストレージのマウントを解除"をタップすると、確実にアンマウントしてくれます。
で、システム全体としての使い勝手ですが、とてもよろしく不安定さは皆無。変にOCもされていないので、バッテリ駆動時間が減ることもありません。もちろん、OC対応カーネルをインストールした場合には状況も変わってきますが。
ただ、ひとつだけ残念な点が。Franco版カーネルではCIFSがサポートされておらず、CIFSが必要な場合、他のカーネルを選択しなければなりません。
ストックROMと同等の(と思われる)安定性、高い拡張性、高速処理と非常に高いレベルで仕上がっているだけに残念です。ちょうど外部ストレージをマウントしたい衝動に駆られているところなのでなおさら。
近い将来"SmoothROM"にフィットする別のカーネルを探すことになりそうです。
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