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粘着剤を試してみる

2012年11月28日  2012年11月28日 
見た目は普通の接着剤と変わりません
接着剤ではなく粘着剤。完全に硬化することなくペタペタな状態を保ち、これによって対象を固定することができるというユニークなアイテムです。

製品名は"セメダイン BBX"。接着剤の老舗メーカーであるセメダインが本年9月29日に発売した新製品であります。ちなみに、写真のこちらは20ml入のタイプ。価格は683円(税込)となっております。

チューブから出した時にはトロトロの液状ですが、ある程度の時間を放置して粘着性が発現するとグミ状になります。その放置時間は、気温により変わりますが、取説によると23度で7分、5度では30分を必要とするようです。しかも、これは薄く伸ばした場合であり、厚くなればその分多くの時間がかかります。今すぐ使いたいという用途には向かないかと。

また、一般的な接着剤が使用不可なポリエチレンやポリプロピレンなども固定することができます。苦手なのは表面が毛羽立っていたり、染み込みやすい素材。これらの素材にした場合、後で粘着剤の除去が困難となります。

雰囲気としては、Amazonで買い物をすると送られてくる箱の底に塗布されているアレを想像していただければ。接着剤とは異なるため、使用方法や対象に注意を必要としますが、アイデア次第で面白い使い方ができそうなアイテムであります。

概要はこの辺にしておき、早速試してみます。対象はAndroid向けワンセグチューナーであるロジテックのLDT-1SA01。これを"Nexus7"の背面に一時固定しようという算段であります。

という訳で、実際に"セメダイン BBX"を塗布した図(右下)と、"Nexus7"の背面に貼り付けてみた図がこちら。

なかなか強固に貼り付きます
貼り付けた後にケーブルを接続したりアンテナを伸ばしたりしてみましたが、特に問題ありませんでした。粘着剤自体に柔軟性があるので、微妙にグニグニと動くその感触がなかなかに新鮮です。

固定具合はかなり強力。この写真を撮影した後に一度はがして、"Nexus7"の中心部辺りに付け直し、LDT-1SA01のみをつまんで持ち上げてみましたが全然余裕でした。

その状態でブラブラさせてもはがれることはありません。"セメダイン BBX"は、「塗布した」というよりは「盛った」に近い量を使用しましたが、これは多すぎた様子。もっと少なくても実用強度は確保できそうです。

このように、はがして貼り直せるのも特徴のひとつ。ホコリや油がつかない限りは何度でも貼り直しが可能です。使用後は樹脂製のカードやビニールなどで養生しておけば、後日再利用することもできます。その意味では結構経済的であると言えそう。

汚れて粘着力が弱まったり不要になったりした場合には、端を爪などではがし、クルクルと丸めるようにはがしていくとキレイに除去できます。

"Nexus7"の場合、USBポートに周辺機器を接続する機会が多く、OTGケーブルに接続した機器を固定するのに便利なアイテムかと思われます。粘着力も強力なので、結構な重量物でも行けそうな雰囲気。大容量のモバイルバッテリを"Nexus7"の背面に背負わせるもの面白いかもしれません。

使用の際の注意事項をいくつか。本文冒頭にも書きましたが、塗布後に完全なグミ状になるまで貼り付けることができず、特に厚く盛った場合にはかなりの時間を要します。

今回のテストと並行して思いっ切り盛った状態の粘着剤を放置しておいたのですが、12時間を経過しても中身は生っぽい状態のままでした。

また、取説によると長期間の保存はできないので早めに使い切る必要があるのだとか。どれくらいの時間を持って長期間というのかは不明ですが、一応気に留めておいた方がよろしいかと。

使用対象となる素材への攻撃性は少ないようですが、ご利用の前には目立たない部分で試してみることをお勧めします。

今回の"セメダイン BBX"は近所のホームセンターで入手したモノですが、通販でのお求めなら楽天市場Amazon.co.jp辺りがよろしいかもしれません。



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