PORSCHE DESIGNを愛でてみる
LaCieの外付けHDD"LCH-MPS500U/M"。見ての通り、"PORSCHE DESIGN"が造形を手掛けたプロダクトであります。
仕様自体はどこにでもある外付けHDDと同等です。中には500GBの2.5インチHDDである"Seagate ST9500325AS"が収められており、PCとの接続用インターフェースにはUSB2.0が、コネクタにはUSB-microBが採用されております。USB-miniBにしなかったのはデザイン性へのこだわりでしょうか。
筐体の銀色部分にはアルミ合金が、黒色部分には樹脂製のパーツが採用されております。表面は梨地処理が施されており、なかなかに美しい仕上がり。他に見えるのはインジケータ用のLEDのみ。シンプルかつソリッドなフォルムとなっております。
肝心の"PORSCHE DESIGN"ロゴは単なるプリント。ここはエンボス加工、最低でもレーザーマーキングで処理して欲しかったところ。プリントでは安っぽさが出てしまいます。
ちなみに、こちらが全体写真。アルミ合金のインゴットを彷彿とさせるフォルムが際立っています。
手前の角にあるスリット状の部分にLEDが仕込まれており、パワーオンで点灯、アクセス時に点滅します。LEDの色は白色で、しかも樹脂を通した拡散光となっているため眩しさはありません。
メーカの商品紹介では"コンパクトサイズなので、持ち運びが容易です。"と記載されております。確かに、部屋から部屋への移動は手軽かもしれませんが、モバイルとなると話は別。
アルミ合金製の筐体は、このクラスとしては重量があり、角も非常に鋭利です。こんなのをカバンに放り込んだら同梱した他のアイテムを激しく傷付けてしまうことでしょう。しかもポーチの類は付属せず、元からモバイルなんて考えてもいない様子。
パッケージには、ゴマ粒ほどのシール付きゴムが付属しており、机などに平置きした際の足となります。これを付けてしまうとデザイン性が今ひとつとなりますが、付けないと事あるごとにズリズリと動いてしまうため、実用性を重視するなら付けた方がよろしいかと。
購入時にはHDDがフォーマットされておらず、MacやWindows PCに接続した場合、ツール類が収められた小さなパーティションのみがマウントされます。
ここから"LaCie Setup Assistant"を起動してフォーマットを実行するのですが、なぜかウチのPCではインストールの段階でうまく動かず、最終的には別のツールを使用してFAT32で全体フォーマットを実施しました。これでも問題なく使用できております。
最後に総評など。ストレージとしての性能は、まったく持って普通の2.5インチ外付けHDDなので、そのデザイン性にどれだけの付加価値を見いだせるかがポイント。
けれども、その判断をさらに鈍らせる要因があります。それは価格。例えばAmazon.co.jpではこんな感じ、楽天市場ではこんな感じとなっております。
自己満足と経済観念のせめぎあいと言ったところでしょうか。元々デザインが好きで購入したクチなので、個人的には満足できた買い物でした。価格的に許せる範囲であったなら、買って損はない逸品であります。
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