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[Android] USBタイムレコーダーを試してみる

2013年9月16日  2013年9月16日 
Androidでタイムレコーダー
Google Playにて"USBタイムレコーダー"なるアプリが公開されております。タイムレコーダーというのは、勤怠管理の基本となる各従業員の出社/退社時刻を記録する機器。タイムカードを入れるとガシャンと時刻が記録されるアレです。

それをAndroid端末(主にタブレット)で実現してしまうのが本アプリであります。

一般家庭で使用するモノでもありませんが、なかなかに面白そうなので試してみることに。なお、本アプリは基本的に無料で使用できますが、従業員5名分しか登録することができません。それ以上登録したい場合には別途料金が発生します。とは言え、1人分で99円なので非常にリーズナブルであると思われます。

無料だからといって機能まで安い、なんてことはなく、専用機をも凌駕する機能が用意されております。詳しくはこちらのページをご参照くだされ。

環境としては、USB OTG(ホスト機能)に対応する端末、およびUSB接続型のカードリーダーが必須。ちなみにNFC機能を内蔵する端末であれば、その機能を使用することもできます。

本アプリ(とカードリーダー)により、MifareやFelicaに対応したデバイスがタイムカード代わりになります。有名ドコロでは、SuicaやPasmoなどのICカード、おサイフケータイに対応した端末も含まれます。以降はこれらを総称してICカードと呼ぶことにします。

なお、本アプリではICカードのID(製造者番号)を読み込んで従業員情報とヒモ付けするだけであり、その他の情報を読んだり書き込んだりはしません。セキュリティ的にも安心できます。

また、カードリーダーがNFCをサポートしている場合、NFCタグをタイムカードとして利用することもできます。もしICカードを持っていない従業員がいる場合や、個人のICカード利用に心理的抵抗がある場合には、NFCタグを使用するのもひとつの方法。

例えば、Amazon.co.jp辺りでは、さまざまなNFCタグが販売されており手軽に入手できます。今回の場合ならカードタイプやキーホルダータイプなんかをチョイスするのもよろしいかと。

で、実際のセットアップですが、導入時に必要となるのは、管理者登録とユーザ(従業員)登録のみ。管理者登録はGoogleのアカウントを使用するので、これを承認するだけでOKです。ユーザ登録は、名称を入力してICカードを登録するだけなので非常にお手軽です。

ICカードをタッチした際の画面
ユーザ側の操作もシンプルになっております。出社したら画面下にある"出社"ボタンをタップして自身のICカードをタッチするだけ。画面には時刻と名称が表示されます。これで出社時刻の記録は完了。

退社の際も同様に"退社"ボタンをタップしてICカードをタッチするだけです。

単純に時刻を記録するだけにとどまらず、Androidアプリならではの便利機能が満載されております。例えば、記録されたデータを自動的にメールで送信し、表計算ソフトで集計する、なんてことも簡単に行えます。

タイムレコーダーのキモとなる時刻も、インターネット上のタイムサーバ(ntp)を参照して自動修正されるため、常に正確な状態を保つことができます。

ただし、専用機でないゆえの弱点もあったりします。まずは、電源の問題。USBポートで充電する端末の場合、カードリーダーの使用中に充電することができません。連続稼働による耐久性も気になるところ。

また、本アプリの使用にはネットワーク接続が必須となるため、その環境を整える手間とコストが発生する可能性もあります。さらに、軽くてコンパクトなので盗難にも注意する必要がありそう。

と言った感じではありますが、無料でしかも高機能なタイムレコーダーが使えるのは計り知れないメリットであります。特に、バイト君が数人いるだけの小さな事務所や飲食店などでの利用には最適かと。

「Androidって何?」という方には向きませんが、操作や設定に問題がなければ、なかなかに使えるアプリであると思われます。ダウンロードも使用も無料なので、興味のある方には、ぜひ一度お試しいただきたく。



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