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Sculpt Touch Mouseを試してみる

2014年1月23日  2014年1月23日 
パッケージは質実剛健
ソフトウェア部門はともかく、ハードウェア部門は良い仕事をする(と個人的に感じることが多い)Microsoft。

そんな同社のプロダクトのひとつとしてタッチセンサーを使用したマウスがあります。以前から気になっていたので、これを試してみることに。今回選んだのは"Sculpt Touch Mouse"。Bluetoothに対応したタイプとなっております。

ちなみに、購入したのはビジネス向けの"Sculpt Touch Mouse for Business"。型番では"6QL-00007"となっております。製品自体は一般向けの"6PL-00007"と同じですが、上記写真の通りパッケージが簡素化されており、付属品も薄っぺらい製品ガイドとセットアップガイド、お試し用電池のみ。ドライバなどはWebからダウンロードするようになっております。

まずは外観ですが、ホイールが見当たらない点を除けば、スタイル的にはオーソドックスなマウスそのもの。サイズ的にはやや小さめな感じとなっております。電源として単3形乾電池×2本を使用するため若干重め(eneloop込みで実測115g)ですが、サイド部分がゴムコーティング的な仕上げとなっておりハンドリングは悪くありません。

左右ボタンは若干固めな雰囲気ですが、誤クリックを誘う軽いスイッチを好まないので問題ナシ。スイッチの押下時にはポコポコと音が響きますが、低音気味なのでさほど気にはなりません。

マウスの移動を検知するセンサーには、正確さがウリの"BlueTrack Technology"が採用されております。が、効果の程はよく分からず。マウスパッドを使用する分にはトラッキング性能の差を感じることはなそうです。

デザイン的には普通のマウス
本来ホイールがあるはずの位置にある長方形の板が"タッチストリップ"と呼ばれるデバイス。ここを縦方向にスワイプすればホイール互換の操作となり、上下スクロールさせることができます。

しかも、スワイプの最中にはコツコツと振動によるフィードバックがあり、ホイールを回しているような感触があります。

また、フリックすることでスクロールがツルツルと滑って徐々に停止する、という操作も可能。さらにフリックの速さによって滑る量と速度が変化したりします。また、ツルツルと滑っている最中にも微妙なフィードバックがあるのは(役に立つかどうかは別として)面白い機能であります。

もちろん、"タッチストリップ"を横方向にスワイプすれば左右のスクロールも可能。スワイプすれば少し動き、フリックすればツルツルと滑るのも一緒です。

この"タッチストリップ"の使用感が、製品の評価を左右する存在となっているようです。個人的にはこういう方向性もアリかな? といった感じ。スマートフォンやタブレット端末のタッチパネル操作と良く似た雰囲気なので、これらのデバイスに慣れているなら違和感なく使えると思われます。

なお、"タッチストリップ"の下(内部)には物理的なマイクロスイッチが装備されており、前部/中央/後部のクリックで3つの機能が利用できます。デフォルトでは、前部クリックが"Page Up"、中央クリックがオートスクロール、後部クリックが"Page Down"という設定。

この中で、中央クリックのみがカスタマイズ可能となっており、"Microsoft マウス キーボード センター"を使用することで任意の機能を割り当てることができます。が、設定できるのはボタンひとつ分だけなので、最近のマウスでありがちなWebブラウザの"送る"と"戻す"の機能を設定することができません。

けれども、裏技的な対応は可能。"タッチストリップ"の前部クリックで"Page Up"、後部クリックで"Page Down"のコードが出力されますが、この動作はキーボード互換となっており、キーマップを変更することで出力されるコード自体を替えることができます。

設定はこんな感じ
そこで用意したのが、キーマップを変更するためのWindows用ソフト"DvorakJ"。システムに常駐するタイプですが、レジストリを使用しないためアンインストールの際にも後腐れがありません。

キーマップの変更により、当然のごとくキーボード上の"Page Up"と"Page Down"も動作が変わります。けれども、そもそもこれらのキーを使うことがないので、まったく問題なかったりします。

なお、"タッチストリップ"の中央クリックに割り当てられているオートスクロールは、結構頻繁に利用する機能であるため、デフォルトのまま使用しております。

で、本製品の総評ですが、ボタン数が少なくカスタマイズ性も低いので、マウスだけでアレコレやりたいユーザには向きません。

けれども、ポインティングデバイスとしての基本性能はしっかりとしているので、2ボタン+ホイール(+α)で満足できるなら選択肢に加えても良いかと。特に、タッチ操作に興味があるなら試してみる価値は十分にあります。

天下のMicrosoft製品なので、家電量販店などでも普通に購入できるアイテムですが、通販でのお求めなら楽天市場Amazon.co.jp辺りをチェックしてみるのがよろしいかもしれません。



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