[Ray] CarbonRom KitKatを試してみる
この"CarbonRom"は、CM11版"LegacyXperia"をベースとしたカスタムROMではありますが、さまざまな部分に手が入れられております。最も特徴的なのはインターフェース関連の充実したカスタマイズ機能。このため、"いじって楽しむ派"には、なかなかに遊べるROMとなっております。
インストールに関しては、"LegacyXperia"からの移行と、その他ROMからの移行では手順が少々異なりますのでご注意を。ということで、インストール手順を極簡素にご紹介します。まずは"LegacyXperia"から移行する場合。
・ROMに含まれているboot.imgを取り出してFastbootコマンドでフラッシュ
・リカバリ(ClockWorkMod)を起動
・/system、/cache、/dataをフォーマットし、dalvickキャッシュもワイプ
・ROM本体をインストール
・GAPPSをインストール
その他のROMを使用していた場合、最初にICS(4.1.B.0.587)をインストールし、その後で上記手順に進みます。いずれにせよフォーマットを実行するので、中身は綺麗さっぱり消え去ります。なので、各種バックアップはお忘れなきよう。
また、"CarbonRom"の日本語表示にはCJKフォントが使用されているため、最近のモトヤフォントに見慣れているとかなりの違和感を覚えます。なので、気になる場合はシステムフォントを変更してしまいましょう。最初からroot化されているので、手間は最小限で済みます。
変更方法はAndroid4.2.1のそれとまったく同じなので、こちらの投稿をご参照くだされ。なお、モトヤフォントも非搭載なので、ご入り用の場合にはどこかから調達してくる必要があります。
そんなこんなで、"CarbonRom"を使ってみての感想など。感触としてはベースとなった"LegacyXperia"と同等であり、プロセッサもメモリも貧弱なこの機種にしてはサクサクと気持ち良く動いてくれます。その上、豊富なカスタマイズ機能が用意されているのですから驚きです。
こちらのスクリーンショットは、システムの"設定"→"Carbon Fibers"にまとめられたカスタマイズ機能の一覧。このROMの最も特徴的な部分であります。
8つの項目が見えておりますが、その中はさらに細分化されており、全体ではかなりのボリュームになります。表記も英語のままなので、すべての機能を把握するにはかなりの時間が必要となるかも。
全部の機能を説明していると1冊の本が書けてしまいそうなので、ここでは便利だと思った機能をひとつだけご紹介します。
それは"Lockscreen"内の"NOTIFICATIONS"にある"Lockscreen notifications"という機能。これはロック画面にて、通知を確認することができる機能であります。ロック状態で通知が来ると、画面右端に通知でおなじみのアイコンが表示され、これをスワイプすると内容が確認できるというもの。
このため、通知内容を確認するためだけにロックを解除してステータスバーから通知を確認する手間が省ける訳です。特にパターンロックやPINコード、パスワードなどで厳密にロックをかけている場合に便利な機能。
ロックを解除していないのに一生懸命ステータスバー付近をスワイプしてしまう、当方のようなドジっ子にもお勧めです。
こちらのスクリーンショットでは、アプリがインフォメーションとして使用する(ある意味どうでもいい)通知が表示されておりますが、これらのようなスワイプで消せない通知をロック画面で表示させない"Hide non clearable"という機能も用意されております。これを使用すれば、メールやメッセージなど重要な通知を見逃す可能性を低くすることができます。
また、デフォルトでは通知領域と同等の内容を表示しますが、アイコンのみの表示となる"Privacy mode"や、詳細表示が可能な"Expanded notification view"など、さまざまな表示方法を選択することができます。
ここではごく一部の機能だけピックアップしましたが、"CarbonRom"にはこの他にも「かゆいところに手が届く」的な機能が盛りだくさん。それは非常によろしいことなのですが、当方の環境では少しおかしな動作も見受けられます。
例えば、画面の切り替えでもたつく場合があったり、フリーズ→リスタートになってしまったり、といった感じ。"LegacyXperia"では経験したことがない不都合なので、安定性としては今ひとつなのかもしれません。
もし、これがROMに起因する問題であるなら、バージョンが上がることによって解決されるハズ。なので、その辺に期待しつつしばらく使ってみようかと思います。
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